2009年10月01日

取り急ぎ電子レンジ

私が日本で愛用してきた電子レンジは、船便で送りました。駐在するまで一人で荷造りしていた社宅で毎日自炊していましたので、重宝していました。そして、それを受け取ることが出来たのは、私がアフリカに引越してから何ヶ月もたってからです。

『それじゃあ不便だろうから、いいものをもらってきた!』と言う主人のお陰で、現地の電圧に合った電子レンジが既に台所にありました。もちろん、日本製ではありません。そして、説明書がありません(どうせ読めないから問題ない?)。多機能なのかどうかも知りませんが、冷たい物を温めることが出来るに違いありません。わからないまま使いこなしてみることにしました。

押せば数字が入力されるボタンが並んでいて、それは温め時間を設定するところのようです。ひときわ大きく目立ったボタンは、スタートかつストップのボタンのようです。専門家でないからよく知りませんが、生卵を殻付きのままチンしちゃいけないとか、金属を入れてはいけないとか、基本的な注意点は日本製と変わりないような気がします(物資が入手しづらい国で1台しかない電子レンジを使って危険な実験をする気にならないので、未確認です)。

メイドさんにも使い方を説明することにしました。『金属は使っちゃダメ』って何度も言葉を変えて説明してみたら、『はい、わかりました。』って言われたけど、本当にわかってもらえたのかはわかりません。だって、私のフランス語は下手で絶対に間違っています。日本語でもなぜ金属を入れちゃいけないのか上手く説明出来ません。具体例を挙げて、『だから、コレとコレは中に入れちゃダメです。』って言っておいたので、まぁ大丈夫でしょう。

『こうやって入れて、タイマーをセットしてスタートを押します。』とか、具体的に使って見せることにしました。『…で、例えば1分と設定します。ピッ!1分たったら…』ピーッ!説明の途中でけたたましく鳴りました。『アレ?1分と設定して、スタートボタンを押すと…』ピーッ!『何か私、間違えたかしら?』『マダム、それはスゴンだと思います!』

スゴンがフランス語で何かわからなかったので、そこは聞き飛ばして再度挑戦しました。ピーッ!『マダム、ミニュイはきっとこっちです。』ミニュイ?それは聞いたことがあるなぁ。英語のミニットに似た感じなので、『分』のことですね(スペルも似てます)。ってことは…。英語のセカンドに似たスペルをフランス語読みすると、『スゴン』に聞こえます。ってことは、『秒』のことを言います。

私がちゃんと確かめずに説明しているのを見て、メイドさんはどのボタンが『分』で、どのボタンが『秒』なのかを理解してくれたようです。あんなに停電するとは思ってなかったので、このレンジがもっと活躍すると思っていたのですが…。とりあえず、メイドさんのお陰でボタン(とフランス語基本単語)の意味がよくわかったのでヨシとしましょう。
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2009年10月02日

電子レンジって一体・・・

現地で購入したと思われる、電圧の合った電子レンジは、台所の流し台横にある調理スペースの端に置くことになりました。ちょうどそこにコンセントがあるのと、私が日本から送った物に比べてかなり重たいので丈夫な台の上に置きたかったのとが原因で、最もふさわしい場所だったはずです。アースみたいな部品はなく、使ってない状態でもコンセント挿しっぱなしの電子レンジの一部に触れると、電気ビリビリを感じることが出来ます。電圧が大きいせいか、ちょっとダメージを感じますが、慣れれば平気です。

メイドさんにせっかく使い方を説明したので、シュウマイを作る時に使ってもらうことにしました。お料理の失敗は食べる自分に100%帰ってくるものなので、間違いのないよう、全てノートに書いて説明しておきます。しゃべる時と違って辞書をひきながら書くため、動詞の活用も全て正しいはずです。書いたのを丸投げするのではなく、初回は実演しながら説明します。

フードプロセッサーを使うのがイヤだから手で叩く方がいいと言うので、豚肉の塊を包丁でミンチにしてもらいます(その方がきっと美味しいはず)。それを手作りの皮でこうやって包んで、水を張った(プラスチック製レンジ専用の)蒸し器に入るだけ入れて、タイマーセットしてチンして出来上がりです。…って説明をすると、怪訝な顔をされました。

『マダム!豚肉は焼かないと絶対に食べられません!』うーん、電子レンジが何のためにあるのか理解してもらえていなかったようです。フランスではマイクロと書いてフランス語読みすれば電子レンジだと理解される…と、フランス語の先生に習ったことがあったものですが、アフリカでは電子レンジそのものが理解されていないようです。庶民の家にはコンセントとかプラグがありませんから。

うまく説明出来そうにないので、『やってみればわかる!』と、強引にスタートボタンを押しました。全然信じてもらえていない顔のまま見守ること数分。ドアを開けると湯気のたったシュウマイが出てきました。『ほら!中がちゃんと料理されてるでしょう?』ようやく電子レンジの存在意義を理解してもらえたようです。
タグ:アフリカ
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2009年10月03日

使い慣れてるはずのレンジ

駐在生活スタートに遅れること数ヶ月、船便で私が新婚の時から使ってきた日本製の電子レンジが届きました。チンするだけでなく、付属の天板とオーブン機能を使えばクッキーだって焼けてしまう、多機能なものです。日本では働きながら主婦してきたので、そんな機能は使いこなせず、毎日使ってきたのは、チンする機能だけでしたが。

風水では、冷蔵庫の上に電子レンジを置いてはいけないと聞いたことがあります。そんなに小型の冷蔵庫を使っている訳ではないので置く気になりません(私の身長でもレンジに手が届きません)。電子レンジの上に電子レンジを置いて良いかどうか。そんな質問は見たことも聞いたこともありませんが、なんか良くない気がします。電子レンジの横に電子レンジを置くことは問題なさそうですが、調理スペースがなくなってしまうのでダメです。

そもそも、日本製なので変圧器経由のコンセントしか使えません。変圧器は電源をとる位置の関係で、台所でなくリビングで使う電化製品専用みたいになっています。やはり台所にふさわしいスペースがなかったため、リビングに置いた背の低いタンスの上が、既に日本製炊飯器と日本製トースターの定位置になっています(不便ですが、慣れれば平気)。その横に日本製電子レンジを置くことにしました。

メイドさんは昼食を毎日手作りしてくれるので、シュウマイとか特殊なメニューでないとレンジを使う用事がありません。今更日本製の方の使い方とかボタンの意味を説明する必要もないでしょう。私専用の電子レンジとなりました。温め直すだけでなく、お菓子作りにも挑戦したい。そう思って、製菓用の材料やら道具やらをたくさん船便で送っておきました。私の頼もしい相棒になってくれるはずでした。
タグ:駐在
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2009年10月04日

船便到着直後

料理本に書かれた時間だけチンして温める方法も、ストッカーと呼ばれる大きな業務用冷凍庫から出してきた食材をボタン一つで解凍する方法も、覚えていました。日本では電子レンジをほとんどその2つの機能に絞って毎日使ってきたのですから。

電子レンジには、おまかせクッキーボタンだの、おまかせケーキボタンだの、数え上げたらキリがないぐらいのボタンがありますが、遊びでも押したことがありませんでした。暇な専業主婦となったこれからは大いに役立てるぞー!と、気合を入れてみたのでした。

船便は、特に最初の引越し荷物はスーツケースに入らなかった物以外の全ての家財道具が一度に来るので、急にたくさんのダンボールが来るものです。到着当時は忙しくしています。『コレがなくてどんなに不便な思いをしてきたことか…』って楽しく嘆きながらなので、大忙し(笑)。一人で荷造りした出国前とは違って、受け取るアフリカでは主人が居るので、力仕事はせずに済みます。『電子レンジはここに置きたい。』って言うと、アッサリ置いてもらえました。お礼の言葉もそこそこに、私は化粧品や服を収納するのに楽しく忙しくしていました。

化粧品や衛生用品など、アフリカで絶対に入手出来ない貴重な貴重な日本製の必需品は、紛失等あったら相当心理的なダメージを受けそうです。作りつけの鍵付き戸棚の中に入れて、その鍵をスーツケースの中に入れて、それを別の作りつけ鍵付き戸棚の中に入れて、その鍵をまた別の…と、誰も知らない所で一生懸命小細工していました。

私がそんなチマチマした作業をしている間に、主人はダイナミックに片付けをしてくれました。帰国する時の荷造りに欠かせないダンボール箱は極力解体しないように気を遣い、駐在中はずっと使わないのでどんどん奥へ片付けて行ってくれました。天井が高いので、そんなに場所を取らずに済みました。楽しいことでバタバタするのって忙しいけどいいものですよね。しかし、今こうして書いてみて気付きましたが、力仕事と箱の片付けばかりしていた主人って楽しんでいたのでしょうか?

