2010年04月01日

今更特注するソファ

駐在中、両実家にはとてもお世話になりました。託送品を送ってもらったり、帰国時にはクレジットカードの有効期限が過ぎるので新しいカードを東京の本社に送ってもらってそれを届けてもらうようにお願いしたり…。特に主人の実家には、『梅干しの数が足りないから私はいつも主人が食べた残りの種をしゃぶって有難がって過ごしております。』ってメールを送るや否や、空輸で送って頂きました。

そんな色々の感謝の気持ちとして、贈り物がしたいと主人が言います。発展途上国に気の利いた土産物なんて売ってません。『膝が痛くならない椅子をいっぱい作ろう!』実家から遠く離れた田舎に古い日本家屋があり、時々主人の両親はそこに滞在するのですが、正座してテレビを見ると足が痛いだろうと思っていたのだそうです。息子がこんなの送ってくれたんだから仕方ないなぁ…と、使ってもらいたいのだとか。

地味に竹細工みたいな家具が流行っております。微妙に歪んでいますが、女性でも軽々と動かせるのが魅力。竹製のフレームを使ってソファー(チェアーって言うのかも?)をたくさん作ってもらうことにしました。いつもの市場に竹細工の家具を売りに来ている人が居るので聞いてみました。『急いで特注お願いしたいんだけど?』

すぐについて来いと言われ、普通の人の住んでいる小さな家に案内されました。狭い室内にはたくさんの布地が並んでいました。そこから好きな模様を選んでお金を払ってくれたら、すぐに作り始めるとのこと。日本家屋に西洋風のソファというのもおかしな感じですが…開き直って、トロピカルな派手柄を選びました。

自分たち用には作りませんでした。一人あたり直径1メートルぐらいのスペースを要する椅子なんて、狭い社宅には置けません。駐在中は現地製ではなさそうな(多分ヨーロッパ製の)高級(そう)なソファを使わせて頂いたので、椅子の不満はありませんでした。高級で重たい物は送れませんが、ひざの痛くならない椅子での生活がとても快適だったので、それが出来る広さの田舎の家にはぜひ置いて欲しいと思いました。

高級(そうな)ソファを置いてもまだ余りある部屋での生活…のあと戻るのは、ちゃぶ台を囲んで座る狭い社宅生活です。大きな家具など持ち帰れませんが、せっかくなので、自腹で買って愛用してきた竹製の棚2つは無理矢理社宅に押し込めて使うことにしました。1台1980円ぐらいで売ってるカラーボックスよりだいぶオシャレですし…軽いから何とかなるはず!(そもそも、『捨てられない人』なのでした)
ラベル:駐在 発展途上国
posted by サウンジャ at 23:00| 発展途上国アフリカ駐在の小道具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月02日

山盛りダンボール

駐在中の国内出張の際は、使用人に事前情報を漏らさない主義を貫きましたので、荷造りは夜逃げのようにコソコソとスピーディーにしたものです。今回の帰任については、町中でもはや知らない人など居ない状態。堂々とボチボチ荷造りすることにしました。

梱包資材なんて発展途上国ではなかなか買えません。日本でならホームセンターとか百円ショップとかでたいての物が買えたような気がしますが。日本から送ったダンボールを畳んでおいたのを出してきて、日本から多めに送ったガムテープを使って組み立て、日本から持ってきた家財道具を次々を詰めます。

入れるべき社宅の部屋は狭いので、緩衝材でかさを増やしたくないという気持ちもあり、割れやすい物は衣類やハンカチ類で包むなどしました。それで、衝撃に耐えられるように丁寧に隙間なく詰め込んでダンボールをいっぱいにしたあと、綴じて部屋の隅に積み上げました。

そんな中、大きなダンボール3箱だけは、乱雑に物を放り込まれた状態で置いてありました。徐々に荷物は増えていきます。その多くは衣類。私と主人がわかっていれば良いので特に何も書いてませんでしたが、その3箱は日本に送らない荷物です。自宅のメイドさんと宿舎のメイドさんと自宅の門番へのプレゼント…と称して処分してしまう物でした。

もう一つ、大きくないけど乱雑な箱もありました。台所とダイニングの間にあるカウンター部分に置いてある、カレンダーとレシピ本(私のへんてこなフランス語によるもの)。これはメイドさんに使ってもらってきたものです。コピーをとってから、大きくない乱雑な箱に入れました。

それを見つけたメイドさんは、怒った顔をして言いました。『この料理の本は、次の仕事で使うものだから、私が持って帰ります!』『…ウィ(わかりました)』気迫に驚いて、そうとしか言えませんでした。その乱雑な箱も、メイドさんにあとでまとめて渡す物だけを入れてあったのですが。

私が新卒で就職した会社を、結婚前に辞めたのですが、そこは学生の時からお世話になっていた方の経営する会社で、とても居心地が良かったのです。辞めると決めたのも私の一方的な都合でしたが、退職の直前は社内でずっとイライラしていました。メイドさんを見ていると、その時の私を思い出しました。

退職金は本当に出るのか?とか、失業保険が受け取れなかったら計算が狂うなぁ…とか、色々不安なこともありました。それも踏まえて、退職金の額を提示して、最後の勤務日の朝に一括支払うということを、最初に伝えました。次の職を見つけようと、それなりに頑張りました。一応、不安材料は極力取り除いたつもりだったのですが…完璧ではなかったようです。もうすぐ急に生活が変わるのですから、やっぱり不安ですよね。
ラベル:駐在 発展途上国
posted by サウンジャ at 23:00| 発展途上国アフリカ駐在の小道具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月03日

