2015年01月09日

撤退という英断を称えます

3度ほど新年のご挨拶を辞退させて頂いてまして、すみません。アフリカから離れていると書くことがなくなってしまったせいであり、私サウンジャは元気に過ごしております。

私がアフリカ駐在妻でなくなってから何年も経過し、だいぶ変わったこと、変わってないこと、それぞれ色々あると感じたので今回久しぶりに筆をとりました。


変わったこと、特に日本が、ですが。科学の進歩というか文明の利器というか…大げさな言葉を使わなければ、『色々便利になりました』。目を見張る進化はIT分野で、昔の高速接続と言われたインターネット回線は遅すぎて日本ではほとんど使われてないとか。

接続環境がそこまで良くなってない国又は地域にお住まいの海外駐在員、駐在妻のみなさまには、アクセスすることすら出来ないサイトやブログが増えたことでしょう。そのためにと完全テキスト形式のメールマガジンを発行してきたのですが、ネタ切れのため続けることが出来なくなってしまって申し訳ございません。

スカイプ、ライン等のサービスを利用して、お互いがオンラインの時には通話も無料(ネット環境により課金あり?)で出来る時代になりました。特に発展途上国ではご主人だけ長期滞在するケースがよくありますが、離れて暮らす家族間のコミュニケーションがとりやすくなりました。お金をかけてもこれが適わない所にお住まいの方もおられるでしょうけど、可能であれば家族との連絡は積極的にとれるように環境を整えることをお勧めします。


変わらないこと。やはり世界には日本よりかなり危険な場所はたくさんあります。私が過ごしたのは、『世界最貧国の一つ』(体感として、世界一貧しいとまでは思いません…知人に餓死しそうな人は居なかったので)と呼ばれる発展途上国で、周囲に命を落としたりトラウマになるような怖い目に遭ったりする方が何人もおられました。そこまでと呼ばれていない国でも、報道されている国、特に気にされてない国、色々あると思いますが、日本よりははるかに危険な国又は地域はたくさんあるようです。


帯同していく場所が危険かどうかとは無関係に、駐在妻に向いている人、向いていない人も変わらず存在することでしょう。

(1)海外生活によるストレスの少ない人…言葉の問題が大きな壁にならない、引越し先=アウェイでも平気、日本での習慣に固執する必要がない。
(2)帯同する妻に向いている人…転勤族の嫁という立場にネガティブイメージを持たない、サラリーマン社会になじめる、会社員がお嫁さんにしたがるタイプ。

矛盾することの多い二つの条件(サラリーマン社会ではヨメが語学力を発揮してご主人より前に出る…という絵は滅多に見かけません)を備えている人はそう多くないと思いますし、多くの駐在妻さんはどこか弱点を抱えながら悪戦苦闘しているのではないでしょうか。

大なり小なりストレスを抱えていると思いますが。私のようにつまらないこと(楽器を吹いたり、灯したロウソクから溶け出たロウを使っての別なロウソク作りを楽しんだり、一人チェスしたり…)に夢中になることを趣味と豪語してストレス解消する奥さんは少ないようですね。みなさんもうちょっとマシな趣味を持ってストレス解消しておられると思いますが。


帰任してから色んなメールを頂いて気付いたのですが。数少ない邦人仲間であるはずの駐在妻さん同士で意地悪することをもってストレス解消するタイプの奥さんもおられるそうです(怖いよ〜〜!)。距離を置けるような仲なら攻撃されない所まで逃げることも出来るでしょうけど、ご主人の上司の嫁から逃げるのはかなり難しいでしょう。インフラの不備等のイヤな思い出とセットで、ひょっとしたら一生恨まれるのかも知れません。今時はスカイプ等で海外とも連絡が取りやすいですし、他人を苛めるほど追い詰められる前に、そういう怖い奥さん方には帰国することをお勧めしたいです。そこで頑張らない方がいいです!

(自慢話を挟みます。先輩駐在妻さんみなさん優しくして下さり、人間関係の悩みゼロのアフリカ生活でした。ありがとうございます、ありがとうございます…)

実際は海外だけでなく、他人を苛める奥さんは日本国内にも居るはずです。『自分に落ち度がないのに自分は世界で一番不幸だ、だから世の中を呪ってやるし、自分より幸せな他人に意地悪する権利があるはずだ。』って思い込んでいる人は国内の方が多いでしょう。あと、そう思い込む傾向の少ない人の方が泣き言を控えるので、そういうタイプの人から、『この人は不幸な目に遭ったことないからこそ、意地悪してやるべきだ。』などと思われがちな気がします(ウラは取ってません)。うまくかわして下さい&他人を妬んで苛める側の人間には化けないで下さい…という役に立たない助言しか出来ず、すみません。

生命の危機とか、インフラ不調で暮らしづらい(イラッと来ますよね?)とか、ぶっちゃけ人間関係とか、自力ではどうしても改善できない問題に直面している駐在妻の皆様。その決断は大変だと思いますが、帰国されたら良いと思います。体験していないことだけに日本の人たちに理解されなくて、なんだか妬まれて意地悪されるとしても、私ほか多数の理解者が世界中に居ます。お役に立てないかも知れないけど、たまには役立つかも知れない味方です。


(c) .foto project
皆様の人生がより幸せになるようにお祈りしています。
posted by サウンジャ at 13:58| 発展途上国アフリカ駐在員と家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月26日

脅しだったのか

必ずや、必ずや年内に…と、出来もしない約束をしていたことも…忘れておりまして、失礼しました。刑務所の話を書ききるの忘れていました。今日こそ書きます。

駐在が終わってから何年かたってから、主人が例によってアフリカに居た話を人様にしていた時に言われました。『発展途上国で働くなんて色々大変だったでしょう?』ネタ的には救急病棟に運ばれたのに一泊もせずに帰ってきた話が気にいっているのですが、主人のお気に入りは、銃を突きつけられた時の話です。実弾が入っていると思われる銃を突きつけられる恐怖?怖いんだろうなぁとは思うけど、経験がないのでイメージしづらいんですよね。

なんか時間に余裕があったらしく、刑事手続法なんてマトモに施行されていない実情やら、司法制度が崩壊しているから刑務所の中も当然無法地帯でひどい状態という話やら、色々していたのですが、私はその時初めて、詳しい解説を横で聞くことになったのでした。程度が違うのかも知れないけど、気持ちは銃を突きつけられたぐらいの気分で冷や汗をかきました。

『これは一種の脅しだったんです。』いや、脅しじゃなくて第三国の駐在員さん本当に不当逮捕されてそのまま投獄されて3日間ひどい目に遭ったじゃないのよ?あの気の毒なおじさんの顔(覚えやすかった)と名前(ややこしかった)、未だにちゃんと覚えてるわよ?『そういうことが簡単に出来るということは、私の妻をどうすることも出来るんだぞって脅しなんですよ。』……そうか。(汗×100)

駐在員さんやご家族が日本に帰国出来ずに亡くなってきた事業地です。もしかして私も殉職するのかも知れないけど行ってみるか、ぐらいの覚悟はして帯同しました。でもちょっと待って下さい。主人が役人から目障りだと思われる度に、突然銃を突きつけられて衆人環視の中自分だけが泣き叫びながら連れ去られて日本政府の圧力すら通用しない所で3日間何らかのひどいこと(想像したくない)されるかも知れないなんて、事前に聞いてなかったです。なんかそう思うと今までと違う種類の怒りがこみ上げてきたのでした。(炎×100)