よくわかりませんが、私にとっては、力仕事はしなくて済んでいるのに今後の生活を便利にしてくれること間違いなしの物資が大量に届いて、とても楽しく過ごしたものです。一人の荷造りと二人の荷解きには、天と地ほどの差がありました。
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2009年10月05日

5万アクセス御礼

本日10月5日は、のべ5万名様に当ブログを閲覧して頂いた記念の日になりました(記念品が何も出なくてすみません)。皆様のお陰です。どうもありがとうございます。

アフリカの駐在員夫人という、単調な日々を送らざるを得ない立場での日記をダラダラと公開しているだけなので、内容が退屈であったり、共感出来る部分が少なかったりすることも多々あると思います。

イベントの少ない発展途上国での出来事を書いているので、今後も同じテーマでダラダラと書いてしまうかも知れません。又、どうしても書かなくてはならないことがあって、でもその前にアレも書かないと、そう言えばコレも書かないと…と、思いついた通りの順番で書いているので、読みづらいかも知れません。

こんなブログですが、今後もお付き合い頂ければ光栄です。これからもよろしくお願い申し上げます。
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トースターの後悔

日本に1人残って引越しの荷造りをしている間、毎朝トーストを食べていました。トースターは新婚よりもっと前、主人が持っていたものを引き続き使っています。海外駐在する先輩が、買ったばかりなのに使わなくなるからって下さったのだそうです。

ギリギリまで持っていたので、船便で送り、到着がアフリカ生活が始まってだいぶたってからになります。『それじゃあ不便でしょう。』と、先輩マダムが持ってきて下さいました。『ちょうど日本製をもらったのがあるけど、うちには既に1台あって使ってるから、余ってるのよ。』そういう訳で、パン好きな私には大変重宝する1台を駐在生活直後から使えることになったのです。

そして、私が日本で使ってきたトースターが遅ればせながら届きました。でも、我が家には既に1台あって使ってるから(どっかで聞いたフレーズ?)余ります。ひょっとしてひょっとすると先輩マダムの家のトースターが故障して困るかも知れないし、そんな時に備えて置いておきましょうか。スペースもとらないので、家事室の中にある作りつけの棚(鍵はなし)の奥に片付けておきました。

コレって、帰国する時にまさかスーツケースに入れようなどと思いませんから、船便で送り返すことになりません?しかし、受け取るのは日本についてから数ヵ月後。毎朝トーストを食べたい私にはつらい話ですね。特価で二千円しないぐらいで買えるような物を待つために何ヶ月も我慢するのは馬鹿馬鹿しいかも。…ってことは、トースターは船便にせずに日本の倉庫会社さんに預けておくのが正解でした。後悔先に立たず。
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2009年10月06日

海の向こうでの立場

アフリカに到着した時点…からちょっと遡っても構いませんが、『おそらく私の人生で一番苦労した時期』であると自分でわかっていた時期がありました。

引越し作業と大量の物資の買出しという力仕事を男手無しで毎日して、勉強を全くしてこなかったせいでチンプンカンプンなのに一人でフランス語の公文書と格闘(頑張ったのに使い物にならなかったらしく、主人の上司が見かねて時間外勤務で最初からやり直して下さいました)。100文字程度で書ける内容ですが、私にとっては大変なことでした。実家では一人娘として大事にしてもらっていたので、この手の苦労をしたことがなかったのです。

私の肉体的な疲労と精神的なストレスで爆発寸前だった時に、愚痴を手加減せずに主人に向けたことで、最大限に遠距離大喧嘩した状態のまま渡航となりました。駐在地到着後も気まずい雰囲気がしばらく続きましたが、『私、未だかつてこんなに苦労したこと一度もなかったわ。』って言うと、こう言われたものです。『その手の苦労をここでは絶対にしないことは約束出来る。』

その言葉に偽りはありませんでした。断水しかねない状況(幸い、我が家に限ってはあまり影響なし)や停電しっぱなしの状況で厳しめの家事遂行は、メイドさんがほとんどしてくれます。日本のように水や電力が安定供給される所ではメイドさんを雇ってもらえない立場だったのに。メイドさんのお陰でかなり助かっています。

また、重たい家具を動かすような場合は、自宅でなら門番を、会社でなら従業員を、複数呼べるので、一声かければ用は済みます。男手のありがたさはよく知っております。アフリカで駐在している限り、私は腰を痛めずに済みます。

日本の狭い社宅で引越し荷物を箱詰めしていると、部屋がダンボールだらけになります。梱包作業するスペースを確保したいので荷造りの済んだ荷物(船便・航空便・国内倉庫預けに分別)は奥へ片付けなければなりませんでした。押入れの天袋に重たい荷物を上げると(当然?)腰を痛めてしまいましたが、それは別の部屋を借りるなどの知恵の無い私には避けられない作業でした。

アフリカでは家が広いので、物を広げ放題に広げても、ゆったりと暮らすスペースがたっぷり残っています。そのまま放っておけば良いだろうと思っていましたが、綺麗好きで働き者のメイドさんは、だらしなく広がった荷物放置は許せなかったようです。電子ピアノの箱のような緩衝材のつまった物はそのままの状態で奥へ。引越し業者さんの規格品ダンボールは大きさ別に畳んで綺麗に並べてくれました。

大物家電類は主人が取り出してすみやかに設置してくれて、主人が片付けなかった箱はすぐにメイドさんが片付けてくれました。あんなに苦労して積めた引越し荷物を解くのに、私は全く苦労をせずに済みました。甘やかされていた実家時代よりもずっと良い立場です。それを経験してみることが出来ただけでも、今後の人生に何か良い影響を及ぼしてくれるような気がします。発展途上国駐在員の妻という珍しい立場になれたことを感謝しています。
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2009年10月07日

マニュアルが無いと…

さて、一通りの引越し荷物が届きました。主人とメイドさんの活躍で素早く設置された上に梱包物の片付けも速やかに済みました。あとは私が使うだけ。

呆れるほどたくさん送りましたね。もともとお菓子作りは好きだったので、実家に居た時はよく作っていました(それ以外の家事はしなかったけど…お菓子作りは家事ではない?)。結婚すると色んな家事をしなくちゃいけないし、なかなか好きなお菓子作りが出来なかったのです。さて、専業主婦(駐在員夫人)という立場にして道具も揃いました。精一杯腕をふるいますか(宿舎に差し入れるという大義名分もありますし)。

実家では色んな大きさのケーキを焼いてきましたが、母も使うらしいので、嫁入り道具には全てを持って来た訳ではありませんでした。きっと暇になるに違いなくて、食べ物を差し入れるのが義務になるらしいから仕方ないなぁ(嬉しそう?)…と、駐在を機に、お菓子作りの道具を新たに買い揃えました。

ようやく電子レンジのオーブン機能や『おまかせケーキ』ボタンを試してみることが出来ます。日本に居る間に取り扱い説明書を熟読して、電子レンジの求めるサイズのケーキ型を新たに買い足して送っておきました!ケーキ型とレンジは届きました。アフリカでも何とか入手出来る材料プラス日本で多めに買っておいた製菓材料を使えば、美味しいケーキをいっぱい焼けるはずです。

じゃ、さっそく作ってみましょうか。?!……。取り扱い説明書が見当たりません。主人に聞いても、『見覚えがない』って言われました。思い当たるところを色々探してみましたが、見つかりません。家の中は荷物が多いので探すのも大変。焦らずゆっくり探しながら日々を過ごし、とりあえずはチン!するだけの機能を堪能しておくことに決めました。
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2009年10月08日

立派なオーブン

メイドさんが使い方を熟知しているというので教えてもらうような形で室内プロパンガスコンロで調理してきました。これにはプラグがあって、コンセントに差し込んで使うことが出来ます。ボタンを押すと電気で火花が出てくるので、そこにマッチなりチャッカマンなり突っ込むと点火されます。炎を出さなくても、ガス欠チャッカマンがカチカチと火花を出しているものを突っ込みさえすれば、点火出来ます。

日本で使ってきた(都市)ガスコンロと言えば、幅60cm程度、高さ20cm程度の物を専用の台の上に置いて使う物でした。電池を入れておく所があって、そのお陰でカチカチと火花を出してくれて、点火出来る仕組みだったように理解しております(専門家でないのでよく知りませんが)。

アフリカ駐在員家庭で使われるコンロは、台の上に置いて使うことはありません。プロパンガスボンベの高さが約30cm又は約50cm。ボンベを隣に置いた時に炎がもっと高い位置に来るように作られるのが当然であると思われます。コンロの高さは1mぐらいあります。一番上が炎の出る部分ですが、その下にはしばらく興味がありませんでした。どうせ台なんでしょ?って思っていたので。

よく見ると、コンロの下のふたが開いて、七面鳥の丸焼きが2つ以上入るぐらいの大きなスペースを持ったオーブンになっているみたいです。電子レンジ付属のオーブンより立派なオーブンが我が家にあるじゃありませんか。私が大好きな料理できっとフランス人も好きそうなものを、このオーブンで試してみることにしました。オーブンがないと作れないものなので、今までずっと食べることが出来なかったのです。

オーブンを発見した翌日には材料を買ってきていたのですが、その時は1分1秒が長く感じられました。ずっと頭の中で、翌朝あの店に行ってあのへんの棚にあるあれを買って家に持ち帰り…ということをイメージしていました。食べたかったのは、クレームブリュレ。フランス映画の中にも出てきたはずのおやつです。甘くて柔らかいグラタンみたいなおやつの表面が飴状に硬くなっていて、それをスプーンでつついて砕きながら柔らかい部分と一緒に食べる、楽しい食べ物です♪
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2009年10月09日

おやつの素

育児ノイローゼ気味な主婦や、一人暮らし派遣社員などしている女性に、『お菓子作りが趣味なんですー。』って言うと、高確率で反感を買います。よっぽど暇だからこそ出来る趣味であり(これが上手なら商売につなげられるのでしょうが、私の場合は誰も喜ばないような物しか出来ません)、生活するのに必死な人がそんな言葉を聞くと面白くないようです。

私は結婚することによって故郷を離れて来たものですが、何度か主人が海外出張3ヶ月という期間がありました。必死で働いている訳でもなく、近所に友達も居なくて、暇を持て余します。そんな時に何時間もかけてお菓子を作っていると、楽しいし時間は潰れるし、良いものでした。時間が余ってるなら勉強して資格とって稼げば?とか、もっともなご意見は多々ありますが、したくないことまではしたくない!ま、誰に迷惑をかける訳でもないからいいじゃないですか。

私が船便で大量に送ったのは、そんな暇つぶし対策のお菓子作り用の小道具と製菓材料でした。よくよく考えると、ちゃんと電気が来ていて(=停電することがないので通電状態が続いているという仮定)、病気になって寝込むことがなくて、時間に余裕が十分あるということが前提でした。

宿舎にお菓子を持ち込むタイミングは、私の都合を完全に無視されます。コンビニはアフリカで見かけませんし、夜間や日曜日はお店が閉まります。テイクアウトの飲食物もほとんど見かけません。体調その他の都合はお構いなしに、持ち込む義務のある日が不定期にやってきます。手間のかかるお菓子を毎回作っていられる訳ではなかったのです。

日本から送ってもらった主婦向け雑誌に書いてありました。子育て中の専業主婦が読むような本でしたが、小さいお子さんがチョロチョロしている中でもお母さんの手作りおやつを食べさせましょう!みたいな特集で色んな便利な物が登場しました。ホットケーキの素とか、レアチーズケーキの素とか、応用が利いてかなり便利そう!