大荷物

主人の衣類で、日本に住むには過剰な量のくたびれた夏服は、我が家の門番4名に平等に分けて配ることにしました。両手で軽々と持てる大きさのダンボール箱4つに、全く同じ量で、極力同じ価値と思われるものを入れて、プレゼントが原因で揉め事にならないようにしておきました。

私が異常に買い込んで持ってきた夏服や、ついつい捨てられないがために何年も押入れの肥やしになっていた物などは、たくさん居る宿舎のメイドさん用と、我が家のメイドさん用に分けました。

宿舎のメイドさんたちの分は、主人が車でまとめて運んでくれました。倉庫の鍵をメイド頭に開けさせて、『ここにマダムからみんなへのプレゼントを置いておくから、平等に分けてくれ。』って頼んでおいたそうです。後日、宿舎に行った時に色んなメイドさんからお礼を言われました。

ひいき目にしている我が家のメイドさんの分は、誰も気付かない所ですが、Tシャツにしてもハンカチにしても、クオリティ高めの物を選んで入れています。あ、それに、あれもこれも。なんだかすごい量。残る勤務日数を考えると、毎日結構な量を持ち帰ることになる?

『あのー、持ち帰れる分だけでもいいんだけど、ここに置いてあるのは全部あなたへのプレゼントなの。』ありがたく全部持って帰るというので、そこは任せることにしてました。その日にメイドさんが仕事を終えて出たあと、門番が息を切らして来ました。

『マダム!ちょっとそこまで…バス停の所まで、メイドさんの荷物持って行きたいから持ち場離れててもいい?もう大荷物でフラフラになってるから危なっかしくて見てられなくってさ。』へー。あんた、優しいんだね。

治安の良い時期で、発展途上国の中でも比較的治安の良い町。舗装されてない細い道の突き当たりにある我が家、多分、あんまり狙われないでしょう。『ウィ(わかりました)。』私のおかげとは言わないけど、我が家は仲間意識の強い、良い職場みたいです。
ラベル:発展途上国
posted by サウンジャ at 23:00| 発展途上国アフリカ駐在員と家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月04日

メイドさんの家族

最初のうちにプライベートなことを紋切り型に質問していました。『お子さん何人居るの?』娘が2人。5歳と3歳だったか?3人目以降は生まないということを自分から主張してくれました(私はその意味をわかってませんでしたが)。

ご主人のことを聞くと、とても恥ずかしそうに、『40歳』って答えてくれました。メイドさんは日本人の水準で通用するぐらいの美人です(首都に多い民族には美人が時々居るけど、地方は残念な顔の人が多いのです)。写真の顔は優しそうなおじさんでしたが、無職だからってこんなに若くてカワイイ奥さんに稼ぎに行かせるとは図々しい!…家事と育児は引き受けてくれているそうですが。

主人の上司は自宅にメイドさんやその子供たちを招いて、珍しい日本製カップラーメンなど食べさせてみたりしたそうです。そんな話を『ふーん』って聞き流していたのですが、メイドさんから言われたことがあります。『次の週末、仕事のあとで娘たちをここに連れて来ていいですか?』

あっ、そういうものなの?現地の人にも慣れてきたので、写真を撮ってあげると喜ばれることは知っています。あと、お子さんだからお菓子とかジュースを用意しておきましょうか。…気の利かない女なので、このへんで許して下さい(笑)。

私や主人が食事を取るテーブルの席には、何か遠慮しているのか、メイドさんは絶対に座らないようにしていた感じがありました。フランス料理屋店のシェフがスナックのママさんみたいに飲んでるお客さんと同じ目の高さの所に来ないのと同じで、職業柄そうすべきだと思っていたのかも知れません。

仕事サボってテレビ観てる時も、ソファセットの前で体育座りしてました。食卓とソファは着席を勧めるのに不向き?そういう経緯があったので、テラスに出している、いつも私がフランス語の勉強をする椅子とテーブルを使うことにしました。乾季で心地よい風が入り、居心地が良いはずです。

せっかくの子供たちは、人見知りしてしまったもので、『ありがとう』以外は無言で固まってましたけど。海外駐在員夫人を初めて近くで見て、怖かったのかも?お母さん似のかわいい姉妹たちでした。

そのお礼に?『我が家の豚(※ペットとして飼っているそう)を見に来ませんか?パトロンがご多忙なら、マダムだけでも。』って誘われました。行きたいのはヤマヤマですが…。すっごく遠くの僻地にあるらしいし、迷わずに行って無事に戻ってくる自信が、方向音痴という観点と車の性能の問題とを考えるとなくなり、遠慮してしまいました。気持ちは嬉しかったんですけどね。
posted by サウンジャ at 22:50| 発展途上国アフリカ駐在での出会い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月05日

アフリカの家畜

駐在を始めて間もない頃、小型犬のつがいを1月近く預かることになって大変だったという話を、ブログの始めの頃に書いたと思います。エサの用意も思ったより大変でしたが、大型犬を押し付けられた人の苦情を聞いていると、まだウチはマシだったのかな?と。