私たちが帰国してからは治安が更に悪化。司法制度どころか国家そのものが体をなしていないんじゃないかと言われるような状態にまで陥りました(個人的にはなしてないと思ったのですが、国連での一票が無効票になるかも知れないという大問題なので、断言は避けました)。その後、こちらも日本で食べていくことに必死で外国の様子を見ている余裕はなくなってしまったのですが、一番ひどい時よりはマシになったと聞いたような気もします。

アフリカには治安がもっと悪い国がいくつも有って、そんな所で色々耐え忍んでいる駐在妻さんもおられることと思います。私に言われる迄もなく既に実行しておられるとは思いますが、戸締り用心、外出時は身の周りをよく警戒して安全第一で過ごして頂きたいと思います。

ろくに更新もしていないブログなのに毎日ご訪問頂いている理由の一つとして、色んなサイトさんからリンクを貼って頂いているということが考えられます。いささか緊張感のないタイトルからのご訪問も多いので、こちらからもリンク貼っておきます。色んな国がある分、色んな過ごし方をする駐在妻さんが居るということですよね。

マレーシア駐在妻に適切な退屈

毎日一生懸命働いて時間足りない気分の人たちから反感買いそうな名前ですが、もうDon't mindです。
posted by サウンジャ at 23:51| 発展途上国アフリカ駐在員と家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月08日

駐在妻たち

前にも書いたことがあるはずですが、再度、書かせて頂きます。私の場合、自分が救急病棟に運ばれた夫が銃を突きつけられたり…発展途上国ならではのトラブルには遭いました。が、海外駐在妻にありがちな、日本人同士の人間関係トラブルには全く遭いませんでした。トータルで見ても、かなり運が良かったと思っています。

先進国と違って、夫の所属する会社名でヒエラルキーが完成するほど日本人の多い国でもありませんでした。また、首都ではなく地方なので、日本人が極端に少なかったのです(私以外の日本人女性は先輩マダムお一人だけ)。たまたま先輩マダムが実のお姉さんが居たらこんな感じなんだろうなと夢想させて下さるような、特別優しい方で、よく面倒を見て下さいました。

今後、何かの間違いで再び私が海外駐在妻となることがあっても、ここまで先輩マダム運が良いとは限らないと思うのです。だから、今後、何かの間違いで再び私が海外駐在妻ブログを書くとしたら現在進行形の話になるはずなので、日本人同士の人間関係には一切言及しないことにするつもりです。夫以外の日本人が一切出て来ないというのも不自然な設定ですが、書きようによってはそれでも成り立つ気がします。

人数が多いとなぜ駐在妻同士の付き合いが大変になるのか。奥さんたちがご主人の従物みたいに把握されてしまうせいでしょう。私は生徒会長も首席も当然に女の子という環境(女子高)から共学の大学に進学して、共学高出身者の男尊女卑っぷりに驚いたものです。男の子たちが私よりエラそうにする根拠が最後まで理解できず、入学したての頃には色々と衝突したものです。最終的には、『オカシナ思想に洗脳されてるカワイソウな人たち』だと思って多少は話を合わせる心の余裕が出来ましたけどね。

女子大出身の元駐在妻さんがブログで、女性だから生きづらいなどと言わずに確固たるアイデンティティを維持することの大切さを解説されています。人が多すぎると、『○○にお勤めの方の奥様方』とか、『○○に通ってる子のママたち』とか、個性を無視されがちですが。便宜上ひとくくりにされている方同士でも、お互いはそれぞれ個性を持った人格だということを忘れずにお付き合いして頂きたいなと思います。

サラリーマン業にしても嫁業にしても、色々とガマンすることが本業のような部分はあります。ガマンすることで最低限の安定した生活は保証されるのですから、その分、個性を主張せずにひとくくりにされることを許容しなさいって言われたらそれまでですけどね。ひとくくりにされつつ、本当は個性を主張せずにガマンしているんですよね。

発展途上国の地方都市の駐在妻は、ひとくくりに出来るほど多く居ませんでした。私には子供が居ないので心配なかったのですが、道が整備されていない中での雨季のマイカー幼稚園送迎は、みんなで協力しなくてはいけないぐらい大変なことだったそうです。だから、国籍とかご主人の職業とかを越えて団結していました。

幼稚園ママ友達を作りようがない私のために、先輩マダムが時々私も一緒にイベントに呼んで下さったので、スーパーで、『あ!サウンジャじゃなーい?』って声を掛けて下さるような顔見知りの奥さんが増えました。一番喋るのがラクだったのは、ヘタな英語でも根気よく付き合って下さるアメリカ人でした。第一外国語が英語という方も多かったし、そもそも社交的な奥さんだったし、彼女は話し相手として人気があったかも知れません。

私は英語を話せない奥さんと長く話し込んだりしていました。フランス語圏アフリカ出身の方でご主人はフランス人。流暢なフランス語を話すので、私のヘタなフランス語に根気よく付き合って下さったものです。私も第一外国語が英語だったはずですが、英会話が苦手で、駐在中は英語をほとんど使いませんでした。この奥さん、とても話しやすい雰囲気の方なんですが、夫同士は競業会社に勤めてました。妻同士の付き合いに、夫の職業なんて全く関係なかったので、気になりませんが。…人数の多い首都ではお近づきになれなかったかも知れませんね。

私も含めて、ママたちは日本の幼稚園ママみたいに『○○ちゃんママ』とか言われることはなくて、みんなファーストネームで呼び合っていました。西洋では年齢制限ないんでしょうかね?ママの誕生日に自宅でお誕生日会とかしていました。大人しい人、明るい人、社交的な人…わりと皆さん個性は出しておられました。日本人の二人は地味って言われてたんでしょうけど(日本でも大人しめの二人です)。
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2010年05月07日

はなむけの言葉

カタカナ発音でひどく聞き取りにくい私のフランス語を、メイドさんは根気良く理解に努めてくれました。『メルシー』(ありがとう)や、『オールボワール(私はオーバーと発音)』(さようなら)ぐらいの頻出単語の場合、パターンで覚えてくれたようです。本当は私の口がパターンを覚えなくちゃいけなかったのでしょうが。

込み入った話の時は、頻出単語だけではまかないきれないので、誤解を防ぐためにも私は紙に書いてそれを読む方法で通達してきました。書く時は時間をかけて調べているので、正確に作文出来ていたはずです。そうすると、単に書かれた紙を読めば意味が通じるので私の声は必要なくなります。

退職金や次の勤め先の話は既についています。あとはお別れの挨拶を言うだけですが。いつものように、『さようなら』だけではまずいでしょう。しかし、『二人のお嬢さんを立派なレディに育てあげつつ、健康に気を付けてよく働くのですよ。』…レベルの長文(短い?)ともなると、おそらく私が何を言っているのか聞き取れないと思います(情けない…)。

私は知恵を絞って…語学CD(仏検3・4級必須単語集―petits pois)を利用することにしました。最後の方の例文で、なかなか良い言葉があったのです。その発音だけは何度も繰り返し聴いて、バッチリ出来るようになりました。

