2010年06月05日

緩衝材=だし

いりこ(小魚)、こんぶ、かつおぶし…。粉末のお手軽なのを使わない場合、各種天然素材で和風のだしをとるものです。先日の伝説の駐在員夫人の場合はいりこ一辺倒だったようです。私の実家でもそんなだしをとっているのを見かけたような気はします。

一応、料理教室に通っておりまして、料理の基本はそこで教わりました。最初にこんぶを底に入れておいて、仕上がり際にかつおぶしをドサッと入れてスグに引き上げるとアクが出なくて美味しいだしに仕上がるとかいう話だったように思います。未熟な主婦なので、華やかな技はただ見てるだけ、もっぱら洗い物担当でしたが。

粉末は無いし、今更いりこなんて作れない。半端に開いた食材は船便のコンテナの中でカビとか生えそうなので捨てるつもりでいました。『捨てることになりそう』荷物の中に乾燥こんぶの切れ端を発見。そして、私には秘密兵器がありました。

お好み焼きが大好きなので、ホットプレートと一緒にかつおぶしを大量に送っていました。故郷の味はかつおぶし無しでは語れない…みたいなことを父が言っていて(母は、『今時何言ってるの?』って言ってましたが)、私は過剰にかつおぶしを持ち込んでいたのです。停電続きでホットプレートが使えないなんてことを考えずに…。

かつおぶしを大量に持ってきたのには、もう一つの理由があります。必ず密封されていて、軽くて、柔らかいじゃないですか。だから、割れ物を入れる時に隙間に入れたらちょうどいいと考えました。最後の食事をメイドさんに作ってもらう段階でも、荷造りは完璧には終えていなかったので、まだ手元に緩衝材としてのかつおぶしが残っていました。

かつおぶしのあった所にはタオル類を代わりに入れることにしました。捨てようとしていたこんぶの端切れと緩衝材として持ち帰る予定だったかつおぶしを使って、私は無事に(最初で)最後の和風だしをとることに成功しました。久しぶりに主婦らしい仕事をしたという充実感を味わいました。
posted by サウンジャ at 23:29| 発展途上国アフリカでの食生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月13日

リゾートホテルにて

借家の契約期間満了後に移り住んだホテルは、バカンスシーズンに外国人観光客が泊まりに来ることを想定して作られたものでした。清潔なプールがあるというのが自慢のようです。私は会社の海の家で泳ぐことで満足しましたから、そのプールを試す気にはなりませんでした。もう水着も梱包してしまいましたし。

客室のバルコニーには小さなテーブルと椅子が置いてありました。そこからプールを見下ろせます。市街地に近い方の海は、会社の海の家のあるエリアのような遠浅ではなく、波も荒くてたまに崖から落ちて命を亡くす人も居るような、危険な海です。その危険な海は使わずに、海難救助隊っぽい人たちがプール貸切で演習している様子が見えました。バカンスのハイシーズンだとたくさんの外国人観光客が泳いでいるはずの場所ですが。

真下ではなく、ちょっと遠くを見下ろすと、海が見えます。時間帯など(正確には潮の干満)によってはマングローブの根まで見えますし、満潮で水面しか見えないこともあります。日本(の首都圏)に帰れば見ることの出来ない風景だなと思うと、ただ生えているだけのマングローブまでもが神々しく美しいもののように思えてきました。

バカンスシーズンでなかったので地方都市では品切れしていないお店を探すのにてこずりましたが、何とか絵葉書を買うことが出来ました。小さい文字をハガキにビッシリ埋めることで何とか不安な気持ちを紛らわせていた入国したての頃とは違います。穏やかな気持ちで海やプールを見下ろしながら筆をとりました。

(色々あったけど)無事に帰国する運びになったこと。(落ち着いて思い出せば)楽しい思い出がいっぱい出来たこと。(ま、お約束ですから)久しぶりに会えるのを楽しみにしていること。平たく言えば、『無難な内容の絵葉書』ですが、そういうことを落ち着いて書きました。

駐在中は度重なるアクシデントに振り回されてバタバタするばかりでした(意識朦朧気味の病気の時より停電地獄で苦労した時の記憶が強烈です)。こうして落ち着いて海を見下ろしながら過ごすのに、意外にこの不便な発展途上国は向いているのかも知れないなぁと、出国間際になって気付いたのでした。

