たまに、もちろん治安も気候も良い時限定ですが、取引先がはるばるアフリカまで日本から来て下さいます。『せっかくお越し頂くっていうのに、こんなに娯楽のない町でいいのだろうか』って駐在員一同、悩みました。社内の出張者で、英語が通じないとか娯楽がないとかお腹をこわすとか虫が出るとか、こちらで対処しようのない事情で不機嫌になる方も多いようで、困るところです。ましてや、取引先…気を遣わなくては!
事前情報に目を通していた社長が、良いことに気付かれました。到着の初日が、お客様のうちのお一人の誕生日だったのです!メインイベントを初日に持ってきてしまってお茶を濁す作戦にしました。日本人同士で誕生日会なんてしてきませんでしたが、接待を兼ねたバースデーパーティーを開催します。
…とは言うものの、こんなところで気のきいたコンパニオンなんて出てきませんし(気のきかない駐在員夫人=私なら居ますが)、クラッカーも電飾もありません。でも、宿舎のお料理には自信があります。別名『料理長』と呼ばれる契約社員さんが仕切って下さいました。
ほとんど自分たちだけで消費(=横領)されている気配を感じてはいますが、洋菓子作りの得意なメイドさんが宿舎には居ます。売っているケーキよりもよっぽど美味しいスポンジ、よっぽど繊細な味のクリームなどなど、かつての雇い主だったマダムに丁寧に仕込まれて、安心して任せられます。『とても大切なお客様の誕生日ケーキを夕ご飯の時に出すように』って指示を出されたようです。
とても美味しいケーキでしたが、材料を入手しやすい日本で100円で売られているショートケーキとそう変わらない味だったかも?そんな恵まれた国から来られたお客さんも、『大人になってこんなに大勢の人に誕生日を祝ってもらえるなんて!』って喜んで下さいました。
良かった、良かった。久しぶりに美味しいケーキを食べることが出来て。みなさんお若かったからか、もともと性格の前向きな方々だったせいか、『仕事とは言えこんな所に来ないといけないなんてついてない』…っぽいことを全く言わない方々で、終始上機嫌だったので、こちらも助かりました。