『あなたの今後が幸多い未来となりますように、心からお祈りしております。』美しい発音(あくまで自己評価)のせいか、前向きな意味のせいか、メイドさんは即時に理解して感動してくれたようです。しかし…例文そのままで良かったのかしら?という後ろめたさはありました。最後の最後に言ったセリフの意味が未だにわからない…というよりは後味良かったと思いますが。

メイドさんのお勤めが終わり、翌日私はホテルに引越しです。まだアフリカ駐在員としての仕事は残っていますが、私たちの残る市街地にメイドさんはもう来ないと言いました。『最後の見送りはしません。悲し過ぎますから。』私も泣きそうになりました。
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2010年05月05日

どうでも良かった発言

皆様薄々お気づきのこととは存じますが、私は嘘つきです。虚言癖レベルになると人間関係を形成するに当たって障害となりそうですが、人間関係を円滑するために嘘を付くことは多いです。駐在員の社会は狭いので、一人一人が人間関係を円滑にするための努力をはらうべきだと思っています。

男女の産み分けについて。実はどうでもいいと思っています。そういうことは創造する方だけがたしなむゲームなのではないかと。出産経験のある女性にはよく聞かれますが。『男の子と女の子、どっちが欲しい?』って。

『興味ない話ですし、あなたと関係ありません。』…と、答えたことはありません。聞いてきた方が1人目女の子さん、2人目男の子さんを出産されていれば、『そりゃあ、一姫二太郎がベストですよね♪』って答えます。

1人目男の子で2人目女の子なら、『やっぱり両方必要だと思うんです。そう思いません?』と、逆に質問してしまいます。実は私、そう思ってないんですけど。同様に、男の子ばかり出産した方には、『男の子が必要ですよ。』女の子ばかり出産した方には、『当然女の子でしょう。』って答えます。

相手によって答えが違うのですが、『仮にこの人にその質問をされていたとしたら、私はこう答えていたのだろう。』という予想は出来ます。相手の家族構成を覚えていれば。メイドさんは女の子2人産んでいるから、聞かれていたとすれば、『当然女の子でしょう。』って答えていたはずです。

メイドさんがお別れの言葉として、言ってくれました。『パトロンとマダムとの間に女のお子さんが授かりますように、心からお祈りしております。』メイドさんにその質問をされていたことすら忘れていましたが、私が適当に空気を読んだつもりで答えた嘘を、彼女はずっと覚えてくれていたようです。

自分で忘れてしまうような発言を相手がずっと覚えてくれることがあるのだということを悟りました。その場しのぎの答えだったのに申し訳ない気もしましたが、私たちのために祈ってくれる気持ちはとても嬉しかったです。おそらく、駐在中ずっと祈ってくれていたのでしょう。
タグ:駐在員
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2010年04月21日

うなぎの空き箱

日本から到着したばかりの駐在員さんからのお土産で、おそらく成田空港で買って来られたのでしょうが、私がいたく感動したものがありました。お湯をかけるだけで出来る、インスタントうなぎの蒲焼っぽい食べ物です。美味しく頂きました。

とってもありがたかったのですが、写真に撮るとか空き箱をとっておくとかはせず、普通に食べて、入れ物も普通に捨てました。生ゴミはフタのあるゴミ箱へ、紙ゴミは普通のくずかごへ。あとはメイドさんが処理してくれます。

発展途上国ではゴミの収集制度がなく、町中に出来る『なんとなくゴミ捨て場』にはネズミが巣食い、外国人駐在員は近寄らないように言われています。我が家で出したゴミは自宅で焼却して定期的にダイオキシンを発生させます(問題ある行為かも知れないけど、衛生上、いたしかたないので…)。ゴミも灰も少ないにこしたことはなく、私がゴミ箱に入れた物で欲しいものがあれば何でも持って帰って良いというルールになっています。

プラスティック製ヨーグルトの容器が喜んで持って帰られていることは知っていましたが…。そんな物まで再利用するの?

メイドさんと門番が集まって、『マダム、受け取って下さい!』と言われて渡された物は、私が捨てたはずの、インスタントうなぎの入っていた紙製の箱でした。アフリカで出来た紙製品に比べればかなり上質ですが…ウナギですよ?

日本人が『カッコイイ』と思って英字新聞をラッピングに使うのと同じ感覚なのかも知れません。私はウナギの絵にギョッとしてしまいましたが、大切なのは中身!ですよね?中身が何なのか全く予想出来ないまま、私はその箱を開けました。
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2010年04月03日

大荷物

主人の衣類で、日本に住むには過剰な量のくたびれた夏服は、我が家の門番4名に平等に分けて配ることにしました。両手で軽々と持てる大きさのダンボール箱4つに、全く同じ量で、極力同じ価値と思われるものを入れて、プレゼントが原因で揉め事にならないようにしておきました。

私が異常に買い込んで持ってきた夏服や、ついつい捨てられないがために何年も押入れの肥やしになっていた物などは、たくさん居る宿舎のメイドさん用と、我が家のメイドさん用に分けました。

宿舎のメイドさんたちの分は、主人が車でまとめて運んでくれました。倉庫の鍵をメイド頭に開けさせて、『ここにマダムからみんなへのプレゼントを置いておくから、平等に分けてくれ。』って頼んでおいたそうです。後日、宿舎に行った時に色んなメイドさんからお礼を言われました。

ひいき目にしている我が家のメイドさんの分は、誰も気付かない所ですが、Tシャツにしてもハンカチにしても、クオリティ高めの物を選んで入れています。あ、それに、あれもこれも。なんだかすごい量。残る勤務日数を考えると、毎日結構な量を持ち帰ることになる?

『あのー、持ち帰れる分だけでもいいんだけど、ここに置いてあるのは全部あなたへのプレゼントなの。』ありがたく全部持って帰るというので、そこは任せることにしてました。その日にメイドさんが仕事を終えて出たあと、門番が息を切らして来ました。

『マダム!ちょっとそこまで…バス停の所まで、メイドさんの荷物持って行きたいから持ち場離れててもいい?もう大荷物でフラフラになってるから危なっかしくて見てられなくってさ。』へー。あんた、優しいんだね。

治安の良い時期で、発展途上国の中でも比較的治安の良い町。舗装されてない細い道の突き当たりにある我が家、多分、あんまり狙われないでしょう。『ウィ(わかりました)。』私のおかげとは言わないけど、我が家は仲間意識の強い、良い職場みたいです。
タグ:発展途上国
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2010年03月28日

日本語のジショ

おそらく、まだ日本語とアフリカの現地語を直接訳してくれるような辞書は入手出来ないと思います。英語とかフランス語を間に挟む形で良ければ、首都で買えますが。存在しないのなら私が…と、日本語と現地語の辞書を編纂しかけて…挫折しました(集中力が無いので地味な作業が苦手なのです)。せっかく途中まで頑張ったので、頑張った部分までで切り上げて製本し、配ってました

私は辞書をエクセルで作成していました。列の入力規則を日本語入力オフにしている所に現地語を入れました。その隣の、日本語入力オンにしている列に、その意味を入力しました。このブログと同じく、漢字混じりのひらがなです。日本語→現地語の辞書も同時に作る必要から、日本語のアイウエオ順でソートをかけたいと考えました。そのため、通常非表示にしている列にふりがな関数(PHONETIC)を入れていました。

一つ、気になる部分は残っていました。主に欲しがってくれたのが現地人でした。漢字を読めるはずはないので、非表示にしていたふりがな関数の列を表示して、読める気になってもらう仕様にしておきました。そのふりがな関数の部分をもうちょっと工夫すべきだったかな?とは思っていました。デフォルトでは、ふりがなを返す時にカタカナで表示されます。参照元でふりがなの設定を変更して、『ひらがな』にしておくべきだったような気も。

気にはなるけど、どうせあんな半端な辞書では日本語を習得することなんて出来る訳ないし、だんだん改善すべきことがあったことは忘れてきました。それよりも、もっと単語を入力して中身を充実させなければならないことの方が気になっていたのも事実。

もはや、そんな半端な辞書を配ったことすら忘れていたのですが、一気に思い出す出来事が起きました。メイドさんが手紙を持ってきてくれたのです。どれどれ…?