日本人として守って頂きたい最低限の『常識』ラインは、エサ代とか首輪代(私の要領が悪かったためにぼったくられ、コレに一番お金がかかった)とか、必要経費は当然に預ける側が事前に払っておくこと。あと、動物を飼ってない人には飼いたくない理由(動物好きな人には敢えて言わない)があって飼ってないのであって、基本的には動物の世話をさせられるのは迷惑としか思いません。『こんなかわいいペットの世話が出来て内心喜んでいるに違いない』…という類の思い込みは捨てるべきです。今後の付き合いにしこりを残す一因となります。

大型犬に話を戻しますが、ホントに大変ねーって思ったものです。私は実家で小柄な猫を飼ってました。エサ代を負担に感じることはありませんでしたが、体長が4倍ぐらいある犬だったら、養うのに苦労したかも知れません。大きな犬を飼ってる人って、お金持ちなのかも知れないな〜ってことを漠然とイメージしていました。

ところで、いつだったか、メイドさんが私に言ったことがあります。『我が家の豚が今、妊娠中で、もうすぐ子供がいっぱい生まれるんです。』金銭的価値のあるお祝いを期待されていたようですが、先進国から来た駐在員夫人に発展途上国の住民が何を求めているのかを全くわかっていなかった空気読めない駐在妻であった私は、カラフルな『おめでとうカード』などをプレゼントして、露骨にガッカリされたことがあります。

『ところで、生まれた子供たちはどうするの?そのまま丸焼きにして食べるの?』『まさか!』って呆れられました。ペットとして飼い続けると言ってました。エサ代が大変そうに思いますが、意外に家畜にやるようなエサはそこらへんで拾って来られるものなのでしょうか?1頭だけ残してあと全部食肉屋に売るんじゃないか、とか、色々思うところはありますが、追跡調査してません。

話好きの門番で、『ウチで牛を飼っている』って言ってる者も居ました。『牛って便利なんだよ。』フィレとか舌とかモモとか食べられるし、皮で衣類が作れるし、角細工でナイフとか置くレストが作れるし?…発想が野蛮だったようです。『田んぼを耕すのを手伝ってくれるし、重たいものも簡単に運んでくれる。ウチに車はないけど牛が居るから大丈夫なんだ。』かわいがっているらしいことがわかったので、食べるのか?とは聞けませんでした。

牛の体も大きいですし、エサはどうしてるんでしょう?海外駐在員が住むような地域は、ヨーロッパ仕様と思われる、ガレージ付きの近代的な家ですが、車で1時間ほど走ると、電気も水道も来てなさそうな集落に掘っ立て小屋みたいなのが点在しているのを見かけることがあります。ウチの使用人たちはそんな地域に住んでいて、家畜はエサ食べ放題の環境なのかな?と、行くこともないのに思いを馳せたりしました。
posted by サウンジャ at 23:00| 発展途上国アフリカ駐在での出会い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月06日

お詫び

『発展途上国駐在妻奮闘記』管理人であるサウンジャ宛てにメール下さっている皆様へ。

怠慢で申し訳ございません。頂いたメールは全て拝読させて頂いております(つもり)。お返事が大幅に遅れておりますが、順番にお返事書かせて頂きますので、気長にお待ち下さいませ。
posted by サウンジャ at 00:02| 当ブログについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

花の都

もともと日本でも地方出身の私ですが、地方コンプレックスというのは持ち合わせていませんでした。地域特性なのでしょうが、『本来はコッチが首都なんだ!』と本気で思っている人がたくさん居て、全く引け目を感じない環境だった訳です。ま、結婚してから首都圏に住んでみて、さすがに首都は大きいなあ!と、当たり前のことに気付くことになりましたが。

発展途上国の地方に居ると、そこを首都と間違うことはありえないです。『クレジットカードの使えるお店があるらしい。』『輸入品を買えるらしい。』などなど、文化的な生活が出来るという噂で、現地の人のみならず、海外駐在員までも、『いいなぁ、首都…』って思います。国内出張で上京する時には、地方では買えないような物をどっさり買って帰ります。

首都に住んでいる人はどうなのかと言うと、アフリカの首都に留まっているだけではイヤだと言う人も多く居るようです。『フランス、パリに行きたい。』先進国ですから、そりゃあ、よっぽど都会でしょう。気持ちはよくわかります。

そんな環境に居ると、外国人でも思うようになります。『フランス、パリに行きたい!』って。私たちも思いました。現地の人も同じ気持ちだと思いますが、『結構勉強してきたフランス語、本場で試してみたい。』って気持ちにもなるものです。

…で、フランス経由での帰国を希望したのですが、玉砕でした。パリ経由の場合、エコノミークラスでも運賃が全然違うのだそうです。けんもほろろに断られたため、主人は交渉を諦めたそうです。しかし、『長らく辛抱してたんだから、花の都に連れてってよ!』という妻の要求は呑まざるを得ない…。

帰国後に会社を休んで、せっかく日本に戻ったのにまた海外旅行に行くという(しかも全額自腹で往復)、不毛なサービスを約束させられることになりました。あれほど、『故郷の土を再び踏むんだ!』と、悲壮感タップリに訴え続けておいて、帰国した途端に出国?女心は猫のように気まぐれです。やはり、アフリカで感化された、『パリに行きたい病』には勝てません。