書いてあるとおりに作っている限り無難な味にしかならない仕組みです。実家から私のリクエストしたお菓子の素が届いて以来、貴重な『素』を使った時に限っては、私の持ち込み料理も宿舎で大好評。100%手作りの時だけ不評というのも面白くないので、時々一発逆転を狙って完全手料理を持ち込むなど、気の強いところをつい主張してしまうのですが…。
タグ:アフリカ
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2009年10月10日

フランス菓子の素

アフリカのスーパーでは、『ホットケーキの素』を見つけた覚えがありません。言葉がよくわからないので、該当する粉が置いてあっても気付いていないだけかも知れませんが。ホットケーキの素を使った応用おやつの作り方を書いてある日本語の料理本が家にあるので頼もしい存在ですが、既に日本製の粉がたくさんあるので敢えて探しません。

それより気になる商品がありました。日本で売られているシリアル(コーンフレーク類)の箱よりちょっと小さいぐらいの大きさの箱で、美味しそうなおやつの写真が載ってるものが並んでいます。旧宗主国がフランスなので、食いしん坊のフランスマダムたちの胃袋を満たすべく、美味しいフランス菓子を簡単に作れる便利な物を輸入しているのでしょう。

私の大好きなクレームブリュレの写真が載っている箱を購入しました。もちろん、フランス語表記。パッと見てもよくわかりません。すぐ近くに並んでいる板ゼラチンを買ったことがありますが(とても便利な粉ゼラチンは発展途上国では入手出来ないのか?売ってませんでした)、解説がフランス語なので理解するのに苦労しました。要は水にひたしてから使うってだけの説明だったのですが。

クレームブリュレぐらいの大掛かりなおやつとなると、当然、解説ももっと複雑になっているはずですが、私は理解出来なくても良いのです。家に帰ったらフランス語の得意なメイドさんが居ます。この箱を渡しておいて、メイドさんに、『今日のデザートはコレでお願いね!』って言うだけで済みます。

オーブンの絵のついた説明書らしき物が、なぜか寝室の棚の中から出てきました。この説明書とお菓子の素の解説をメイドさんに読んでもらって、作ってもらえば良いのです。その日の昼ごはんは特に楽しみでした。初めて作るフランス菓子に力を注いでもらうため、おかずは簡単な物にしておきました。
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2009年10月11日

ぐらぐら煮えた

私の大好きなおやつ、クレーム・ブリュレとは、柔らかいプリンみたいなカスタードっぽい味の物体の表面に、飴状になっていて茶色く焦げて硬くなった物が載っている、柔らかさと硬さのギャップも楽しめるフランス菓子です。冷蔵庫で冷やしておいてもらったものを頂くのが普通です。

私がアフリカのスーパーで買ってきた、フランス製『クレーム・ブリュレの素』には、おそらく、卵とか乳製品を原材料とする粉末を耐熱性の容器の上で水なり牛乳なりで溶いて、ある程度硬くなった所に砂糖(水)をかけて焦げ目をつけるように説明してあるものと思われます(私は作ったことがないけど)。

フランス語堪能なメイドさんには、今まで一度も使ったことのないプロパンガス(電気併用)オーブン付コンロの説明書と、『クレーム・ブリュレの素』の箱を渡しました。ちゃんと読んでちゃんと使いこなしてちゃんと作ってくれているハズ…ですが、『マダム、ちょっと来て下さい。』って呼ばれました。どの器に入れるべきか、悩んでいるのかな?どれどれ?

『コレで本当にあっているのでしょうか?』何やらホカホカするオーブンの中で、ちょうど良い大きさの器に入った黄色っぽい物が…煮えたぎってます!ぐつぐつと泡立つ様子は地獄の釜のよう。表面にまぶされた砂糖も底の方に沈んでいた物体も、ごった煮になっています。私の知っているクレーム・ブリュレは、もっと違ったような気がする…。

『ちょっと見せてね。』オーブンの説明書は、もちろん横文字で書かれていて、文字の部分は理解出来ないでしょうから私は読み解きませんが、詳細な図がたくさん載っているので、何が言いたいのかだいたいわかります。『ココをひねってココを押して何分待ってココを押したのよね。』『はい、でも、箱に書いてあるとおりにはなっていません。』『ちょっと違うような気がするけど、それでもいいわ。ありがとう。』

異様に甘いけど美味しい、生暖かいおやつを食べながら、問題点を考えました。私も説明書を見ながら電子レンジ付属機能のオーブンを使ったことがありました。最初に何分か余熱しておくと、温度が達した時点でピピピピ…と鳴ります。クッキーを焼くなら、それに間に合うように天板に並べておかなくてはなりません。そうして余熱完了に間に合ったところに材料を放り込み、所定の時間そのままにして、焼き付けます。

ガスオーブンの場合、余熱までは出来たようですが(熱かったので)、砂糖に焦げ目が一つも付かないまま、材料が煮えたぎっているということは、炎を出す機能に問題があるのでしょう。目詰まり?どこに原因があるのかは、説明書を熟読してみないといけませんね。日本の電化製品なら、最後の方に、『こんな時は故障ではありません』とか、『お困りの時は』とかいう特集があったはずです。面倒臭がらずにフランス語と格闘してみることにしました。
タグ:アフリカ
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2009年10月12日

何らかの横文字

メイドさんが帰ったあと、説明書を(読みながら)見ながらオーブンをつけてみました。確かに余熱は出来ました。余熱時間が過ぎていよいよオーブンに一番期待される仕事、『炎で焼き付ける』のを試してみましたが、押すべきボタンを押しても炎らしきものが出てきません。ただ温めているだけですね。

いやいやながら説明書を辞書で調べながら読み解いていくことにしました。出てくる、出てくる、知らない単語。どれをとっても知らない活用…。フランス語でこの冠詞の後ろにこんな単語は来ないでしょう?……。今回もまた、フランス語じゃなかったようです。

メイドさんは頑張り屋さんなので、滅多なことでは、『無理です。』とは言いません。何とかして解決してくれる率がとても高いのです。首都で買ってきたアイロンをそのまま渡しても、英語の取り扱い説明書などを読みながら、だいたいの趣旨を理解して、使いこなしてくれました。今回も何かよくわからない言語を頑張って読んでくれていたようでした。

ラテン系の言語で基本は普通のアルファベットを使う文字のようですが、辞書を使っても私が理解出来るのは英語とフランス語のみ。やはり英語とフランス語のみわかる主人に言うと、『ポルトガル語かも知れないなぁ。ポルトガル語のわかる先輩にメールで聞いてみよう!』って言ってくれました。

親切な先輩はすぐに返事を下さいました。『さわりだけでいいから、その説明書に使われている文を書いてみてくれない?』大喜びで最初の1文をスペルミスのないように確認しながら返信すると、『どうやらイタリア語みたい。』とのことでした。先輩すごーい!って言うか、なんでイタリア語でしか解説されていないコンロがアフリカで売られていたのでしょうね?
タグ:アフリカ
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2009年10月13日

優しい先輩の善意に…

主人によると、『イタリア語の説明書をちゃんと和訳してやるから、全部メールに書いて送ってくれたらいいよ。』って先輩が言って下さったのだそうです。何種類かの言語が出来る方とは聞いてましたが、イタリアでしか使えないと思われるイタリア語まで出来るとは初耳でした。頼りになりますね!

…で、最初の2文を打ってみました。当然、スペルミスのないように。意味の全然わからない言語の模写って疲れますね。我が家で使っているプリンタは複合機で、パソコンにつながなくてもコピー機として使えます。パソコンにつなげばスキャナーとしても使えるようで、付属のCDから専用ソフトをインストールすることで、文字を読み取ってテキストデータとして認識してくれる機能もあった…はず。

コツコツ打つのは疲れるし、スキャナーもうまく使いこなせないし、何か疲れました。主人に、『イタリア語を打つのが面倒だから、もういいよ。』って言うと、『もういいです。』っぽく伝えてくれたようです。常時接続環境だと、日本でスタンバイしている先輩にメールを送って返事を待たなくても、翻訳サイトにつなぎながら自分で理解していけたはずですが、発展途上国でそんな贅沢は望めません。

その昔、買ってまもないトースターを、海外駐在が決まったからって日本に残る主人に下さった優しい先輩。イタリア語を翻訳してくれるって言うぐらいだから、もともとイタリア語が得意だったのだと勝手に思っていたのですが、そうではなかったのだそうです。かなりあとになって知った事実ですが、先輩は、我が家のコンロの取扱説明書がイタリア語で書かれているということを、メールされた単語をネット検索するなどして知り、すぐにイタリア語の辞書を自腹で買いに行って下さっていたのだそうです(涙)。

下に、ネット環境がよくてお金を節約したくて外国語がわからなくて苦労している方にお勧めなサイトにリンクを貼っておきました。こなれてない和訳に、くすっと笑えて癒されるかも知れません。
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2009年10月14日

2000円オーブン

結婚してからアフリカ駐在に来るまでずっと、私は料理教室に通っていました。おかず中心でお菓子はほとんど習わなかったので、私の手作りデザートはイマイチなのですが…おかずもイマイチですね。人の入れ替わりはありますが、だいたいいつも最年少で能力の低い初心者主婦だったので、主な仕事が洗い物担当、時々煮物の見張り番という役目しかしておりませんでした。腕が上がらないのは、きっとそのせい!