『ワタシ ヒジョウニ カンシャスル アナタノ シンセツ』日本語で書いてくれています!『ココデ スゴス ヒ タノシイ ヒジョウニ マイニチ』一応、ひらがなとカタカナの一覧表にローマ字(現地語流のスペルにアレンジ)の読み仮名を付した物も渡してましたが、見事に正しい字でした。日本語を初めて覚えるなら(戦前なら別ですが)、まずはひらがなでしょう。

ちょこっと違う感じの日本語にクスッとしながら読んでいると、メイドさんが涙を浮かべて、『多分違うと思ってましたが、辞書には全部が載ってなかったので書いてある部分だけで頑張って書きました。』って言ったあと、恥ずかしそうに走って行きました。あとで主人に見せても、やはり同じ所でクスッとしながら読みつつ、『これだけ書けるようになったなんて、すごいなぁ!』と、感心していました。
posted by サウンジャ at 23:04| 発展途上国アフリカ駐在員と家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月22日

夢の家

暑い時期に氷を配るとか、ビスケットを支給するとか、使用人に義務でもないサービスをする駐在員って珍しいのでしょうか?少なくとも私は自分以外に聞いたことがありません。先輩マダムの所は雇う前から妊娠してたメイドさんが産気づいたら出産費用として大金を渡したし(なぜ払わなくちゃいけなかったのかわからないけど)、主人の上司は自宅に時々メイドさんの子供たちを招いて日本のラーメンを食べさせてやったりしています。我が家が特別甘いとは思わないのですが。

使用人たちは特に我が家を気にいってくれたようなので、少なくとも特別甘いと思われているのでしょう。門番たちの派遣元会社の話では、守衛の仕事もするし、何でも屋もします…という契約なのだそうです。会社での門番の仕事が一番つらかったそう。大きな台風が急にやってきた時に海難事故があって会社関係の方がたくさん亡くなられたことがあった…という話は色んな方から聞いたことがあります。その後、海上に出した船からご遺体を捜索する仕事もさせられてつらかった…と言っていました。それに比べるとかなり気楽な仕事しかありませんからね。

『マダム、いいこと思いついたんだ。』何を言い出すのかと思ったら…。『この間来てた日本人が、ここに住んだらいいんだよ。そしたら、メイドさんも俺たちも、ずっとここで同じように働けるから。何もかも今まで通りになるでしょ?』この家に住んでもらうことについては特にメリットもないので、『泥棒に狙われたことがない』『市場には歩いて行ける距離で便利』等の理由を挙げて、お勧めであることをクールに伝えたのみです。

メイドさんを雇って頂けるようには、かなり熱心にお願いしております。日本語だったから、彼らもメイドさんも気付かなかったとは思うけど。承諾を頂けるまではヘンに気を持たせないためにも他言しないつもりなので、誰もそんな話が出ていることは知らないのです。

非常に自分勝手な話ですが、メイドさん募集のコツの中の大切な要件として、『今までメイドしたことがないこと』というのがあります。その要件から大きく外れてしまいますが、個人的な情が移ってしまったので、他人にメイド経験のある人を推薦しているのでした。

そんな事情があることを門番も知らないのでしょうが、他人事のように、『そうなるといいわねぇ。』と、肯定しておきました。何もかも今まで通り…か。何ておめでたい発想なんだ!とは思ったけど、国家全体が、『どっかの国がきっと解決してくれる♪』と、他力本願で発展途上国ならではの前向きな風土。『世の中そんなに甘くない!』と、説教する気にはなりませんでした。
posted by サウンジャ at 22:50| 発展途上国アフリカ駐在員と家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月21日

売り子さん

一応、地元では一番大きな企業のつもりで居ますし(近所に事務所のあるアメリカ資本の運輸会社の方が世界規模では大きな企業ですが)、主人の駐在中の勤務先である企業に就職出来るということは、悪い話ではないつもりで居ました。

なので、メイドさんには、『メイドさんとして雇ってくれる知り合いは居ないけど、主人があの企業に入れるようにしてくれるから、就職先の心配はいらないからね。』って言ってました。嫁さんがテニスを習っている程度のコネでは入れない会社です。ちょっとはありがたがられるものだと思っていたのですが…。

『あそこでは二度と働きたくありません!』と、言われてしまいました。な、なぜ?『あの仕事は体によくありません。私は働いていたことがあるからよくわかります。』ここから先は余計なお世話ですが…。『じゃあ、働くアテはあるの?』親戚が近所にたくさん居るみたいなので、全然無いこともない?!

『私は親戚のお店で売り子でもします。そりゃあ、いい給料はもらえないでしょうけど、それで何とかやっていけますから大丈夫です。あの会社には戻りたくないのです。私の就職先のことは心配しないで下さい。』そう言えば、市場の八百屋兼土産物屋さんは、親戚のお店だからちょっと安くしてもらえるって言ってました。どれぐらいの利益が出ているお店なのかは知らないけど、人が減った訳でもないのに毎日1〜2人居る売り子さんにもう1人加えるとして、そんなにいいお給料は出せない気がします。

その時に聞いた、『売り子』というフランス語単語、私の耳ではカタカナ風に『バンドゥーズ』って聞こえたのですが、その単語はボケても一生忘れないような気がします。一応地元の人たちから憧れられている会社に入れるって言ったのに断られたこと、親戚のコネで売り子になるから構わないでくれと言わんばかりに突っぱねられたことは、あまりにも私にとっては意外なことでした。

幼い子供たちとご主人を養わなければならないのに次の就職先が見つからないメイドさんの不安な気持ち、私には経験がないけど、いかばかりかと想像するとつらいものがあります。そんな立場の人の気持ちをもてあそぶようなことはしたくないので、別の日本人に同じ条件で彼女を雇って欲しいとお願いしていることは、その雇用が確定するまで言わないことにしました。
タグ:駐在
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2010年03月17日

涙のワケ

雨季のテラスは外干し出来ない洗濯物でいっぱいで狭いのですが、その頃は乾季でした。熱帯と言えど、乾季の日陰は暑さをあまり感じません。私はテラスに出したテーブルセットに辞書や参考書を広げてフランス語(特に文法)の勉強をする習慣でした。

試験合格のための勉強ももちろんしますが、必要に迫られて作文するための勉強も渋々することがあります。大事なことを伝えないといけない時、現地語でのコミュニケーションは諦めるとして、英語や日本語は原則使えない国なので、フランス語を使わなくてはなりません。

私はテラスで辞書類を広げながら、『十分な退職金の支給を約束する』『主人のコネを使って、メイド退職後すぐに働くことも可能』『自分で職を探しても良い』…と、伝えなければならない大切な言葉を再確認していました。そこへ、メイドさんが戻ってきました。