言うまでもなく、パリではブランド物を『駐在中がんばったご褒美』として買ってもらうという約束も取り付けました。


※話が途中でちぎれた状態のまま記事をアップしてしまって失礼しました。また、メールまだ出してなくてすみません。返事してないのに言うのもなんですが、悩みごと・相談ごと等等、メールはいくらでも受付中です!!返事遅いかも知れないけど…無責任な。
posted by サウンジャ at 23:00| 発展途上国アフリカ駐在での出会い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月09日

ラジオから聞こえた曲

アフリカのラジオ』の時にも書きましたが、現地の人はラジオを聴くのが大好きです。家の中ではメイドさんが、家の外では門番が、大きな音で音楽を聴いているので、自宅にほぼひきこもっている私も同じ音楽を聴くことになります。

電気が来なくなった時でも相変わらず明るかったし、国家の統治機構が意味をほぼなさなくなっても自国を心から愛しているし、現地の人ってとっても前向き。それを象徴するかのごとく、メジャーコードの明るい曲が流行っているようです。メイドさんのお気に入りはゆったり歌い上げるメロディーですが、チャランチャランとエレキギターの軽やかな伴奏に合わせて踊りながら早口で歌うような曲も流行っている気がします。

20世紀後半にアメリカで流行った曲も時々聞こえました。語学留学とはとても言えやしない、『ホームステイして遊んでただけ体験』を通して、私は昔の洋楽の一部を良い発音で歌えます(幼稚園児のごとく、みんなで歌の練習ばかりしていた高校時代…)。そんな時代を思い出させるような懐かしい曲もよく流れました。懐かしいのですが、『…で、今のアメリカでは何が流行ってるんだろう?』と、焦りもしました。

ワンパターンな現地風音楽や懐メロばかり聴いて過ごしているうち、雷に打たれたようなショックを感じる曲に出会いました。何てハイセンスなメロディーなのでしょう。フランス語にしては聞き取れない単語が多いけど、現地語とも発音が違う気がする。何て言ってんだろう?日本ですら聞いたことのないような、新しい香りのする曲でした。

♪ドーシドーラーラシラソミ ドミレドソ ソレドシドシラー♪

イ短調か?マイナーコードの曲をこの国で聴けるとはねー。ギターを弾くと言ってた音楽好きな門番が居て、彼が私のこのお気に入りの曲を口笛しているのを聴いたことがあります。やっぱりいい曲はいいよねー!決して大げさではなく、これは世界に通用する名曲だと思いました。

実際…。その曲は世界に通用しました。アフリカで特別回顧主義が流行っていたのではなく、世界的に80年90年代の曲を好んで聴くブームがあったのだそうです。世界中の人々が私たちと同じ時間に同じ音楽を聴いていたのですね。そして、私と門番が、『キタ━(゚∀゚)━!!』とその発見を喜んでいた曲は、世界中で空前の大ヒットとなっていたのでした。
ラベル:アフリカ
posted by サウンジャ at 23:00| 発展途上国アフリカ駐在での出会い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月13日

宝石のルース(裸石)

国際結婚の経験があればお気づきのことと思います(無いのが普通?)。海外でジュエリーを買おうとしたら、『全然ない!』って驚くことでしょう。日本人の大好きなプラチナ…って言うか、基本、宝石ってプラチナの台に収まってなくちゃいけないと思いません?その、プラチナがなかなか見当たらないのです。

違う金属で妥協したとして、デザインがイマイチなことが多いのです。私は四六時中婚約指輪をする人ではありませんが、婚約指輪で妥協したくないなら、ご主人になる人の祖国に義理堅く、イヤイヤ買った妥協指輪を一生身に付けるのではなく、サラッと日本の宝石店で買う方が気分いいかも知れません。

アフリカのセンスですから、当然、プラチナも無ければデザインもたいして…。で、宝石をルース(裸石)で買って帰って、帰国してから良い台に収める駐在妻さんが多いのだそうです。日本で買うよりも、とても質の良い物がお買い得なのだそうです。

…という情報を持っていた日本の友達に言われました。『私の分も買ってきて欲しい。』って。ええーっと。もちろん、ピンからキリまであると思いますが、日本人が身につけるアクセサリーに使えるような石で、だいたい10万円からスタートです。お世話になってはいるものの、10万円以上の物をプレゼントすることは出来ません(ケチですみません)。そして、目利きでもないのに他人から預かった(預かってないけど)大金で買い物代行してきて良いものかどうか。

宝石ジャラジャラのイメージのない友達だったので意外でしたが、何か期待されているようなので、それに近いお土産は買うべきだと判断しました。アクセサリーに使うような宝石は無理ですが、産地が近いので、アクセサリーに使うレベルでない石のクズは安く取引されているはずです。

『そんなに宝石が好きなら…礼はいらないわよ。』っていう意味で、1万円以内という控えめ予算で、宝石のクズでアフリカっぽさを主張した(アフリカに来たことのない日本人にとってはありがた迷惑な装飾)芸術作品?の額縁入りみたいなのを買いました。全然喜ばれないことは承知の上ですが、シャレで買えるほど宝石は安い物ではありません。