それでも通う意義はありました。毎回違うレシピを持って帰れるので、おかずのレパートリーが増える一方です。ベテラン主婦が作る様子を見てから試食出来るので、トライ&エラーすることなく、最初から、『こんな大物は私には無理だな。』って諦めておくことも出来ました。だから日本で献立に悩むことがあまりありませんでした。

当然、駐在してからは料理教室なんてないので通えません。新鮮な情報も入ってこないので、手持ちの料理本をめくって色々考えることにしました。『こんな面倒臭い料理を作りたくないな。』ってパスしてきた日本料理も、外食で和食を食べられなくなってからは、一生懸命フランス語訳して、メイドさんに作ってもらうようになりました(訳する方が面倒な時は、自分で作ります)。

そんなふうに料理本を見てきたところ、かなり良さげなレシピを見つけました。(例えアフリカであっても)簡単に入手出来る食材で、短時間で調理出来て、とっても美味しそう!でも、『オーブンで10分焼く』って書いてあるのです。晩御飯を作る時にも直面してしまった、『オーブン使えない』問題…。

冷静に考えてみると、余熱なんて高度な機能がないとは言え、焦げ目をつけるのなら、オーブントースターでも出来るじゃないですか。試してみると、トースターがいい仕事をしてくれました。とりあえず焦げ目をトースターでつけておいて、温度が物足りない時は電子レンジでチンするなど、併用すれば何でも作れるような気がします。
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2009年10月15日

善意のカタチと大きさ

主人の先輩のせっかくの善意に甘えておけば良かったものを、『面倒』という理由だけで、無駄にしてしまったのが私たち。辞書を買ったのなら、そう言って下さっていれば、無駄にはしなかったのですが。申し訳ないことをしました。

別な形の『善意』は、私がアフリカに着く直前に見ることが出来ました。私が特別頼りないから…という理由だけでなく、駐在員夫人が夫より遅れて来る場合は、一人で来ることのないように、会社が何らかの気遣いをして下さいます。私が来た時は、一時帰国していた他社の駐在員一家に連れてきて頂く段取りをつけて頂きました。

発展途上国の首都という厳しい土地(治安が非常に悪い)での駐在を経験しているだけあって、大人も子供もとてもしっかりしていらっしゃいました。小学生のお子さんが、大人全員が大荷物を入れるまでの間、ずっとエレベーターの『開』ボタンを押しておくなど、連携もよく出来ていて感動しました。でも…なんで旅慣れていらっしゃるのに、手荷物がそんなに大きいのでしょう?

最初は遠慮していたのですが、聞きたい気持ちには勝てず、つい聞いてしまいました。『その大きな袋、何ですか?』何が入っていたと思います?…たぶん、はずれていると思います。正解は、和凧でした!『アフリカでもお正月に凧を揚げる文化があるんですか?』無いはずです。雨季真っ只中のお正月なんて特に。そもそも駐在してから凧を全く見かけませんし。

一時帰国している間に、ご友人と会っていたそうですが、何か気を回して、『これぞニッポン!』と思えそうなものをその人なりに考えた結果が、凧だったようです。西洋ならカイトはあるかも知れませんが、アフリカでは見ません。そういう意味では正解かも。でも…かなりかさばっています。

『ごめんね、かさばるお土産で。捨てても構わないから受け取ってね…って言われたのよ。でも、捨てられる訳ないでしょ?だからこうやって持ってきたの。』スーツケースに押し込めることも出来ないので、手荷物で…お疲れ様です。ちょっと善意が裏目に出てしまったかも知れません。気持ちは十分伝わってますが。

別にリクエストしている訳ではありませんが、海外駐在員が喜ぶおみやげと言えば、何でしょう?『これぞニッポン!』をどうしてもアピールするとしたら、扇子とか紙風船とかが、軽くてかさばらなくて良いかも(外国人交流ツールに役立ちます)。実用的なものだと、『お湯かければ食べられるウナギの蒲焼』保存食(成田空港で売ってるみたいです)とか、ウニとか使ってて高級路線のお菓子(するめとかみりん風味せんべいとか)とか。…誰もくれるなんて言ってないのに、想像するだけでお腹すいてきました(笑)。
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2009年10月16日

浅はかながら、餞別心理学

人に言わせると、私のナメられやすいキャラクターに問題があるのだそうです。ハッキリ品名を指定して、『コレが欲しい!』って言っても、全く違う物を頂く率が軽く70%を超えます。

結婚するのが同級生の中では早い方でした。私が結婚生活を現実としてとらえていた頃、友達の中ではそれがまだ夢の中の世界だったようで。『お祝いに何が欲しい?』って聞いてくれたので、思ったまま答えました。『土鍋かたこ焼き器。それ以外はひととおり揃ったの。』

包みを開けて出てきたのは、大きな熊のぬいぐるみ。『あ…?ありがとう。』『良かったぁ!サウンジャが喜んでくれて。土鍋とかたこやき器なんて夢のない物を贈るのもどうかと思ったから、ぬいぐるみにしたの。』若い二人が物入りの時期に足りない物を手に入れるのは難しく、その後、土鍋とたこやき器の両方を入手するのに若干時間がかかりました。

海外出張に行くたび、いらないと言っているのに主人はご当地キーホルダーをたくさん買ってきました。発展途上国ではアナログな鍵の重要性を痛感する…ということを、駐在してみて私も知ったのですが、当時の私は違う物が欲しいと予告していました。

主人いわく、欲しい物をもらうのにも、コツがあるのだそうです。プレゼントする側が、『何て自分はいいことをしてやったんだろう!』って酔えること。『こんな物で喜んでもらえるなんて、かえってラッキー』って得した気持ちを抱かせること(難しい?)。『自分が居ないとこの人ってダメなんだよね。これからも面倒みてやるしかないな。』って次につながる献身的な気持ちを抱かせること。

日本国内に居れば、お金さえ用意すればだいたい何でも買えます。発展途上国では物資の入手が出来ないのですから、何が何でも事前に準備しておかければなりません。それなら自分で買い集めれば良いのですが、『ぜひ、餞別を贈らせて』って言ってきてくれた自分の親や親しい友人には、『いいことをしてやった』『かえってラッキー』『これからも面倒みてやるか』って思える何かを頼んでおくべき?

それを頼むのに頭を使わなければ、ただでさえ不便な発展途上国駐在生活が、当然用意出来たはずの必要な物まで欠如してますます不便なものになってしまいかねません。申し出を断るならそれもうまくしないと、『せっかく面倒見てやろうと思ったのに、海外駐在するからってお高く止まっちゃって、やーね!』って言われかねません。準備で心身共にクタクタになっている時期ですが、今後のためにも、気配りは忘れないようにすべきです。
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2009年10月17日

人それぞれのお餞別形態

貯金わずかからスタートした結婚生活とは違い、定期預金ぐらいは作ってからの駐在生活。全くお金がなかった訳でもありません。でも、お金のいる時期には違いないので(準備でいっぱいお金を使ったため、最初のうちは赤字が続きました)、お金が足りないとは感じていました。親戚からは現金を頂きました。ありがたかったです。

とは言え、『餞別に何が欲しい?』って言ってくれてる友達に、『現金。』とは言えません。現金を渡す側もイヤでしょうし、受け取るのも気まずいですよね。駐在を終えて帰ってきた人とか、留学経験のある人とか、海外生活の準備の何たるかをわかっている人は、だいたい察してくれたようです。『必要な物はひととおり買ったんでしょう?コレで疲れを癒してね。』って、高級な食べ物を送ってくれました。残さず頂き、大変癒されました。

『何かまだ買ってないもので私に買えるものがあったらお餞別にしたいわ。』って言ってくれた友達に、『家庭用医学書。ちゃんとした病院がないらしいから、自分で調べたりしなくちゃいけないらしいのよ。』って言うと、『わかった!絶対に買ってあげるから、それだけは買わないで準備しといてね。』って請け負ってくれました。大型書店では何種類も売られていたそうですが、症状からひけば病名の察しがつくというひきかたの出来るものを選んでくれました。かなり役立っています(停電にも強そうな電池式の電子辞書でも、その手のコンテンツがあるかも知れません…そもそも電子辞書、持ってきてないけど)。

『いつもあなたの役に立つような物をプレゼントしたい。』と、やや高度なお申し出に対しては、『停電の夜は寝苦しいらしいから、電池で動く扇風機が欲しい。』ってお願いしました。意外に売ってなくて苦労をかけました。また、趣旨から察して、冷蔵庫で冷やしておいて繰り返し使える氷枕みたいな化学的な製品を2人分、一緒に送ってくれました。そういう製品を生かすことを思いつきもしなったのですが、とても役立ちました。『こんなの役立ちますよー』って宣伝しまくった結果の、別な発展途上国駐在員から感謝の声も頂いております。