観光客向けのサービスを充実させているような街でないと絶対に楽しめない!と、色んな人に主張してきました。私の滞在した町は決して観光地ではありません。先進国から来た駐在員にとっては気の利かない町です。それでも、使用人の給料の支払いとか、家族に食事をとらせることとか、電気が来ない日でも食材を安全に保管する方法とか、そういう義務から解放されて過ごすことの出来る時間は、それだけで安らぎの時です。

旅行に何を求めるかは人それぞれですし、こんな町でもバカンスとして快適に過ごすことは可能だと今では思います。いい身分の人として専業主婦するだけの駐在員夫人でしたが、私は疲れていたようです。パッとしたイベントなど何一つありませんが、ホテルに滞在した短い期間は私にとって癒しの時でした。

もちろん、リラックス出来たからと言って、『人を見たら泥棒と思え』習慣は消えません。郵便局の窓口で、絵葉書に貼った切手が消印されるのをきちんと見届けてきましたよ。それがごく自然にストレスを感じることなく出来ました。私は時間をかけて少し強くなれたのでしょう。
posted by サウンジャ at 15:18| 発展途上国アフリカ駐在での出会い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月20日

アフリカのお風呂

そんなにお風呂にこだわる主義主張を持っていた訳ではありませんが、お嫁に行くまでは実家暮らしで、いわゆる24時間風呂を使っていました。お湯が減ると勝手に追い炊きしてくれるタイプです。お風呂の仕組みとしては完成形というか、これで十分だと思います。あとは、バスタブ(風呂桶)がどれだけ広いかとか、浴室乾燥機能やミストシャワー機能の有無だとかテレビを付けるとかのオプションで、どんどん贅沢なお風呂になるのでしょう。

結婚してから住んだ社宅は古くて狭いので、24時間風呂ではありませんでした。洗面所のない間取りで、ユニットバスみたいな感じ。洗面台に流す水の向きを90度ほど回転させることで、バスタブに水又はお湯を注ぐことが出来ます。追い炊き機能がないので水を張ることは無いと思います。竣工当時は共同の大浴場を使うために個人の風呂場は無かったそうです。あとで無理矢理入れたお風呂なので、そのバスタブも狭いのでした。

アフリカ駐在中に借り上げて頂いた外国人用の家は、広かったです。洗濯機置き場として使っていたスペース(6畳弱のタイル貼りの部屋)には、洗面台(蛇口に洗濯機のホースを直結していました)や鏡のほか、畳半分程度のスペースに(お約束ですがシャワーカーテン無しの)水シャワーもありました。メイドさんは仕事が終わってからそこで髪を洗って帰っていました。

私たちは寝室隣接の浴室を使ってきました。せっかくのバスタブが少し残念な出来で、お湯を貯めることは出来ませんでした。シャワーはお湯がいくらでも使えましたが、シャワーカーテンがないためにしゃがんで浴びていました。熱帯は暑いので湯船に浸かれないことを不幸と思ったことはありません。

砂の町に主人が出張に行くのに同行した時も、シャワーカーテンがないシャワーで、それどころかチョロチョロ水が出るだけだったので、しゃがんで使っていました。首都で一泊する時に利用する高級路線ホテル(国内二番目?)はサービスに不満は大してありませんが、水道は赤水でした。古いボイラーのサビが出ているそうです。

アフリカに来てから、『あ〜極楽♪』って言えるようなお風呂に入れたのは、首都在住の駐在員夫人のおうちにホームステイさせて頂いた時だけでした。私が入国して以来イマイチなお風呂しか使ったことがないと愚痴を言うと、泡風呂の作り方を教えて下さったり、極上の外国人向けアロマ石鹸を買えるお店を教えて下さったり、お子さんたち翌朝から学校があるのに一番風呂に入れて頂いたり、極楽でした。当時は治安も良かったので、もっと住みたかったです。

借家を出てから住んでいるホテルは高級め路線。お風呂にちょっと期待していました。残念ながら、首都の高級ホテルと違ってシャンプーはありません。そうでなくても国内でリンスを入手するのは困難で、自宅で使いさしだったリンスインシャンプーを持ち込んでいました。