私の場合、目利きである首都在住の駐在員夫人と一緒に、日本で立派に通用するレベルのルースを売っている市場に行ってみたことはあります。確かに高級そうでした。ご夫人も、本物だと言っています。…が、私には買えませんでした。値交渉しても高い買い物です。その勇気がありませんでした。

『せっかく安く買える所に来たのにもったいない!』っておっしゃる方は、自分でアフリカまで買い付けに来て下さい。売っている人は信用出来る人か。売っている物は本物か。紛失することなく持ち帰れるか。持っていることで強盗につけ狙われたりしないか。自分はそんな高い買い物を出来るほどの身分なのか。…色々と真剣に考えると、買えません。
posted by サウンジャ at 22:04| 発展途上国アフリカ駐在の小道具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月16日

宝石(ビジュー)店で

こういう話は自分からではなく夫が言うべきなのですが、主人はブログを持っていないので敢えて自分で言います。私は、ヒカリモノとかブランド物を買ってくれとは言わない女でした。『デートしてもいいけどカバン買って〜ん♪』とか言うと、却って自分の価値が下がるような気がしていたので。その結果、私の価値は最初から無料?…確かに下がりようが有りません!

そんな私ですが、ここぞとばかりに主張しました。『アフリカ駐在生活頑張ったご褒美にジュエリー買ってよ!』私に宝飾品を買う習慣が無いので、主人も当然買い慣れてません。色んな人に聞いて、上京したついでに立ち寄れる宝石店の情報などを集めてくれました。おっかなびっくり、強面の守衛さんの居る宝石屋さんに夫婦揃って来店しました。

インド人(←推定)店主は流暢なフランス語を話します。日本人なのでお金を持っていることはわかるようです。石の話とかしてくれますが、お恥ずかしながら、フランス語単語の語彙は少ないのでよくわかりません。『英語では何と言いますか?』かなり英語が聞き取りやすくて上手でした。やはり、英語の通じる人に出会うと嬉しいものです。

『こちらなんていかがでしょう?』場を変えると、スグにフランス語に戻ります。えーい、こっちは客だ。しかも、彼の英語は聞き取りやすい。『?(←本当はわかってたのに!)英語でお願いします!』上手だけどフランス語の方が得意なので極力使いたくなかったようです。それでも、フランス語圏在住の私たちが、『英語はわかるけどフランス語はわからない』などとワガママを言うので、合わせて下さいました。

人の往来の多い道に面している店舗ですが、入り口には守衛さんが居ます。そのずっと奥に鍵のかかる個室があって、最終的な商談はその中でしました。私たちの住む州に唯一ある、宝石店を経営しているインド人(っぽく見えるおじさん)も仲の良い知り合いなのだそうです。今すぐお金を用意出来ないなら商品をそのおじさんから受け取るように手配しておくことも出来る…との話でした。そこまでしてもらわずに、そのお店で買いましたが。

慣れていないものですから、宝石の価値はよくわかりません。何となく本物だと思って大切に持っています。特に店主にイヤな印象はありませんでした。特別スキだらけのお店とも思いませんでした。私たちは気持ちよく買い物をしてお店を出ました。

ここから先がシュールな現実になります。『不便だけど明るく楽しいアフリカ生活』というカラーのブログにしてきたつもりなので、現実を書くことに多少の抵抗感を覚えます。『明るく楽しい』だけの文章を読みたいかたは、このへんでお別れする方が良いと思います。ここまでお付き合い頂きまして、ありがとうございました。

後日、この店主が殺されたということを聞きました。発展途上国でインド人店主が殺されるという話は珍しいものではありません。でも、日本で生まれ育った私には、知人が殺されるという経験が海外駐在をするまでありませんでした。危険と非常に近い所に居たという実感も沸かないまま、唖然とその知らせを聞いていました。『また(知ってるインド人が殺されたの)か…』と、つぶやいて。
posted by サウンジャ at 21:41| 発展途上国アフリカ駐在での出会い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月17日

タンスの防虫剤

常夏ですから、年中半袖です。アフリカの大半はそうでしょうけど。一応、雨季と乾季という二つの季節がありますが、日本語で言い換えるなら、真夏と夏という感じでしょうか。衣替えなんてイベントもありません。ただ毎日が暑いのです。

四季のある日本では当然せざるを得ない衣替えの折、しまいこむ衣類の上に防虫剤を置くのが普通だと思います。使ってなかった服を久しぶりに出してみて虫に食われてたらショックですからね。

これを、海外駐在員も持ち込んでおくべきだと主張しておきます。仮に全部で3年、11ヶ月働いて1ヶ月休暇をもらえる駐在生活だとします。1ヶ月家を留守にしている間、灼熱のタンスの中の衣類は大丈夫でしょうか?ちょっと心配ですよね。発展途上国で現地調達するのは難しいでしょうし。

一時帰国休暇になると、どうしてもウキウキしてしまうのが人情というもの。正直、羨ましいですね。まだ十分に『おつとめ』していないこちらの事情ですが、『私はまだ帰れないのに嬉しそうにしちゃって!』って思ってしまうものです。(…人による?)