『私の家族の厄払いとか受験とか、そういうことのある時にいつもお世話になっている神社で、お守り買ってきたから、是非持ってって!』ってくれた友達も居ました。とてもありがたいですね。常に携帯していた所、それを目にした契約社員さんに声をかけられたことがあります。『サウンジャ、意外に迷信深いんだな。俺もお守りいつも持ってるんだ。』日本の家族からもらったものだそうで、こういう気持ちってありがたいですよねーって話で盛り上がりました。

あとは、荷造りを手伝ってくれたり(近所に身寄りがなくて男手不足している私にはありがたい話でした)。母が地方から出てきて社宅引き上げの立会いを一緒にしてくれたり(退去する時は引越し業者が来たりガス屋さんが来たり、バタバタして大変ですから)。

変り種では、クリーニング屋さんから家まで送ってくれたり…。アフリカで絶対に使わない冬物の服なんかは、日本の倉庫業者に長期間預けておきますが、虫食いが怖いので、クリーニングに一気に出しておきました。それが大量で、自力で持ち帰るのは大変だったのですが、車でクリーニング荷物と一緒に送ってもらったことがあります。

色んな形で色んな人のお世話になっていますね(もっといっぱいあったけど記事が長くなってきたので、駐在準備をしながら情報収集しているすべての人にだいたい喜ばれそうな物だけ特にピックアップしました)。みなさん、ありがとうございます。
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2009年10月18日

うめぼし

主人が先に駐在して、荷造りを済ませた私は実家で待機してましたが(一人では行けないから、引率者待ち)、その間に、主人の実家がご馳走に呼んで下さったり、金銭面でも、駐在してからの託送品の買出しでも、あらゆる面でお世話になっております。

それで十分お世話になっていると思っていましたが、主人は、『それでも実家でないと出来ないプレゼントをお願いする』っていうストーリーを貫きたかったようです。主人のお父さんは定年退職してから畑仕事をするようになって、梅干しをたくさん作るようになったみたいなので、『その梅干しをどうしても食べたいなぁ』って甘えることになりました。

主人が出発したあと、主人のお母さんに、『何か手伝えることがあったら言ってね。』って言われたので、私は主人の言いつけを守りました。『お父さんの手作り梅干しをアフリカでも食べたいです。』すると、すぐに言われました。『梅干しなんていくらでも買えるでしょ。もっとほかにないの?』ストーリー展開として、梅干しのお願いを拒否されることを予想していなかったため、私は一瞬固まってしまいました。『梅干し以外はありません。』

微妙な空気のまま、私が上京していよいよ駐在する日程が決まりました。『空港まで見送りに行くわよ。』と、ありがたいお言葉を頂きましたが、東京本社に寄ってアフリカまで持って行くべき物を預かってからの出発になるので、地方から国際便で出国する訳ではありません。『いえ、新幹線で前日に上京して、東京で一泊してから出国です。』『困ったわ、その日は予定が入っているから見送れないわ。』『ちゃんと説明してなくてすみません。でも、見送りなくても大丈夫ですから。』

私の実家の方が主人の実家より東京から遠い所にあります。私が乗車した新幹線が出発後約30分したら、主人の実家近くの駅に2分間ほど停車します。そのわずかな時間に見送りをするために、主人のお姉さん一家が両親代行としてわざわざ新幹線のホームまで来て下さるとのことです。そこで私は一旦降りてきました。『コレ、渡すように言われてるのよ。』と、2分間のうちに、お餞別を頂きました。わざわざ買ってきて頂いた高級な梅干でした。

主人は、『たくさんもらったことがあるもの=常に在庫いっぱいで困っているもの』って思っているようですが、農作物の場合、例外があるのかも知れません。前回たまたまたくさん梅がとれたのでたくさん梅干しを作ったからたくさんくれたけど、今はそんなに在庫がないのでは?

ホント、いくらでも買えるもの、何かの勘違いがあったみたいで、ギリギリになってわざわざ買って届けて頂くような段取りになってしまったようで、すみませんでした。到着してすぐに、主人は喜んで頂いていましたよ(結局、お父さんの作ったものでなくても良かった…と?)。
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2009年10月19日

アフリカの梅干し

アフリカで梅の木は見たことがありません。どこかにあるかも知れませんが、近所にはありません。なので、梅酒とか梅干とか、湿った梅は日本からの託送品でしか見かけません。

どちらかと言うと酸っぱい物が好きなので、梅干があると嬉しいです。貴重な物だから大事に食べるようにと主人に言われ、梅干をまるごと一個食べるということはしません。主人の実家から送られてきた梅干を、まず主人が半分かじり、残り半分を私がかじってます。

…お金に困って食費を削る貧しい夫婦みたいなことを、真面目に主人のお母さんにメールで報告しました。『お陰様でこんなに喜んで頂いてます』って趣旨だったのですが、次に送られてきた梅干の量は激増していました。貧乏臭いことはしないで欲しいという趣旨なのかも知れません。

一軒だけですが、乾燥梅干を売っているスーパーを知っています。メーカー品ではなくて、何も印刷されていない透明の袋に10個ぐらい入れられていて、その袋の上に値札が貼ってあります。商品名も成分表示も無し。沖縄土産の乾燥梅干とよく似ているので試しに買って食べてみると、乾燥梅干だった訳です。

長時間ドライブ(車で上京する場合、10時間以上かかります)とかしていて気持ち悪くなってきた時に、乾燥梅干を食べるとラクになれるような気がします。軽い食あたりで何も食べられないような時も、乾燥梅干なら大丈夫な気がして食べます。

日本の湿った梅干は、船便が届く時(だいたい3ヶ月以上先の話)にしか増えませんが、乾燥梅干は、在庫のある日なら近所のスーパーで買えます。いくらでも買えるので、気分が悪いとか食欲がないとかいう時には、乾燥している方を食べます。

一人1個丸ごと湿った梅干を食べると申し訳ないような気がして、主人のお母さんのお陰で在庫梅干の量が増えても、結局主人と半分こ。1週間に一度だけ半分こで頂いてきたのを、在庫が増えてからは、『3日に一個(を二人で半分こ)』という贅沢を楽しめるようになりました。

みみっちい話ですが、そんな小さなことを、発展途上国での駐在生活における『贅沢なイベント』としてありがたがり、『我ながら何やってるんだか』って思いつつも楽しんでいます。小さな疑問ですが、スーパーで買える梅干は、どこから来たのでしょうね?アジアから大量に輸入してきたのを小分けにしているのか、アフリカのどこかで梅干を食べる文化があるのか。……こんな酸っぱいもの、薄味好きな現地の人が食べる訳ないか!
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2009年10月20日

しそ(紫蘇)を懐かしむ

梅干しの瓶の中にぎっしり埋まっているのが赤じそ。手料理のアクセントや手巻き寿司のお供に役立つのが青じそ(大葉)。…っぽい情報は、おいしねっと〜紫蘇(しそ)というサイトで学べます。世界中のしそファンの皆様は、ここで勉強させてもらって下さい。

安く買えるから私はしそが好きでした。和製ハーブというか、日本ならではの涼しい味がするし、体に良さそうだし、とてもありがたい存在。それがアフリカでは生息していないようです。気候が合わないのでしょうから、諦めていました。旧宗主国であるフランスが食通の国なせいか、香辛料のバジル(バジリコ)なら、ふりかけみたいにスーパーで売られていますが、シソ科とは言え、シソと全く同じではありません。残念です。

ある日、私はお腹を壊して寝込んでいました(発展途上国ではありがちな食あたりです)。少々調子が悪い時でも無理して宿舎に手料理持参で顔を出していましたが、来るべき日に私は行けませんでした。主人が、『妻が病気で寝込んでおりまして、手ぶらで来てしまってすみません』って言うと、料理上手な契約社員さんが、逆に主人に料理を持たせて下さいました。

お腹の調子が悪い私にピッタリ!うどん(乾燥麺を日本の家族からの託送品で送ってもらっているそうです)でした。ちゃんと茹でてあって、卵とじ状態になっている鍋ごとでした。そのまま火にかけて頂くことが出来ました。温かくて消化もよくて美味しくて、嬉しかったです。

それと一緒に、貴重な日本の食料品をたくさん頂きました。レトルト食品とかふりかけとか。男の人にはそのありがたみがわかりにくいかも知れませんね。病人だったらおかゆでも食べて寝てたらいいでしょって感覚になりがちでしょう。でも、病人と言えども主婦であることには変わりなく、それでいて国内に一軒もコンビニがないのです。宅配ピザもラーメンも来ません。家族の食事はどうするの?!ってプレッシャーが、発展途上国の主婦の場合はより重たくかかります。

『私、病気だからご飯作れないの。』こう言うしかありませんが、そんな時に、『ちょうど貴重な日本のレトルト食品頂いたことだし、ありがたく頂きましょう。』って言えます。家族の食事の心配をしなくてすみます。何てありがたいのでしょう!使うのが難しい現地製コンロではお湯も沸かせない駐在員さんもおられるそうですが、私の主人は現地製コンロでも料理出来ますけど、そこはおいておいて…。

たくさん頂いた中に、聞いたことのない名前のふりかけを見つけました。『ゆかり』って。女の人の名前みたい。どんな味がするのか楽しみにかけてみると…シソがここにあった!赤じその味がしました!(記事の最初の方でリンク貼ったしそのサイトの下の方に、『ゆかり』の説明が書いてあります)