『マダム、さっき日本に帰るって言ってたのは、日本に行ったら二度とアフリカに戻って来ないという意味ですか?』熟考したのか、『マダムがもうじき日本に帰るって言ってたわー』って門番にでも話した時に指摘されたのか、その可能性があることに気付いたようです。『その通りです。日本に帰ったらパトロンは東京で働きます。』

…で、さきほど復習した大事な話をしようと思ったのですが、突然メイドさんは泣き出してしまい、『わかりました。ありがとうございました。』とだけ言って、泣きながら走り去ってしまいました。やっぱりショックですよね。……。

何がショックなのかしら?私と会えなくなることがショックなのかと思ったけれど、もしかして、今までのようないい暮らしが出来なくなるのがショックってだけ?ねえっ、なんで泣いたのよ?…無理矢理問いただしたとして、立場上、『そ、そりゃあ、マダムと会えなくなるのがショックなんですよ。マダム=金づるだなんて思ってませんから。』って意味の答えしか出来ません。何より、そんなことを本人に聞くのは野暮です。

私という人物との別れが原因なのか、いいバイトがなくなることが原因なのか。一体どっちなのか気になって仕方なくなり、居ても立ってもいられなくなりました。本人に聞くのは最低だと思い、時間があって言葉の通じる相手でメイドさん以外の人と言えば先輩マダムしか居ませんし、唐突に今までのやりとりを話し、見解を求めました。

『そりゃあ、サウンジャちゃんとお別れするのが寂しいって気持ちがあったと思うわ。』ご主人には、私の主人に、『お前の仕事が出来ないから帰すってことだと思ってるとしたら、それは間違いだからな。』って言って頂き、マダム同士ではこんなことを言わせております。本当に手が焼けるというか、面倒臭い後輩駐在員一家です。
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2010年03月16日

日本に帰るという意味

自分で自分が数ヵ月後にどうなっているのか把握出来ていない状態で、使用人たちにはこう伝えてありました。『いつまでになるかはわからないけど、日本人駐在員がアフリカに居る間、ここで働いてもらう。』って。そして、周囲から日本人駐在員がどういう働き方をするのか聞いていたことでしょう。

だいたい11ヶ月強駐在して、1ヶ月弱帰国休暇をとります。これを3回ほど繰り返すと、交代要員一家がやってきて、1ヶ月ほど引継ぎをします。帰る人たちがホテル暮らしになって家を明け渡す場合は、使用人はそのまま引き継がれがちです。

ところが、私たちは1年たっても帰国する気配がありません。旧宗主国フランスの影響で、『コンジェ』と呼んでますが、バカンス(長期休暇)を誰でもとるものです。メイドさんはそれを全くとらずに平日は毎日(クリスマスだけ休みにしました)働きます。門番の中にも、一度もコンジェをとらない者が居ました。

『非常に残念なことですが、私たちは日本に帰ることになりました。』英語のリグレッタブルっぽい単語がフランス語にもあるので、残念そうな熟語を冒頭に入れて、ことの深刻さを印象付けようと試みました。いつもの私だと、『私、帰る。日本。』…みたいなフランス語で、意味が通じませんから。こんな大事なこと、質問しまくってようやくわかるってのもおかしいでしょうし。事前に紙に書いて何度も暗唱したのです。

高収入のお仕事にも慣れてきたメイドさん、さぞかし残念がるだろう…って思いましたが。『あっ、そうですか。具体的にいつ帰るのか日にちは?あら、決まってない?はいはい、わかりました。』っぽい感じで、さっさといつもの家事に戻ってしまいました。うーん、あのアッサリさ、確実に、『初めての一時帰国でしばらく家を空けるからよろしくね』っぽい意味だと誤解されたようですね。
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2010年03月13日

賃貸住宅ですから

帰任命令が出てしまってから突然の非常事態(停電地獄の始まり…と、私は呼んでますが)により、主人の駐在期間は命令した時点での予定より随分長くなりました。私としてはかわいいメイドさんの今後の職を見つけておきたいし(コネなんかないのに…)、いきなり帰れと言われて追い出されるよりは良かった気がしました。

ところで、契約書を見ていないので詳細はよくわかりませんが、自宅は駐在の途中で賃借契約が切れるのだそうです。そこを何とか私たちが居る間だけ延長してもらえないものでしょうか?大家さんだって長く入ってくれる方が喜ぶと思うのですが…借主である会社サイドでダメとのことでした。

後任の社長職に当たる主人の会社の先輩は、駐在員に非情なことを言いたくないというポリシーを持っていました。『俺が昔ここで駐在していたと時は、会社の都合で家を追い出されたのに、ホテル代が自費で経済的に結構キツイ最後だった。お前にそんな目は遭わせないからな。』…という訳で、賃借契約終了後駐在終了までのホテル宿泊代は会社が負担して下さるそうです。

日本ではそういうやり方はとらないのでしょうが…。住んでいる最中に大家さんが居住中の私たちの家の中を見て、修理代をいくら出してもらうのかを計算しに来るのだそうです。家賃を払ってくれているのが会社なので、まぁ会社が契約している相手がそう言うのなら仕方ないな〜としか思いませんでしたが。家賃を正当に払っている途中なのに自宅にズカズカ入って来られるっておかしくないですか?

何かヘンとは思いましたが、アフリカではそれが当たり前なのかも知れませんし。甘んじて受け入れることにしましょう。見て見ぬフリはしてましたが、門番が勤務中にタバコを吸ってそのすいがらを庭にポイ捨てしていることは知っています。あと、私のあげたビスケットの空袋が庭に落ちていて、真面目な門番の昼シフトの時までそのまま放置されていることにも気付いています。そういうのを放置していると、『借家を大事に使ってます』って感じが出ないので、修理チェックの目が厳しくなるかも知れません。
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2010年03月11日

士気低下後の本気

アフリカ駐在の風向きが悪くなってきている雰囲気は、特に仕事に関わっていない私でさえ、何となく感じるようになってきました。ベテラン駐在員のみなさんが、『景気の良かった頃はこんなだった』…と語られる昔話を聞くにつれ、時代が変わったことに気付きます。例年、現地法人社長職として駐在してくる日本人の任期は長めのはずですが、我らが社長の任期は予想していたより何ヶ月か早く終了するとのことでした。後任の社員さんの都合なども引継ぎの関係で考慮しなくてはならないものですが。

『社長がもう任期終了か…』と、意外なお知らせにみんなで驚いていた頃、その社長本人が首都から出張して来ました。そして、主人に言いました。『日本から連絡が入った。日本人駐在員の数を一人減らすことになった。時期はあとで決まるが、帰国してもらう。』一時帰国したら百円ショップでアレもコレも大人買いして戻って来よう♪と、楽しみにしている妻(=私)に伝えづらい通告でした。

あんまり腐っているので、普段クール目の先輩駐在員さんが優しく声をかけて下さったそうです。『こんな状況だから仕方ないんだ。お前の仕事が出来ないから帰すってことだと思ってるとしたら、それは間違いだからな。』嬉しい評価をして下さいましたが、それでも腐っていました。

通告から1週間ぐらいだったでしょうか。突然、停電地獄が始まりました。かろうじて救急病院にだけは電力の供給をしていましたが、それを除く州全体から電気が消えました。そんな事態も想定して、会社は自家発電のための立派な機械を多数持っています。宿舎にもわりと立派な自家発電機があります。駐在員の家にはありません。

1日停電して終わり…ってものでもなく、なかなか電気が来ないので、会社の運営の仕方にも工夫がいるようになってきました。単純に、『海外駐在員になってみたかった』…という動機ではなく、この国が好きだからアフリカに駐在したくて入社したという経緯があります。帰任命令が出て落ち込んだりもしたけれど、主人は非常事態を乗り切るための最大の努力をすることに、心を決めたのでした。
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2010年03月08日

駐在員夫人の葬儀

発展途上国から無言の帰国をされた奥様の葬儀に参列したことがあります。まだ海外駐在をしたことのなかった私には、色々と考えさせられる機会となりました。日本に居ても事故に遭う可能性はゼロではないので、海外赴任に付いて行くことがあの世への片道切符を手にするという意味ではありません。それでも、それなりの覚悟はしておくべきだと思いました。

熱帯ということもあり?衛生上の観点からでしょうか?飛行機にご遺体を乗せずに現地で荼毘に付すことも多いようです。私はこだわりを持っておりませんが、絶対に土葬がいいとか強い思いを持っている方は、その旨を周囲を知らせておくべきかも知れません。

友人を代表して…というお別れの言葉を述べた女性は、上司の奥様でした。同級生とかママ友達とかとは何年も会えない状態だったので、上司の奥様が代表すべき友人になったのでしょう。駐在中のエピソードを聞きながら、先輩マダムとなる方は駐在中の友人代表になるということなのか…と、まだ見ぬ世界を思いました。

別な方々からも、『また駐在に行けるって本人がとても喜んでいた』ってエピソードを何種類か聞かされました。何度も渡航して危険な所だと知っているはずなのに、本当に喜んでいたのか?と、当時の私は懐疑的でした。

実際に来てみると、文化も何もかも違って戸惑うことの連続ですが、第二のふるさとだと思えるぐらいになりました。この国に来たことで一生後遺症が残ることがあっても、やはり私はこの国に来られたことをありがたく思うのでしょう。故人が駐在決定を喜んでいたというエピソードは事実だったということを、何年かたってから悟りました。

若い方が亡くなるというのは悲しい出来事です。特に何度も泣けるのは、葬儀の時に小さなお子さんがはしゃぎ回っていた光景を思い出した時です。最愛のお母さんを亡くしたことすら理解出来ないような幼いお子さんが不憫で仕方ありません。

その後、ご主人は育児のため残業も出張も出来なくなり、以前とは違う業務につくようになりました。駐在員の家族の死は、会社の人事にも影響します。命より大切な物は無いということを頭に叩き込み、『誰の役に立たなくても良いから生きて帰るんだ!』と、決意して、私は日本を離れました。
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2010年03月05日

メンタルヘルスについて思うこと

日本語で書くとおこがましくなってしまって都合悪い時、最近の日本人は外国語をカタカナ書きしてぼかしを入れる傾向があります。『精神上の疾患』って書くと、神経がデリケートになっている方にはキツイのではないかという配慮から、『メンタルヘルス』って言葉を使っているようです。

駐在に行く前、私はメンヘル、特にうつ病の発症を恐れていました。繊細で謙虚で責任感の強い日本人がなりがちな病気だと思います。友達の出来ない環境で、雨季はうっそうとして引きこもる生活になるとすれば、発症リスクは高いと考えられます。

不治の病の代名詞とも言われるがん(厳しい国で駐在すると発症リスクが高くなるという俗説が社内にあります)の場合、突然明日それで亡くなる訳ではないとわかっていることが多いでしょう。うつ病の場合は、突然明日いなくなることも考えられ、命の危険を伴う病気だと思います。

薬物療法がてっとり早いと思いますが、発症もしていないうちから日本で処方してもらうのは難しいと考えて、諦めました。発展途上国で出回っている医薬品は時として粗悪な(病気の治る効果がないのに肝臓にひどい障害を起こすものなど)偽物であることもあり、現地調達も少々不安です。もっとも、想定外で別な病気で処方してもらった時の薬は本物で、ちゃんと効きましたけど。

薬を使わないとすると、カウンセリングによる治療が考えられるでしょうか。英会話ですら若干のストレスを感じる程度の語学力の私、フランス語で癒されるのは無理かも知れません。そんな不安を抱えて、海外駐在準備中に主人経由で会社に確認してもらうことにしました。『そのような病気に対する会社側からのサポート体制を教えて下さい。』この質問状は、主人の判断により会社に届きませんでした。

ストレス社会と言える本社勤務の社員のメンタルヘルスに対しても、特にサポート体制なんてありません。なんで海外駐在員の、しかも家族の心の問題にまで、会社が事前に気を回してくれるのでしょう。私は、『会社の都合で環境が変わるのだから、会社が私のサポートを全部してくれて当然』って考えを持っていましたが(主婦ならではの都合良い解釈ですね)、主人はビジネスマンの平均的なセンスとして、そこまでしてくれる訳ないことを知っていたので会社に私の質問状を出さないことにしたようです。

仮に出していたとしても、『そんなサポートしてません』って答えが返ってくるだけだったと思います。ただ、現地での投薬に不安があり、専門のカウンセラーが居ないとすれば、素人であるはずの家族が命をすくう役になりそうです。環境ストレスと戦っている者同士、なかなか相手に優しくする余裕が出てこないかも知れませんが、家族の絆は大切にしておきたいものです。

気分転換にもなります。心の問題は環境が変わることで改善される可能性があります。どうしても駐在地に留まらないといけない!とは思わず、帰りたい時には帰って良いということを覚えておくと良いと思います。そのためにも、飛行機代相当のお金は隠し持っておきたいものですね。首都では航空会社のオフィスでクレジットカードを使ってチケットが買えますが、本当に出国すれば乗り換えの空港で飲食することもあるでしょうし、現金はやっぱり必要ですよね。
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2010年03月03日

国際人の身内を狙う詐欺

ちょっと前に突然日本で流行した詐欺のスタイルには、『オレオレ詐欺』というあだ名が付きました。お年寄りのおうちに孫のフリをした若者が、『俺だけど、お金を振り込んで欲しい』って電話をするのだそうです。騙されないためには、用心深くなることと、身内の方は普段から連絡をマメにとって他人と自分と区別が付くようにしておきましょう…ってアドバイスがあったように記憶しております。

その後、それも含めて、『ふりこめ詐欺』ってあだ名を付けることになりました。詐欺師たちは、『俺だけど…』以外にも、還付金が欲しければATMに行って振込手続きをして来いだとか何とか言って、振込みさせる詐欺の総称のようです。

その中に、海外駐在員の実家を狙ったタイプの振り込め詐欺も出始めている…と、日本大使館職員の方から伺いました。『海外ならではの困ったことが起きたから、お金を振り込んで!』って電話をかけてくるのだとか。防止策としては、そういう電話がかかってきても信じないように連絡しておくことを勧められました。

発展途上国の中には海外からの送金を受け取る手段のないような地域もあるので、お金がなくてちょっと困ることがあっても実家に助けてもらう方法はないからね!と、私は連絡を入れておきました。よっぽどお金がなくて困ったら会社が助けてくれることでしょう。

新手の詐欺が最近出てきました。わかりやすいインチキだから騙されにくいとは思いますが。どうやってメールアドレスを入手したのか?知人の名を語る英文メールでした。どう考えてもお金を振り込めと頼んでくるような間柄ではないので騙されなかった例です。


前略○○様。

今、ロンドンの空港で親切な婦人のパソコンを借りてメールしています。(←公衆電話なら親切な婦人に借りる必要もないのに、なぜ敢えてのメールなのかが不明)

実は、空港で財布を盗まれてしまい、親切な婦人にお金を貸してもらいました。この婦人に返すお金プラス旅を続けるのに必要なお金をこの口座に振り込んで下さい。(←振り込み詐欺にありがちな結論ですが、日本から海外送金するのに少なくとも何千円かの手数料がかかります。手数料のかからない本国の身内でなく、日本のビジネスパートナーに振り込んでくれと頼むのが不自然すぎ)

急いで振込みお願いします。(←ありがちなダメ押しですが、他人に物を頼むのにメール1通だけって無作法にもほどがないですか?)


仮に自分がロンドンかどこかの空港で盗難に遭ったとしたらどうするか、考えることの出来る人なら大丈夫…かな?保険求償のために現地の警察から証明書を発行してもらったりするでしょうね。初対面の民間人にお金やらパソコンやらを借りることはないでしょう。

日本で帰りを待っている身内の方は、ひょっとすると海外に行ったこともなく、『海外→いろいろ大変に違いない→大変だから助けてくれって依頼が来れば当然言いなりにならなくてはならない』…という考えになっているかも知れません。自分だったら絶対に騙されないレベルの詐欺でも、自分の身内は騙されるかも知れません。

詐欺に遭わないように警戒するように、海外からでも時々連絡をとっておくと良いでしょうね。『お母さん?こっちは暑いよー。それ以外は特に変わりないけど、そっちはどう?』って電話がかかってたら、おかしなメールを受けた時に、メールの方がおかしいということに気付きます。メールのあとに電話があれば、『ヘンなメール送ってないよね?』って質問も出来ます。
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2010年02月28日

父で夫

それが一時帰国であるか赴任終了であるかはさておき、海外駐在員を帰国させる際は、なるべく一人で飛行機に乗らないように気を遣います。主人のように本社の事務職が駐在員として来る場合は家族が居るので大丈夫でしょうって話になりますし、本社の事務職が出張で来る場合も大丈夫でしょうって言われがちですが。

契約社員さんは英語より現地語が得意という方が多く、現地語の通じる現地航空会社の便に乗っている間は大丈夫なのですが…。海外慣れしているはずなのに2人揃って乗り換えに失敗して全然違う国に行ってしまうこともあり…やっぱり不安です。

そういう訳でなるべく1人旅を避けたいのですが、どうしようもない理由で第三国の派遣会社から来た方が1人で帰ることになりました。日本人よりは英語が出来そうな国の方ですが、それでも心細いでしょう。そういうことを気にした駐在員が居ました。

当時その人は首都から離れた所で働いていましたが、妻子は首都でお留守番です。『出国直前の朝食を一人でとるなんて気の毒だから、ちゃんと待ち合わせて一緒に食べて来なさい』って奥様に言ったのだそうです。顔も知らないのに困るんだけど!って思ったそうですが、断りきれないので初対面の男性と朝食を。

第三国から来た駐在員さんは、首都の高級ホテルで1泊していました。そして、そこで朝食をとるのに日本人駐在員の妻子が(初対面だけど)ご一緒しました。ハタ目には、若干日焼け気味なお父さんと妻子が旅行に来ているように見えたかも知れません。

彼は高級ホテルに不慣れだったようです。食事のマナー(普通の朝食バイキングだったはずですが…)がひど過ぎて、そんなお客さんが他に居なかったので、(ニセ)妻子はとても恥ずかしい思いをしたとのことでした。クッチャクッチャ音を立てたり、前歯丸見え状態のまま楊枝で掃除したりゲップまでされたり。

妻側と子側の両方から、『アレは最悪な思い出になった!』という感想を聞きました。更に、『こっちの方が最悪だったわよ!』と、親子間で言い合いになってしまいました。妻側いわく、『あんな下品な男性を夫として選んだなんて周りから思われたのがつらい』…わかる気がします。子側いわく、『あんな下品な人の血が流れていると思われたのが恥ずかしい』…言われてみればそうかも?

でも、年齢と言い、人数と言い、周りから見れば自然な家族だったんじゃないですか?『だから!家族だと思われたのが嫌だったんだってば!』先輩マダムが主人の妻だと誤解していた人も居ましたし、先輩駐在員が私の夫だと誤解していた人も居ました。いずれも、『違いますよ!』とは言いましたが、『嫌!』とまでは思いませんでした。最低限、『この人の家族だとは絶対に思われたくない』って他人から思われない程度のマナーは身に付けておきたいものです。
タグ:海外駐在員
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2010年02月17日

後輩マダムには絶対に教えないこと

マンガみたいに面と向かって怖いことを言える日本人は居ないと思います。『私への遠慮は忘れないでよ。』だなんて。それを言わない人は2種類居ます。『そもそも遠慮して欲しいなんて思っていない人』…怖くない人です。あと、『言わなくても当然遠慮するわよね、わかってるんでしょ?』って思っている人…怖そう。

特に首都では英語を使いますから、首都在住駐在妻の英語の上手さったらありません。ご主人は業務上仕方なく使っているということで、日本人訛りながら豊富なボキャブラリーってタイプが多いのですが、奥様は日本人離れした発音でペラペラ話すことが多いです。『英語がお上手ですね!』って素直に誉めても、『まだまだです。海外駐在している限り、語学コンプレックスは続くのですよ。』って言われたことがあります。

別に英語が他の外国語と比べて簡単と言い切りたい訳ではありませんが、日本育ちの日本人にとっては一番長く勉強してきた外国語なのでうまく喋れる可能性が高いと思います。時々、ずっと日本に住んでいるけど英語の上手い人も居るものです(英語以外の外国語となるとそうもいきませんよね)。

『駐在妻心得』っぽい本で読んだことがあります。先輩マダムや他の日本人駐在員の奥様たちにいじめられたくなければ、英語が上手いことは隠さなければならないのだそうです。バイリンガルでない限り英語コンプレックスを持っていて、後輩が英語に苦労していないのを見ると面白くなくなるのだそう。…しかし、先輩マダムが日本から『現地に駐在するために必要な情報を下さい。もうすぐ私も行きます。』ってメールを送って来た後輩マダムにそのことは言えるはずがありません。

私の先輩マダムは本当に優しくて血のつながったお姉さんみたいな人なので、仮に私が語学の得意な後輩マダムだったとしても、やっぱり優しいままだったと思います(そもそも、私にありえない例えです・悲)。私の先輩マダムの優しさは特別ですが、そもそもフランス語圏では、『後輩マダムがペラペラ喋れてはいけない』っていうルールは無いかも知れません。

英語って育った家庭が教育熱心だった場合、日本から出たことがなくてもペラペラ喋れる人が居たりするものです。あと、受験勉強等本人の努力によってボキャブラリーが豊富にある人が居てもおかしくありません。留学経験もあって全く不自由しない人から、アニメでも英語の映画は全く楽しめないレベルの人まで、格差が激しいのが実情です。