ちょうどこちらが疲れのピークの時に、ウキウキと一時帰国支度をしている方に、言われた瞬間がなぜか忘れられません?『タンスに○ン○ン、余ってたらくれない?』一時帰国の時に確かに必要だなぁと思いましたが、持ってきてないものは渡せません。

その時の心が穏やかだったら、『普段から全然お役に立ててないのに、こんなことですらお役に立てなくて申し訳ない…』って気持ちになれたのかも知れません。たまたま心がささくれていたので、『何十年ここで海外駐在員やってるんだ!毎年必要な物なら当然自分で用意するだろう?』と、思ってしまいました。お世話になりっぱなしだったのに…。

言い訳がましいですが、普段は、『申し訳ない』気持ちと『ありがたい』気持ち、合計99%以上で周囲の方に接してきたつもりです。たまたまこちらの事情で優しい気持ちを他者へ向けられなくなることもあります。人間の心は弱いものですから。

全然悪いことでもありませんが、『おつとめ』がまだまだ残っている私たちの前で、やたらウキウキしていたことは、優しい気持ちを消してしまう一因になっていたと思います。自分が一時帰国する番が来たら、ウキウキする気持ちは胸に秘めて普段通りに過ごし続けようと、心に誓ったものでした。
posted by サウンジャ at 23:42| 発展途上国アフリカ駐在の小道具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月21日

うなぎの空き箱

日本から到着したばかりの駐在員さんからのお土産で、おそらく成田空港で買って来られたのでしょうが、私がいたく感動したものがありました。お湯をかけるだけで出来る、インスタントうなぎの蒲焼っぽい食べ物です。美味しく頂きました。

とってもありがたかったのですが、写真に撮るとか空き箱をとっておくとかはせず、普通に食べて、入れ物も普通に捨てました。生ゴミはフタのあるゴミ箱へ、紙ゴミは普通のくずかごへ。あとはメイドさんが処理してくれます。

発展途上国ではゴミの収集制度がなく、町中に出来る『なんとなくゴミ捨て場』にはネズミが巣食い、外国人駐在員は近寄らないように言われています。我が家で出したゴミは自宅で焼却して定期的にダイオキシンを発生させます(問題ある行為かも知れないけど、衛生上、いたしかたないので…)。ゴミも灰も少ないにこしたことはなく、私がゴミ箱に入れた物で欲しいものがあれば何でも持って帰って良いというルールになっています。

プラスティック製ヨーグルトの容器が喜んで持って帰られていることは知っていましたが…。そんな物まで再利用するの?

メイドさんと門番が集まって、『マダム、受け取って下さい!』と言われて渡された物は、私が捨てたはずの、インスタントうなぎの入っていた紙製の箱でした。アフリカで出来た紙製品に比べればかなり上質ですが…ウナギですよ?

日本人が『カッコイイ』と思って英字新聞をラッピングに使うのと同じ感覚なのかも知れません。私はウナギの絵にギョッとしてしまいましたが、大切なのは中身!ですよね?中身が何なのか全く予想出来ないまま、私はその箱を開けました。
posted by サウンジャ at 00:17| 発展途上国アフリカ駐在員と家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月22日

御絵(ごえ)など

テレビのフランス語教室では言ってました。お店の人にご進物用の包装を頼むのではなく、自分でかわいい包みに入れてラッピングするのがフランス流のプレゼントなのだとか。その方が心がこもっていて嬉しいですよね。アフリカでも旧宗主国の例にならうみたいです。

うなぎの空き箱を開けると、中からアルミ箔みたいにキラキラした包装紙が出てきました。心をこめてラッピングしてくれたみたいです(うなぎの箱、意味がないのでは?)。『まあ、何かしら?』もう、このラッピングだけでも嬉しいのですが。

青い服をまとった聖母マリア様が幼子イエズス様を抱いている御絵(ごえ)でした。私はもともと、ごくごく平均的な日本人で、一応仏教徒だけど宗教活動もお祈りも全くしてきませんでした。ひょんなことから短期間ミッション系の学校に通うことになり、信仰心の厚い方に出会ったことで、ある種の『免疫』はついています。『まあ、素晴らしい!』敬虔な信者の前ですから、それなりに肯定的な感想を述べました。

『ウラも見て下さい!』メイドさんが言うので御絵をひっくり返すと、フランス語で書いてありました。仏検3級レベルを超えているはずの構文ですが、私は学校で習ったので意味がわかります♪『どうか、私たちのこの友情が永遠に続きますように。神様のご加護がございますように。』…っぽいことが、ダンボール紙の裏紙の灰色の所に緑色のボールペンで書かれていました。

『嬉しいわ。どうもありがとう!』『コレもみんなからです。』写真立てに私のデジカメで撮ったみんなの集合写真が入っていました。忘れないでねって意味でしょうか。嬉しいですね。だから1枚多く焼き増しして欲しいなんて言ってきたのでしょうね。やっと意味がわかりました。

実は、事前にセンスの良いメイドさんが見立ててくれたキレイな油絵をもらっていたのですが、『今度はみんなからです。』と、また油絵をもらいました。メイドさんのは、よく通る道の風景でしたが、みんなからのは、あまり通らない市役所の絵?しかも、遠近法がオカシイ?『なんかヘンな絵』を道端でよく売っているこの町のことを思い出せそうです。それも有り難く頂きました。
ラベル:アフリカ
posted by サウンジャ at 00:00| 発展途上国アフリカ駐在の小道具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月23日

そして聖書キター!