日本のスーパーには、10枚100円の大葉だけでなく、赤じそが長期保存できる粉末状で売られていたのですね!なんで私はそんなことを日本に住んでいる時に知らなかったのでしょう。知っていれば絶対に送っていましたね。この感動をメールにしたため、主人のお母さんにおねだりして、次の託送品で『ゆかり』をタップリ送って頂きました。何ヶ月も日本を離れているのに堪能できる、赤じその味。最高です!
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2009年10月21日

国内出張と上京の話

1年以上日本から離れて暮らせば、帰国後確実に『どこか日本人離れしてる人』って言われることは覚悟して来ました。外国の香り漂う人になってしまうのは仕方ないとして、極力、その度合いは薄めたいと思いました。もともと閉鎖的な島国ですから、日本では、『どこか違う人』を受け入れる覚悟が出来ている人が少ないのです。元駐在員というレッテルを隠し、判で押したように他人と区別のつかない日本人として、目立たぬように暮らしていきたい…。

体がこれだけ離れているのに日本のことのみ考えていられるはずはありません。ブロードバンド時代(…って今時言いません?)に入ってだんだん数の減ってきたメルマガを購読して、日本の最新情報を仕入れつつ、アフリカでの生活にもなじむようにしてきました。外国人駐在員を寛容に受け入れてくれる町ですが、現地ルールも覚える方が、より受け入れられるように思います。

日本で絶対に使わない単語も覚えます。日本で使えば意味の変わってしまう言葉も使います。そして、『ウチ』という言葉が当然にアフリカで借り上げてもらっている一軒家を意味するようになり、『こっち』がアフリカ、『あっち』が日本になります。

私の出身地では、どこか地方在住であることを卑屈になって強調しなくてはならない気のする単語、『上京』を、使いません。『東京に行ってくる』って言うのが普通です。おそらく、『上京』という言葉を使う地方も日本に多数あるのでしょうが、私は絶対に使いませんでした。…アフリカに来るまでは。

首都から飛行機で1時間ぐらい、車で半日ぐらい(時期によっては道路が寸断されていてイカダで川渡しをされたりするため、時間がもっとかかります)かかる、地方にいると、違和感なく、『上京』という言葉を使うようになりました。だって地方から都会に出て来るんですから、当然、おのぼりさんですよ。私の出身地が東京と比べて遅れているという感覚が全くないので、『上京する』っていう言い方は合わないと思いますが、発展途上ぶりが誰の目にも明らかな地方から、都会化されて誰の目にも物騒だとわかる首都に出てくるのは、『上京』でしかありません。

こうして、駐在するまで絶対に使わなかった『上京』という単語を、違和感なく使うようになりました。自分が変わったということには気付かずに。日本に住む友達に、『国内出張について行くからしばらくこの町を離れるのよ。』ってメールしました。すると、『国内に出張して来られるの?是非会いましょう!』って返事が。来られる?英語でいうところの、『come』ってことですか?

私はパソコンの前でしばらく首をかしげてしまいました。そうやすやすと出国出来ないって説明してきたのに、そもそも国内って書いたのに?日本に居る人にとっては、『国内』と言えば、北海道から沖縄までの範囲のみを意味します。私もその感覚を持ってきたつもりでしたが、いつのまにか、『アフリカの国内』のみを意味する単語になってしまいました。駐在中は、感覚がズレていても大して困りません。『出国』した時のことを『帰国』した時と言える頃には、スパッと元の感覚に戻れるのが理想です。
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2009年10月22日

祝日

日本は祝日の多い国なのだそうです。何かがきっかけで祝日が増えることがあっても、減ることがないから?バカンスの習慣がないから祝日で分割して休むため?よくわかりませんが。

アフリカの中にあって、どちらかと言うとクリスチャンが多い感じなので、キリスト教国が祝日になるような日は祝日になるようです。クリスマス(フランス語で、ノエル)以外は、フランス語で言われてもわかりませんが。日本にはないけど外国にはありがちな大切な日が、『独立記念日』ですね。これはもちろん祝日です。

唐突に前日に、政府が、『明日は祝日にします!』って発表することがありますが、それを数に入れないとしたら、祝日のほとんどない国ということになります。現地のカレンダーは平日はたいてい黒色です。祝日のない月の方が多いと思います。

主人が仕事で東京本社と連絡をとろうとして、『しまったぁ!』となることがたまにあるそうです。日本は祝日なので、誰もメールや電話に出てくれない時とか。手元にある現地製カレンダーは平日ということになっているので、誰も電話に出てくれなくて初めて気付くということもよくあります。

私が業務として日本と連絡をとる機会もないはずですが、それでも祝日には気を遣います。私の子供の頃は、成人の日が1月15日で体育の日が10月10日で…って決まっていたので覚えやすかったものですが、今は祝日の日付がコロコロ変わるので、日本を離れていると気付きにくいものです。

携帯電話でしかメールチェックをしない友達にメールを送る時には、時差を考えて気を遣いながら送ってきました。主婦の場合、祝日は1日中家族にサービスすべき日になるので、友達からメールなんて来たら迷惑でしょう。時刻ヨーシ!平日ヨーシ!…って感じで確認してから、ネット環境の良い会社に出向く主人に、USBメモリに入れた私のメールを託します。

駐在したての頃は、日本で使ってきた手帳の中に、日本の祝日が赤くなっているカレンダーがあったので、見やすかったです。年が明けると、その資料がなくなってしまいます。日本に居るうちに翌年の年間カレンダーが入手出来れば、是非とも持って来るべきだったと思います(本屋さんのカウンターにしおり代わりにどうぞって感じで置いてあったような記憶も…)。

日本に居ながら『海外仕様』という最新式携帯電話を入手した友人が言ってました。『標準の内臓カレンダーに祝日が載ってなくて使いづらいから、オプション代数百円払って日本用カレンダーをダウンロードして使ってる』って。日本で暮らすには、或いは、日本在住の日本人と付き合うには、結構たくさんある日本の祝日を把握出来ないのは不便なことです。
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2009年10月23日

心配

地震はほとんどないのだそうです。だからと言って油断して頭の上に何かが落ちてくるかも知れないような収納方法はしておりません。駐在員の家は広いので。現地の人は、地面が揺れるなんて経験をしたことがないと思います。震度3ぐらいでも怖がられるでしょう。強い台風が直撃して大きな被害を受けることがあるので、天災は一応警戒していますが。地震は何の前触れもなく突然来るので怖いですよね。

日本は地震が多いので、離れていても、親戚や友達のことが心配です(先方は、発展途上国なんて物騒な所に居る私たちを心配してくれているそうですが)。『震災』と呼ばれるレベルの大きなものだと、世界中で報道されるでしょうから、何か聞くでしょう。それがなければ安全と思うことにしております。

その時、私は出張で上京していた主人についてきていて、首都のホテルに宿泊していました。最高級ホテルではありませんが、国内で2番目ぐらいに高級と呼ばれるホテルです。最高級ホテルはホテルの中で何でも済ませられる代わりに徒歩で遊びに行けない立地ですが、2番手のホテルは、徒歩で食事に出るなどして楽しめます。

そうしてウロウロしていると、大使館職員さんと偶然会いました。『あっ、ちょうど良かった。そちらの会社には連絡しましたが、沿岸部では津波に気をつけて頂きたいんです。』アフリカではないけど、遠くで地震があったそうで、津波が来るかも知れないとのこと。同じ会社の方々が今、船の上に居るはずです。

何の構えもせずに(どうするのか知らないけど)航海していると、船がひっくり返るかも知れません。船の上では携帯電話も圏外になるようで、つながりませんでした。誰か無線を!早く安全な所に避難して、早く無事だと伝えて…。首都では何も出来ずに心配なまま過ごしました。こうしている間に波が来るかも知れない。とても心配していましたが、首都に居る私たちに無事を伝える連絡は入りませんでした。

昔、台風が来た時は、何隻か船がひっくり返って、多くの方の命が奪われました。日本の台風のように何日も前から進路が予想出来る訳ではなく、去ったと思った台風が急に引き返してくることがよくあるのだそうです。我が家に居る門番は当時、会社の門番を担当していたとかで、台風が去ってから、会社関係者のご遺体を海上で探す役をしたことがあると言っていました。つらい仕事だったそうです。

フランス語が下手なもの同士の会話ながら、悲惨な現場をその時に思い浮かべました。また同じ光景を繰り返したくない…と思いつつ、祈りつつ、何も出来ず。主人の携帯電話は全然鳴りませんでしたが、私たちはみんなの無事を知ることが出来ました。報道によると、国内に来た津波の高さは一番高い所で15cm、会社関係の方が航行していた所は3cm程度だったそうです。

身内が物騒な国に駐在しているご実家の心配な気持ちってこんな感じなのかも知れませんね。主人のお母さんが骨折した時には、『心配されるから絶対に田舎のおばあちゃんに言っちゃダメよ!』って口止めされました。その影響を強く受けているようで、主人は実家に心配されるようなことを全く言いませんし、あたかもアフリカが楽園であるかのような誇大表現をしています(『虫が沸いて散々な生活です』っぽいメールを頻繁に送って私が否定してきましたが)。

電気が来なくて不便だとか、シロアリ大量発生で苦労したとか、愚痴をこぼすのは、そういう相手も居ないとストレスが貯まるでしょうから仕方ないでしょう(甘えすぎですか?)。だとしても、危険が迫っていると悟られるようなことは、実家には言わない方が良いかも知れませんね。言ったところで助けてもらえるものでもなし、心配をかけるだけです。心配なのに何も出来なくてやきもきする気持ちは、あまり人に味わわせてはいけないと思いました。
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2009年10月24日

心配になった時

何の根拠もなく突然不安になって仕方がない時、どうすれば居てもたってもいられない気持ちを静めることが出来るのか…は、知りません。まずは落ち着いてみることから?でしょうか。何かがきっかけで心配になるということは、海外駐在していると起こり得ます。

