旧宗主国のフランスでは、かわいいワンちゃんを飼うのが流行っているそうです。その影響か、日本のマンションみたいに飼うペットの制限のある住宅は少ないアフリカでさえ、かわいい小型犬を飼う外国人が多いです。
宿舎にお住まいの契約社員さんの中のお一人も、室内で小型犬を飼い始めました。犬好きな主人は、宿舎で犬と遊ぶのが大好きです。宿舎の片隅から『犬が好きそうなものが♪』と、大人の手よりも小さいぐらいのサイズのクッションのようなものを見つけ、犬に噛ませてみたり投げてみたり、遊ばせているんだか、遊んでいるんだか…。犬も主人も楽しそうです。
別の駐在員のお子さんたちも、そのクッションのようなもので遊ぶようになりました。柔らかいから室内でキャッチボールするのにちょうど良いらしく…。前から思っていたのですが、そのクッション、どこかで見たような気がするのです。もっと場違いな所で…。
枕経!!父が亡くなった日、仏壇がないから『チーン』…とする道具も家になくて、慌てて買いに走った、『チーン』…するやつの下に敷くやつです。クッションにしては妙にピカピカの生地が使われているなぁと思いました。
やばい、やばい。現地で亡くなられた日本人駐在員さんのために、石碑とか作って、本物のお坊さんは居ないけどナンチャッテ法事みたいなことをしているのです。その日が来る前に、犬に噛まれてボロボロになったクッションみたいなのを繕わないと。
コッソリ持ち出して、色んな商店を回りました。布をいっぱい売っているお店を見つけて、交渉してみました。本来なら気に入った布を選んで服を仕立ててもらうお店らしいのですが、バレずにクッションを繕うためなら頑張って交渉します。
一生懸命フランス語でインド人(推定)店主と話してみるのですが、なかなか伝わりません。お嬢さんと思われる若いインド人(推定)女性が出てきて、『英語なら話せるんじゃないかしら?』とフランス語で言ってくれました。『ハイ、私は英語が話せます!』…これまたひどい英語でしたが、英語なら意思疎通が出来ることがわかり、英語で交渉しました。
日本で道に迷った外国人観光客に『英語できますか?』と、英語で話しかけられると、絶対に『いいえ、私は英語を話せません。』と、英語で答えてきました。マニュアルにそうしろと書いてあるのか、そう答えたらほぼ100%の確率で、英語で道を聞かれます。たどたどしい英語とジェスチャーで教えて差し上げてきましたけどね。
駐在中、英語が使える機会は滅多にないので、今回は『英語が話せます!』なんてアピールしてしまいました。英語の出来るお嬢さんを通して、このクッションと同じ色の布をほんの20センチ程度欲しいのだということを伝えました。本来メートル単位で売っているそうですが、今回は特別にということで、半メートル売って頂きました。
例のクッションみたいなものは、仏教お得意の錦色?金ぴかの布と水色の布を交互に縫い合わせたものです。アフリカで錦色を探すのは難しいので、水色の布だけ上からつぎ当てて、なんとか取り繕ってきました。