4人家族の場合はベッドが4つ入る部屋と言えばスイートしかないらしく、良いお風呂にありつけるそうですが、私たちは2人なのでそのホテルの中では普通のクオリティのお部屋に滞在しています。お風呂に浴槽は無く、半畳ほどの電話ボックスのようなスペースでシャワーを立って浴びる仕組みになっていました。このスペース、防水で半透明のドアなので、部屋が水浸しになるとかいう気遣いをせずに豪快にシャワーを浴びることが出来るようになっています。

それで大いに期待してシャワーを出してみました。…チョロチョロ。結局、しゃがんで髪を洗う生活になりました。慣れているとは言え、毎日使うものだけに…。満足いくお風呂の少ない国だなぁと思います。別にそんなにこだわる主義主張を持っていなかったから構わないのですが。
posted by サウンジャ at 09:00| 発展途上国アフリカ駐在の小道具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月24日

70,000アクセスお礼とお詫び

今日も当ブログ、『発展途上国駐在妻奮闘記』にご訪問頂き、ありがとうございます。

どんどん更新頻度が落ちているのに毎日多数のアクセスを頂きまして、ありがとうございます。こんなブログなのに、お陰様で本日70,000アクセスを達成いたしました。厚く御礼申し上げます。

なるべく時間を作って新しい記事の投稿に励みたいと思います。いつもお待たせして申し訳ございません。

ブログ記事の投稿と同様に、メールの返信も遅くなっていることをお詫び申し上げます。今のところ、全てのメールを読ませて頂いたつもりです。順番にお返事いたしますので、少々お待ち下さい。

ありがたいことに激励のメールを頂くことが多々ありますが、その返信が遅くてすみません。お急ぎの用件の方への返信を優先してしまっている無作法をお許し下さい。

また、国名の特定をうながすようなご質問にはお答えしない主義を貫いておりますので、ご容赦下さい。
posted by サウンジャ at 23:24| 当ブログについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月28日

海外駐在員=へなちょこ日本人?

(アフリカ)国内出張なら、一人で移動出来て当たり前、飛行機が故障等で飛ばない(よくある)場合には陸路で半日かけて出張出来て当たり前という扱いです。いつもの(国内)出張の要領で自分で上京してソツなく手続き出来て当たり前とも言えます。

直近の駐在員夫人のご不幸が帰国目前だったこともあってか関係なかったか、やたら手厚く送り出されました。滞在中のホテルでは駐車場に会社から貸与されている車を停めて主人は仕事に出ていましたが、チェックアウト前日には会社の駐車場に車を返していました。それで、早朝の便で上京する手段がなくなってしまうので(タクシーは使わないとして)、会社で雇っている運転手さんに朝早くから迎えに来て頂いて送ってもらいました。

首都では会社関係の首都在住駐在員とその家族に全員集合して頂き、最後のお食事会を開いて頂きました。首都から出国する飛行機は昼間の便で、特に難しい訳でもありませんが、通訳代わりに首都の事務所の秘書か助手らしき方(フランス人みたいにフランス語がペラペラでした)が空港での搭乗手続きを代行して下さいました。

私が日本を出た時に外務省は『渡航の是非を警戒して下さい』と言っていたはずで、治安の悪い国という認識でしたが、帰りの飛行機は日本人がちらほら見えました。治安が悪いと観光客なんて来ないはずなのに、観光客が戻ってきているようです。バックパッカーらしい格好をした一人旅の女の子まで居ます。彼女から見れば、いい年したおじさんおばさんがフランス語の通訳なんて雇わないと飛行機にも乗れないのか…って話になりそうですね。

さて、長時間フライトに必須の旅の友、おやつですが、いい年したおじさんおばさんは日本のお菓子を持ち込んでいました。『そんなに日本の味から離れられないんなら海外なんて来なくていいよ』って言われてる観光客のようです。

違うんです!長い間祖国を離れていた駐在員にとって、現地で入手出来ない日本のお菓子は宝物なんです。あまりにもったいなくて大事に大事に少しずつ食べてきた結果…海外駐在最終日にまで持ち越してしまったのです。まだ帰国していない私たちにとって、それはあまりに大切でもったいないおやつなのでした。…なんて言い訳、10日程度の観光旅行で来た若者にしても仕方なし、情けない大人だな〜って思われていたのでしょう。
posted by サウンジャ at 00:05| 発展途上国アフリカ駐在の小道具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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