私が当然新聞を読んでなくて、現地語をほとんど理解出来ないのでラジオを聴いてなくて、フランス語が苦手で自宅に衛星放送も入れてないのでテレビのニュースも見ていないということを、メイドさんはよく知っています。ネットつなぎ放題でもないので、最新ニュースのチェックはしていません。だから、メイドさんは、よっぽどの報道があれば朝一番で私に教えてやらなくっちゃ!と、義務感を持っているようです。

全く区別がつかないので今まで日本は中国の一部だと思われていたような感じですが、私がかなり否定するので、中国から独立したのか?別扱いすべきらしいことはわかったようです。ただ、『あのへん』って認識されているようで、『台風が上陸して大変なことになっているらしい』っていう報道が、日本とあまり接点がなかったりすることもありました。

メイドさんが、『あのへん』の報道を話してくれる時は、いつも、『たぶん、トーキョー?みたいな地名でした』って言います。『東京が特に台風の被害を受ける前に、日本国内の違う所が被害に遭うのが地理的には自然な気がするなぁ。』とは思いますが、そこで議論はしません。『あら大変!ありがとう。』ってお礼を言って、私は実家に電話をします。

ネットはなかなかつながらなくて余計にイライラしますし、つながる率の高い電話が一番いいです。質問にも答えてくれます。『台風でそっち大変なんだって?』って言うと、『台湾が大変らしいわ。』って言われたこともありました。台湾のどこのへんがトーキョーに聞こえたのかはわかりませんが、知人の家がどうこうしたとかいうことはなさそう。『さっきはありがとう。実家は何とか大丈夫だったみたい。』と、メイドさんにお礼を言います。

『トーキョーで大きな事故があって、何十人も大怪我をしているらしい。』って言われた時は、駐在前に働いていた東京の会社の人たちのことが頭をよぎりました。その時も実家に電話してみると、興奮しながら母が教えてくれました。

『本当に大変なことになってるのよ。けが人が多すぎて○市とか△市とかにまで搬送されてて、今のところ何十人も亡くなってることがわかってるけど、まだ救出されていない人がいっぱい居るって!』○市も△市も大阪府じゃないですか。大阪で働いている友達を心配したので、もっと質問を。『どこで何時ごろ起きた事故なの?』

その場所でその時刻なら私の知り合いはそこに居ないであろうことは予想出来ましたが、一軒ずつ確認はとれません。たぶん大丈夫とは思いましたが。『ありがとう。大変なことになってるみたいだけど、私の実家は無事だったわ。』日本でよっぽどの事故があった時は、こんな感じでいつも最初にメイドさんに教えられます。

かつてアメリカで、『同時多発テロ』と呼ばれることになる、ハイジャックされた飛行機が高層ビルに突っ込むという事件がありました。その時、主人はアフリカ出張中でした。主人の携帯に実家のお母さんがすぐに電話したのだそうです。『大変、大変!アメリカで、最初に片方のビルに飛行機が突っ込んで、しばらくしたらもう一個のビルにも飛行機が突っ込んで、ビルが両方とも崩れたよ!』

事実に違いないのですが、あまりに突飛なことを言われて、主人はお母さんがボケたのではないかと心配してしまったのだそうです。私からも同じ連絡があったので、『お母さんは正気だったのか!』って(不謹慎ですが)安心したのだとか。『えっ、本当?!』って思うような噂を聞けば、すぐ自分から日本に電話してみて誰かに確認するのが良いと思います。
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2009年10月25日

大家さん死亡

主人が出社したあとでメイドさんが通勤してくることが多くなりました。トースト程度の朝ごはんなので私でも用意出来ますし、少々遅く来ることは問題ありません(そのへんが私の甘いところですが、他人を管理するのがおっくうに感じるぐらい、もともと私がいい加減な人間なのです)。

それが夜中であろうと早朝であろうと、私は必ず主人を玄関先で見送ることにしています。妻としてのパフォーマンスを果たしているという一面もありますが、玄関の鍵の形状がその理由です。かんぬきをかけるように、内側から(かんぬきよりもっと簡単で安っぽい)鍵をかけなければならないので、主人が出た直後に室内に残る私が施錠しなくてはなりません。でなければ、主人が外から南京錠で施錠することになりますが、そんなことをされると、万一の火災発生等の時に自力で脱出出来なくなって困ります。

そんな感じで私が主人を見送った時でメイドさんがまだ来てない時間、門番が私に話しかけてきました。『マダム大変です。ベルナルドさんが亡くなりました。』おそらくフランス語で、『この家の大家さんの』って説明が入ったのでしょうが、そんな単語は知りません。電気代の請求書などに家主の名前が入っているので、面識はなくても名前は知っていました。『ふーん。』

メイドさんが出社してきてから、朝一番でメイドさんにも言われました。『この家の大家さんの(←多分そう言ったはず)ベルナルドさんが亡くなりました。』『ええーっと、何で?』『血圧が高いから頭の血管が急に切れたのでしょう。彼はものすごく太ってましたから。』発展途上国のお金持ちにありがちな話ですね。

『ふーん。』太る→高血圧→脳卒中になりがちって話が知れ渡っていることには少し驚きましたが。『これは大変なことなんです!』『なんで?』『大家さんが亡くなったってことは、ここを追い出されるかも知れません。』『だとしたら大変ね。』『早くパトロンに知らせる方がいいですよ。』

よくわからないけど、会社に居る主人に電話しないとメイドさんはいつまでもこの話を続けるみたいなので、渋々電話しました。『ベルナルドのこと?知ってるよ。このへんの大地主だったから大きなニュースになってるみたいね。』『借りてる私たちに影響あるんじゃないの?』『さぁ?』

別な大地主さんに家を借りていた駐在員は、お金で随分もめたということでしたが、ベルナルドさんはアバウトな人なので今まで彼に家を借りても特にトラブルに発展することはなかったそうです。相続した息子さんも温厚というかアバウトな人らしく、特にトラブルにならずに済みました。

先進国の法律では、大家さんが亡くなったからと言って突然家を追い出されることのないようになっているのではないかと思います(何となく、そう信じたい)。ただ、我が家の使用人たちが本気で慌てていたことも考えると、アフリカでは理不尽な理由で急に家を追い出されることは、過去にいくつも先例があるのかも知れません。
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2009年10月26日

何かがあった家

日本の場合は一応、知っていれば心理的に嫌だと思って契約しなかったであろう事故のあった物件の場合は、不動産屋さんがその事実を隠さずに説明しなくてはならないことにはなっています。基準があいまいなので、『間に3人位かませば黙ってても罰せられないと思う』とも、『3年たったらリセットされるでしょ?』とも、『殺人と自殺はダメだけど自然死はいいんじゃないの?』とも言われる場合があり、説明されなかったからと言って安心も出来ませんが。気付かずに住めれば大丈夫かも?

発展途上国にだって不動産屋さんは居ます。『ここってそういう事故なかったよね?』って聞いてみて、『ありませんよ。』って答えたのがウソだった場合は、文句ぐらいは言えるみたいです。司法が買収されているので、出るところに出るだけムダだとは思いますが。

長らく駐在している奥様の友達が、家を探していたそうです。なかなか便利そうな場所にあったのでそこに決めようと思っていたのですが、思うところがあってその奥様に相談してみたそう。『入ってみてどう思うか言ってくれない?』

行ってみて、『ごめん、私ここに入れないわ。特にあのあたりからすごい悪意を感じるの。ここ絶対に住まない方がいいわよ。』って言ったそう。調べてみると、前に住んでいた人がそこで首吊り自殺したのだそうです。その奥様にはそれが見えたのでした。知っているのに事実を隠した不動産屋さんには文句を言ったそうですが…。

『もうその家は取り壊されたのよ。』って言われたけど、何か怖いから見に行けません。『私が日本で家を探す時には是非ついてきて下さいよ〜!』ってお願いしましたが、『自分がいいと思った所に住めばいいのよ。』とだけ言われました。基本、ご主人の勤務地はアフリカですから、日本に来て頂くのは難しいかも知れませんね。

ところで、なんで私の住んでいる家の中には一度も入ってきてくれないのでしょう?…やっぱり謎のままにしておきます。私は何も感じませんから。
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2009年10月27日

社宅のメリット

ご主人の勤務先が社宅を用意してくれる会社なら、可能な限りそこに住み続けるのが賢明という気がします。ヨソで借りるより家賃が安いでしょうから、住宅費を節約出来ます。それでコツコツお金を貯めて、マイホームを買う時の頭金にでもあてれば良いのでしょう。

主人の勤務先も社宅を用意してくれる会社なので、ギリギリまで住み続けました。バタバタと出国して行く主人を力ずくでも引き止めて、空き部屋を駐在準備用に使わせてもらう交渉をしてもらうべきだったと、深く後悔しております。発展途上国では物資の調達が難しいため国内で準備する荷物が大量になり、狭い社宅だと荷造りに苦労します。

社宅に住むメリットとして一般的にあげられるのは、『転勤があまり怖くない』ということでしょうか。お子さんの転校や奥様の退職など、突然の辞令に振り回されるということには変わりありませんが、『マイホームに住みながら住宅ローン減税受けつつ返済する計画が狂った!』ってことにならずに済みます。それを大きなメリットととるのか小さなメリットととるかは人それぞれですね。

海外駐在のありうる部署に居る場合、誰か先輩が帰ってくる気配があれば、『そろそろ俺?』みたいな空気を読める場合があります。どうせそのうち海外に行くと確信しているなら、家を買う気も失せるというものです。例外もありますが、今日のテーマはメリットなので、例外には触れません。社宅に住むことが住宅費の節約につながるということは確かな真実だと思います。
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2009年10月28日

社宅の落とし穴

メリットのある社宅生活ですが、特に発展途上国に駐在する可能性がある場合は、気をつけるべきポイントがあります。

国内転勤であっても、お子さんが受験に合格して通っている私学を辞めなくてはお父さんの転勤に付いて行けない場合、お父さんが単身赴任ということになりがち。『いいのよ、うちはオール公立主義だから。』ってご家庭もあると思いますが、転勤先が発展途上国の場合は要注意です。

国によっては、外国人が通えるような学校のない地域もあります。そこに一家揃ってついて行く場合、お母さんが子供達の先生となって勉強を教えることになります。首都には日本人学校…がなくてもアメリカンスクールがあることが多いと思います。日本人なら原則日本人学校、なければアメリカンスクールに通わせるのが普通みたいです。この部分については、別な機会に触れたいと思います。

色々な事情があって、ご主人の転勤について行かない場合に、落とし穴に注意した方が良さそうです。働いているのはご主人なので、ご主人が住む所については、勤務先が面倒を見てくれると考えて大丈夫でしょう。妻や子供の住む所についてはどうでしょうか?

自費でなら社宅に住み続けても良いとする企業(例えば、家族揃ってなら3万円の家賃が、単身赴任中の留守家庭の場合が10万円になるなど)もあれば、ご主人の単身赴任中の住まいも留守家庭の住まいも両方とも社宅価格の家賃になる企業もあります。海外には持って行けない家財道具をそのまま置いておきたいという理由で、社宅の一室を誰も住まないまま社宅価格で借り続けることの出来る企業もあります。

気をつけるべきは、働いている社員が住まないなら家族も出て行かなくてはならないとする企業があることです。文字通り路頭に迷います。主人の駐在地は、時々治安が悪化して妻子が途中で帰されるようなところですが、私は家族は極力離れ離れにならずに一緒に住むべきだと考えているので当然ついてきました(歴代マダムたちも、治安が良い時期は迷わずついてきたので先例に従っただけですが)。

お子さんの教育問題がからむと、そう理想論ばかりうたってられないのでしょうね。アフリカの辺境地で数年間お母さんだけに勉強を教わるという期間があっても良いものかどうか。家族がバラバラになって一般的な教育を日本で受けるのが正解なのかどうか。誰もが従うべき『絶対の正解』はないと思いますし、辞令がある度に駐在員の家族がぶつかる悩みなのでしょう。
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2009年10月29日

家を買っておくメリット

社宅住まいのメリットとデメリットについてお話ししたので、社宅に住まずにマイホームを買ってしまう場合についてもお話しします。もちろん、社宅に住まずにマイホームも買わずに賃貸住宅を見つけて住むことも可能ですが、そういう少数派の方々の意見はカットさせて頂きます(ごめんなさい)。

社宅のデメリットがすなわちマイホームのメリットとなりますね。お子さんの教育問題が主な理由だと思いますが、ご主人が単身赴任してもご家族が平穏に暮らせそうです。企業により差があるとは思いますが、社宅は男性社員が住んでいることが前提のルールがあることが多く、男手の無い母子留守番家庭に力仕事の『当番』が回ってくると苦労します。持ち家で男手が無くて苦労するかしないかも、その地域によるところが大きいとは思いますが、一般的に、分譲マンションなら管理会社に全部お任せで楽に住めそうな気がします。

発展途上国の場合、駐在の途中で治安が急に悪くなることがあります。ご主人はギリギリまで残って働きますから(企業によっては事業を投げ出して男性も逃げ出す…のかしら?)、女子供だけが帰国します。そんな時、戻るべき『マイホーム』があれば、ちょっと安心出来るかも知れません。

海外駐在員のお引越しは、原則船便で荷物を送ります。アフリカに無いと思ったから日本から出荷した炊飯器やトースターなどは、自分が帰国してから何ヶ月もたたないと手元に戻ってきません。私は電子レンジやアイロンまで送ってしまいましたよ。アフリカで余って日本で少し困る方が、アフリカで一つも無くて駐在中ずっと困るより、ずっといいのは確かです。しかし、日本で待ち続けるのもしばらく不便だし、諦めて置いて帰って帰国後すぐに買い直すのも悔しいですね。

そんな不便な数ヶ月間を、ご主人のご実家に居候という形で過ごしていた若いご夫婦がおられました。そのお陰で家電を買い直す必要はなかったはずですが、その後、近々2度目の駐在があることがわかっているけどマイホームを購入されていました。
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2009年10月30日

じゃあ、買ったマイホームはどうするの?

意外に何とかなるような気がします。海外駐在中は、もちろん国によりますが、日本の銀行口座からお金が引き出せません。東京本社からのお給料は口座に振り込まれ続けており、そこからクレジットカードの年会費や生命保険や何やかんやが引かれて、残ります。発展途上国でなければ、クレジットカードの使いすぎで口座の残高が…とか気にしていたのかも知れませんが、カードを全く使えない地域なのでその心配がありません。

仮に日本で住宅ローンを組んでいた場合、自動引き落としされるのでしょうが、月給を超える額のローンは組まないでしょうから、海外駐在中であっても返済が自動的にされて残高がマイナスにならないと思います。だから何とかなりますね。

せっかく部屋があいているのだから生かそう!と、マイホームを賃貸に出すのも一つの手です。自分が住んでいない間だけ、誰かに住んでもらって家賃収入を得るという方法があります。通常の契約の場合、解約の申し入れは、大家さん側からは6ヶ月前に事前予告、店子(読み方は、たなこです)さんからは1ヶ月前に事前予告することになっていることが多いです。帰国の6ヶ月前までに辞令が出ていなかった場合は、店子さんが居る間、マイホームに戻れないことになります。

リロケーション物件を管理するのが得意な不動産会社さんに任せると、一定期間経過後はもうちょっと唐突でも出て行ってもらえるという定期借家契約で管理してくれることがあります。駐在の辞令が決まってバタバタしている時に自宅を売却する手間を考えると、お任せで貸してしまえばいいかな?と思えますね。

様々な経験者から様々な体験談を聞くことが出来ました。マイホームを賃貸に出して帰国後に戻ってきて…『こんなの我が家じゃない!』って思って、もう一度マイホームを買った方。思いのほか駐在期間が長くなってしまったのでリロケーション物件として唐突に出て行ってもらうことが可能になり、突然の帰任の辞令でもスンナリ戻れた方。買ったばかりの新築マンションに他人を入れる気がせずにそのまま置いておいたら、駐在先で治安が悪化して妻子だけ帰国することになり、スムーズに母子家庭生活をスタート出来た方。

色々なパターンがありますが、海外駐在の辞令が出たからって住んでいるマイホームを売ったという話は聞きません。普通の国内引越しでも大変なのに、海外への引越しの準備の本拠地がなくなると困りそうです。駐在前に売れたとしたら自分たちの住む所がなくて困りますし、自分たちの住む所が(海外に)出来てから売れたら、契約が面倒そうです。どうしても売りたいなら、信用出来る代理人をたてると良いのでしょうが、何となく売却以外の方法を勧めたくなります。
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2009年10月31日

とんでる帰国者たち

たとえ海外駐在中であっても、日本に無事帰ってからのことも考えておく方が良いと思います。外国での暮らしに慣れなければなりませんし、観光で来ている訳ではないのですからご主人たちはしっかり仕事をして来なければなりません。日本の法律によらずに商取引している相手との外国語での交渉は決して楽ではないと思います。

それはそれは、大変な苦労だったはずです。が、他人から見れば、どうでも良いことになります。一般に、日本人はあくせく働いていて他人のことに構う余裕がないものです。海外でどんな困難を乗り越えてきたのか…なんて、近所のおばさんが聞きたがる訳でもないでしょう。外国では、『外国人がいるー』って遠慮なく現地の子供達に指さされてきた駐在員たちも、日本に帰ればただの人です。ただ無難に過ごしていることだけを望まれます。

…にも関わらず、無難に徹することの出来ない帰国者が多いのも事実。幾多の困難を乗り越え、無理と言われた事業を成功させたビジネスマンの底力…を、遠慮なく近所の隣人に発揮されても困ります。日本では、徹底した合理主義はあまり歓迎されません。悪いことをする前から、『すみません…』と頭を下げて謝る文化です。世界基準を知ってしまった者から見れば変な慣習ですが、日本では全ての日本人に期待される常識です。

海外駐在で出て行ったり戻って来たりする人の多い会社の社宅に住んでいると、時々、とんでる帰国者に出会います。当事者はもちろん『そういう人』に慣れてますが、駐在のない部署の人に言わせてみれば、『同胞人とは思えない』言動に驚かれます。『そういう人も居る会社に勤めているんだから、慣れてもらって当然』って思ってしまうのか、無意識なのか…。

一応、社宅には所定のルールがあって、そのルールを自分の時だけ変更してもらおうという人は、なかなか居ません。…海外駐在帰りの人以外は。既存のルールを特別に変更してもらう交渉力はビジネスマンの能力の証…かも知れませんが、『無難な隣人』の範疇からは遠のいていきます。

社宅にはちょっとしか住まないから?挨拶も無しにガヤガヤと引越してきて、挨拶も無しにガヤガヤと出て行く一家(騒がしい世代のお子さんあり)。『これだから海外帰りの奴らは…』って言われてしまいます。海外基準ではおかしな文化であるにせよ、日本に戻ってきたら日本人として求められる言動をとりたいものです。
タグ:海外駐在
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