2008年11月26日

おめでたかった駐在員夫人

いつも駐在している州は、思えば大変恵まれた環境でした。電気はなかなか『来ない』し、たまに断水するし、発展途上国での海外駐在経験のある日本人にすら理解されないぐらい未開の地で、当たり前に入手できるはずのものが全く入手できません。食中毒になれば点滴を受けられるし、ペストが異常発生した時は当局が適当に処置していました(ペストの話は書いてなかったと思いますが)。…あ、今のはただの皮肉でした!事実ですが。

州のほとんどの雇用も経済も担っている大企業の管理職の妻ですから、いいポジションに居たようです。ほとんど言葉が通じないのに相手が合わせてくれます。2000フランと20000フランの違いも聞きとれない(千と万は聞いた感じが全然違うので、普通は聞きとれて当たり前)けど、お店の人が、『そんなにいりませんよ^^』って親切に教えてくれます。メイドさんは言わなくても一生懸命働いてくれます。恵まれた環境です。

たまたま良いポジションに居たので、世の中の人がみんな親切だと勘違いしてしまう、オメデタイ駐在員夫人になっていたようです。ま、その方が精神衛生上、良いことですが…。そんな箱入り駐在員夫人が、普通の町に出て、人間の汚い面を色々と見てショックを受けることになりました。

いつもの感覚では、インド人(…か、パキスタン人かスリランカ人かは知りません)らしき商店主は、かなり信用出来ました。日本人は上得意様なので、大事にしてもらえたのです。逆ギレした従業員に時々殺されるので、『こんな国で命がけで商売して、大変ですね〜』って思っていました。特殊な環境でひとくくりに、『インド人』(っぽく見える人)は、いい人だと思っていたのです。…裏切られました。私が甘かっただけですが。

この国の人、なぜか、セリーヌ=ディオンとか、映画『タイタニック』とかが、大好きなのです。我が家のメイドさんも、大好きです。ホテルの近所を歩いていると、キオスクみたいな路面店に、タイタニックの写真の入ったトランプが展示されていました。どうせ許可も得ないで勝手に作っているのだと思いますが、メイドさんへのお土産に1つだけ買って帰ろうと思いました。

屋台の商店主は、インド人(っぽく見えるおじさん)でした。『コレ、いくら?』…程度の現地語は私でも話せます。納得いく値段だったので買うことにしました。紙幣を取り出すと、『先に現金を渡せ』って言われました。ここで怪しむべきでした。キオスクみたいな屋台でそんなことを言われたことはありません。

渡すと、ひったくるように取られ、少ないおつりと、トランプ2つをよこされました。『2つもいりません。1個でいいです。』(←ここまで来るとフランス語)って言っても、『うちは2つずつしか売らないの!』の、一点張り。通りすがった現地人のおばちゃんが、『ちょっとアンタ、何やってんのさ?』(…に違いないけどわかりません)みたいな口調で商店主に現地語で文句を言ってくれたけど、意地でも聞きません。もともと安いものなので、大した損害ではありませんが、2つも必要な訳ないですよね?かなり気分を害しました。

この商店主、私レベルで太刀打ちできない悪人だったようです。抗議出来るだけの語学力があったとしてもムダです。その証拠に、第二の被害者を出してしまいました。証人が出たことを喜んでいる場合ではありません。私が速やかに警告しなかったことを反省しなくては。長くなってきたので、第二の被害については、また、後日。
posted by サウンジャ at 23:00| 発展途上国アフリカ駐在での出会い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする