砂の町は、かつて日本人を駐在させていたぐらい、会社にとって重要な場所なので、入れ替わり立ち替わり、色んな駐在員がやってきます。今回の出張では主人の滞在日数がとても長かったので、同行していた私は色んな駐在員と再開することになりました。
ホテルの部屋を掃除してもらっている間、廊下の隅にあるテーブルセットで本を読んでいた私は、洗濯女から声をかけられました。『旦那の仲間がやってくる。』ん?ま、いつものことね。『仲間、仲間、会社の人。』何?私は窓口じゃないのよ〜…と、面倒臭そうに顔をあげると、主人の上司でもあり、普段は首都に駐在している、『社長』役駐在員の姿がそこにありました。
『わっ、わっ、こんにちは!』『おっ、元気?』社長で、上司ですが、全然偉そうにしてなくて、気さくな方です。『えぇ、ご覧の通り…って言うか、高級ホテルにご宿泊じゃなかったんですか?こっちは全然良くないホテルですよ?』『そうかも知れないけど、2人で泊まってられるんだろ?だいたい費用が全然違うじゃないか。こっちに空きがあるんなら、高級ホテルをキャンセルしてもいいかなと思って。』
発展途上国の駐在員となると、何やら立派な肩書をもらって偉くなったような勘違いをしがちかも知れませんが、社長にはその気配がありません。国を代表する(つもり…)大きな企業の社長が、こんなイマイチな所に泊まってもいいのかしら?
とりあえずは、こっち側3室だけがエアコン付きだから向こう側の部屋は避けた方がいいということはお伝えしました。『…で、トイレの場所がものすごくヘンですが、中はこんな感じで、まぁまぁ広いんです。』って適当にご案内しました。私、ホテルの従業員みたい…。