しつこく繰り返しますが、私はもともとごく平均的な庶民クラスの日本人としての感性を持っています。『なんか宗教っぽいね。』という言葉から受けるイメージはネガティブな感じです。もちろん、平均的な庶民クラスの日本人の大半は、世界のどこかに宗教を信仰している人がおられることはご存知のことでしょう。

海外帰りの日本人の嫌な特徴そのままですが、少数の日本人が、こんなことを言います。『日本人の大半が井の中の蛙状態で、世界は全然こんなのじゃないんだよ。』って。鎖国解禁間もない井戸の中でわざわざ言いませんが、ブログでは言っておきます。『本当に、日本人の大半は井の中の蛙なんですよ。』って。

クリスチャン(キリスト教信者)とムスリム(イスラム教信者)の数が多いです。信仰している以上、かなり真面目に信じておられるようです。そして、『宗教って何か怖いイメージ』…などと言って無宗教だと言い張る人は珍しい存在です。…世界の基準では。

井戸から飛び出してきた海外駐在員たちは、世界の人々の信仰心の厚さに戸惑うことになります。『何だかよくわからないけど、彼らは真剣だし、その部分は神聖不可侵なものらしい。』と、悟ります。私のように要領の良い日本人は、『私は敬虔な仏教徒です!』と、西洋人には理解出来ない世界を持っているっぽい空気を醸し出して、見逃してもらうものです。

主人は何度も海外に行っていて、外国人の友達の多くはクリスチャンだと言っています。また、ムスリムと友達になって食前の祈り(筆記厳禁なのだそうで、口頭で繰り返してもらうほかないそう)を教えてもらったのだそうです。そうやって、それぞれの信者たちと無難に付き合ってきた経緯はあります。『だけど、宗教なんて強要されなくない!』って言うのが本音です。

今後も友達として付き合い続ける第三国駐在員の奥様から、餞別の品を頂きました。『あなたたち夫婦のためにいい物をあげます。私の妹が日本に嫁いだから、ちょうどいい物を持っているのです。これをよく読んで下さい。』英語と日本語の対訳聖書(新約部分のみ)でした。『ちょっと古いけど同じの持ってますよ。タダで配ってるから。』なんて意地悪なことは言いません。

『まあ!日本語でも書いてあるのですね。どうもありがとうございます。』『あなたたちが神様の祝福を受けられるようにってここに英語で書き込みを入れておいたのよ。』『とっても嬉しいです!』それだけのコメントも愛想ないと思い、一応聞いてみました。『あなたのお気に入りのチャプターはどこですか?』ザックリ過ぎる質問だと思いましたが、即答でした。

『ヨハネの…』日本のミッションスクールで学習済みのヨハネ(イエス=キリストの弟子の一人)が、英語ではジョンと呼ばれることを初めて知りました。『この、youの部分は、サウンジャに置き換えて読むといいのよ。』今のままでは信仰心が薄いから、もっと聖書を読んで勉強しなさいってこと?

『…という講釈付きで聖書もらってきたわよ。』って主人に報告すると、『いらねー!』と、言われました。タダならぬ気持ちがいっぱいこもってますから、ちゃんと船便に詰めておきましたけど。お察しの通り信仰心が希薄ですが、サイン入り新約聖書1冊もらったぐらいで敬虔なクリスチャンになることはありません。勧誘は受け入れられませんでしたが、その気持ちみたいな温かい動機の部分(と聖書1冊)だけ、ありがたく受け止めておきます。
ラベル:海外駐在員
posted by サウンジャ at 00:00| 発展途上国アフリカ駐在での出会い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月24日

退去、秒読み

駐在に行くための引越し荷造りは大変でした。国内で温度湿度の管理された倉庫へ預けておく分は別に分けておいて、一応、衣類だとか雛人形だとか、温度湿度の参考にして頂けるように中身のリストを作っていました。狭い社宅の1室に住みながらしていた作業で、押入れの天袋にまでその荷物をあげて、荷造り作業をするためのスペースを作りましたが、赤字になってでも人を雇って力仕事を避けた方が良かったと思います。

先に出発した主人がまだかまだかとメールしてきますので、航空便で送って頂く急ぎの箱の中身も充実させる必要がありました。『これも急ぎで必要』ってメールが入るたびに買いに走りました。海外へ出す荷物なのでインボイスを作る必要があります。会社のサービスで、その英訳は社内の方が代行して下さるのですが。

自家用車のほか預金通帳など、実家で預かってもらうことになる荷物もありました。そういうのは最後の最後に運転して持っていくものなので荷造りする必要はありません。

多くの家財道具は、船便引越し荷物となりました。発展途上国では当たり前の物資の調達もままならないと聞いていたので、買出しに行きながら荷造りして、インボイスを作りました。もともと狭い社宅がますます狭くなってくるし、作業がしづらくて大変でした。

…と、国境を越える引越しは大変なものだという思い出が出来ていました。ところが、帰国するための荷造りは、あっけないほど簡単でした。何と言っても有利なのは、作業の出来る家が広かったことです。男手があるので力仕事をする必要が全くありませんでした。メイドさんが居るので電子レンジなども言う前からキレイに掃除してもらえました。

たくさんの荷物を広い家の中に平置きして、あっさり片付いてしまいました。引越しって何て簡単なんだろう(認識の変化、早すぎ?)!帰国のための引越しは、日本へ船便で送る分、日本へ航空便で送る分、メイドさんたちに寄付する分(すでに配り終えました)、飛行機に持ち込む分と大別出来ました。

船便で送る分については、あと何日か締め切りを延ばせるそうです。借り上げて頂いている広い家の賃貸借期限が先に来るので私たちは退去しますが、あと何日かホテル住まいをします。その間ホテルに持ち込んだ物を、出国ギリギリに船便荷物として追加する計画を立てました。自宅から車で3分とかからない所にあるホテルへの引越し。やっぱり引越しって簡単です。
ラベル:発展途上国 駐在
posted by サウンジャ at 22:50| 発展途上国アフリカ駐在の準備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月27日

ラスト・マンゴー

出国の日が決まり、首都で1泊するホテルの手配、上京するための飛行機の手配(欠航すると車で半日かけるコースになる可能性もあり)、日本に帰る飛行機の手配などが済んだようです。こういう日程はなかなかくつがえらないでしょう。

まだ雨季に入る前で、やや暑くなりかけの時期。良いタイミングで熱帯を離れることになります。ただ、一つ懸念がありました。私がアフリカで一番好きな食べ物、マンゴーの旬は雨季で、マンゴーが市場に並ぶ前に去らなければなりません。未練…。

ヤミなら買えるんじゃないか?ふとそんな思いが頭をよぎりました。何らかの条件を満たしていないが故に市場に店を構えることの出来ない果物売りたちが、市場の外に駐車する車めがけて営業をかけてきます。結構珍しい物が入手出来ることもあり、特にハシリの時期の果物に強いのです。

いかにもカモがネギ背負った感じでふら〜っと車を降りてみると、やはりいつものメロン売りたちがやってきました。『えー?ここで買う気はなかったんだけどね〜。』という素振りで興味なさそうに見渡してみると…マンゴーがありました!コレを逃したら私は一生アフリカのマンゴーを食べることが出来ないかも知れません。

『私、マンゴーが欲しいわ。』3個100円、6個でも180円とお高めの値段を言われました。普通は10個180円にしろとか8個170円ならどうだとか多めの数で交渉してみるものですが、私は少なめ少なめの交渉。『悪いけど2個にしてくれない?』自分で切れない果物を過剰に買っても困る訳です。『もう日本に帰らないといけないから。』ってフランス語で言ったつもりだけど、通じてなかった気はしました。そんなの慣れてるから平気☆

メイドさんは、『ほら、簡単ですよ。』って見せてくれましたが、マンゴーの切り方って何か独特なのです。真ん中に大きな大きな種があって、スパッと叩き割ることは出来ません。サイコロ状の切れ目を入れて種を上手に避けて身だけ取り出します。ホテル住まいになるとメイドさんに世話を焼いてもらえないので、一人じゃ何も出来ないマダムはマンゴーを食べることが出来なくなるのでした。

メイドさんは慣れた手つきでハシリのマンゴーを切って出してくれました。これ以上に美味しい果物なんてこの世にないんじゃないかと思いました。ごちそうさまでした♪
ラベル:アフリカ
posted by サウンジャ at 21:12| 発展途上国アフリカでの食生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月30日

マングローブ・クラブ

クラブっていうのはカニのことですね。マングローブってわかりますか?日本にも一応あるのですが(沖縄とか行けば…)。泥沼みたいな所に茂っている低木ですが、満潮時には海の底になってしまうような所、そんな所でも平気でいられる、強そうな植物のことを言います。

アフリカの熱帯に生息しているぐらいなので、寒い所は苦手なのかも知れません(弱いってことかも?)。常夏ではいつも元気そうで、根っこのところにエビやらカニやらが棲みついているそうです。わざわざ日本人がそんな取りにくそうな所にまで行って採集することはありませんが、現地の人は、マングローブのそばのカニをとってきます。

私のメイドさんの親戚も漁師で、よくマングローブクラブを採るようです。タダでかにをもらっておきながら調子に乗った私が、『カニクリームコロッケが食べたい』などとわがままを言ったことで、二度ともらえなくなってしまいました(自業自得)。先輩マダムのお子さんたちも好物らしく、お庭での昼食会に招いて頂いた時にたらふく食べたり、宿舎でも時々出てくるので、二度と食べられなくなった訳ではありません。

ただ、メイドさんは私がカニを美味しそうに食べていたことをずっと覚えてくれていたようです。『アフリカの美味しいカニ、いっぱいあげますよ。日本で食べて下さいね。』え?どういうこと?『日本に行く飛行機に乗せるために、出発ギリギリに新鮮なのを泥付きで持って来ますから。』ええー?

発展途上国では庶民階級が上京するとしたら当然、1時間で着く飛行機に乗るのではなく、半日かけて乗り合いバスに乗ります。メイドさんは一生飛行機に乗らない人生を送るのではないでしょうか。だから、生き物を勝手に持ち込んではいけないとか、生の食べ物を密輸してはならないとか、そういうことは知らなかったのでしょう。

『私はアフリカのカニが大好きだし、気持ちはとっても嬉しいけど、飛行機にカニを持ち込むことは禁止されているのよ。ごめんなさいね。』フランス語会話力が足りないせいで上手く説明出来ず、ただメイドさんがとても残念がっていたのが印象に残りました。せっかくの善意、せっかくのマングローブ・クラブ、もったいない話でした。
posted by サウンジャ at 23:41| 発展途上国アフリカでの食生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。