これがフランス語の場合、ほとんどの駐在妻は、ご主人の辞令を受けてからのスタートでアルファベから入っているものです。日本人には難しい発音なのでほとんどの人がうまく話せません。全然言いたいことが伝わらなくてヤキモキ。そんな時に、仮にペラペラに話せる日本人が現れたら、それが仮に後輩マダムだったとしても、かなり頼りにすると思います。

能ある鷹になっても爪を隠し通すのか、先輩マダムのための通訳を買って出るぐらいの勢いで行くかは自由ですが、語学は出来て損はないと思います。『語学が出来過ぎて損した』って話は聞いたことがありません。ただし、『私は留学したことがあるとかいう話を隠しておとなしくしてたのに、主人が勝手に私のことを英語ペラペラで全然不自由しないって言いふらしたことがあとでバレて、さんざんでした』って話は聞いたことがあります。

女性なら当然するはずの気遣いを男性は完全に無視することはよくある話。『英語ペラペラな後輩マダムはいじめられるってサウンジャが言ってたから黙っててちょうだい!』と、事前によく言い聞かせておくことをお勧めします。語学コンプレックスの塊である私から見ると贅沢な悩みですけどね。←こんなふうに嫉妬される訳です。
タグ:駐在妻
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2010年02月10日

海外駐在員と妻の学習時間

うまいこと宣伝するなーって昔、感心したことがありました。英語の教材で、多分CDだと思いますが、『シャワーのように浴びることで英語が話せるようになる』って感じのことが書いてありました。聞き流すだけで外国語を習得出来るのなら簡単で良さそうですね。

出来るのなら良さそうですが、私はコツコツ勉強派です。自分がペラペラに喋れないのも勉強が足りないせいだと思います。言い訳ですが、暑い熱帯で勉強意欲を持続させるのは大変なんです。

主人はフランス語で仕事をしているので、毎日シャワーのように浴びている状態ですが、それだけでペラペラに話せる訳ではありません。日本に居るよりは会話力アップになりますが、それだけではダメみたいです。

英語の資格の定番であるTOEICを例にとると、主人の方が私より高得点をとっています。よって、語学の才能が主人より勝っているということは無いみたいです(英語での負けを認めるのが悔しい人みたいな書き方になってますが)。

私と主人という特定の夫婦におけるフランス語能力の優劣については言及を控えます。あるフランス語圏に駐在した夫婦のことについてのみ述べます。ご主人は毎日フランス語でお仕事をこなし、奥様はフランス語圏で専業主婦していました。帰国後、『せっかくフランス語を覚えたのだから仏検を受けよう!』って話になったそうです。

過去問など解いてみると、奥様は合格するかも知れない難しい級に、ご主人は合格しそうにないことが判明しました。ご主人は一つ下の級を出願。奥様は難しい級及びご主人と同じ級を出願。その後、思うところあって、ご夫婦で同じ級だけ受験して帰ってきて、二人仲良く合格したのだそうです(※出過ぎない、出来たヨメを演出するためのヒントが見え隠れしているの、わかりますか?)。

業務上仕方なくフランス語を使っているより、試験合格のための勉強を自宅の机でする方が、効果があるみたいです。駐在員本人は仕事で多忙なため、駐在中はあまり勉強に時間を割けないことが多いようです。それは当たり前の事実ですが、出来たヨメが、『当たり前の事実だから私は合格出来るわよ!』と、当たり前の事実をご主人の隣で証明して良いものかどうか…。帰国後、その資格を生かすのかどうかにもよりますが、出願してから受験するまでの間に熟考するのも一つの手です。
タグ:駐在員
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2010年02月07日

プレ駐在妻へのせっかくの情報

自分で言うのもなんですが、サイトの使いやすさに若干満足出来ない部分があり、改善途中です。それでも、このブログが海外駐在の準備をされている方が何か調べている時に役立てれば嬉しく思います。文章を読んでもわからない部分などあれば、メールでご質問頂いても構いません(そんなに物事を知らないけど)。

それでも、今から行く土地に現在住んでいる方からの直接の情報が一番大切だと思います。発展途上国の場合、つい先月まで牧歌的な平和な田舎だったところが銃撃戦の舞台になることだってありえますから、特に重要です。現在駐在している先輩マダムから教えてもらってごらん…と、赴任を終えたマダムから教わったこともありました。

そうして、私はまだお会いしていない先輩マダムと直接メールのやりとりをして貴重な情報を教えて頂きました。海外駐在そのものが初めてという私からのトンチンカンな質問にも丁寧に答えて頂きました。私が質問した訳でもないことも、教えて頂きました。

『現地で入手出来るものであっても、買い揃えること自体が大変なのです。到着後すぐに必要な物は事前に日本で用意しておくと良いです。』アフリカに来てから、おっしゃる意味がよくわかりましたが、当時の私は、この貴重な情報をサラッと見逃してしまいました。

日本国内なら、何となく歩いていればスーパーだのコンビニだのが見つかり、或いは車を走らせていればカーナビがホームセンターでもどこでも案内してくれます。同じ感覚でアフリカに来ても、お店を見つけることが出来ません。見た目何をやっているのかわからない建物についての情報は、口コミで入手します。一軒のお店で全ての物が揃うということはありません(首都の大型スーパーではほとんど揃うみたいですが)。

せっかく事前に言ったにも関わらず、到着後すぐに必要な物を用意しておかなかった私を、親切な先輩マダムは嫌な顔一つせずに毎日買い物に連れてって下さいました(アホ過ぎる後輩マダムで申し訳ないです)。それでいて、インフレが進んでいることを計算に入れていなかったことで現金がなくて、なかなか買いたい物も買えませんでした。不便な所で不便に暮らしながら、遅れてやってくる船便荷物を待って過ごしていたのです。

駐在初心者にとって現役駐在妻は、『向こうの世界』の人みたいなものですが、想像も出来ないような暮らしをしている方からのダイレクトメッセージは一文字も逃さずに受け止めるべきだったと思います。日本の常識にとらわれずに事実を受け入れる練習は、日本で準備をしている時から始まっていたのでした。
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2010年02月06日

駐在妻6年生のお言葉

見た目は20代でも通用しそうな若さですが、過去に駐在したことのある国名を挙げて頂くと結構な数(いずれも発展途上国らしくて、地理に疎い私には聞き覚えのない国名)でした。そんなベテラン駐在妻さんに『駐在歴トータル何年ですか?』って聞くのも失礼なので、絶対に違うとは思うけど(最高学年っぽいイメージで)6年生と呼ばせて頂きます。

『色んなマイナーな国に住んでました。』『本当に、聞いたことのない国ばっかりですね!』『しかも!聞いたことのないような町ばっかりだったんです。今回は初めて首都に駐在出来て、とても嬉しいです。』ご主人の業種にもよるのでしょうが、なかなか首都に住めない駐在員という方はおられます。徐々に現場に常駐せずに駐在事務所のある国の首都に滞在して事務的なお仕事をする役目に落ち着くようになるのでしょう。

『今まで住んでいた国…多分、ここより発展途上なイメージですが、その地方って、私の住んでいる地方よりも不便なんですか?』私の住んでいる地方まで出たことがないからわからない?そりゃそうですね。『どの位の頻度で停電します?断水は?』他にも目の付け所はありそうですが、いずれも先進国では起こらなさそうなので、多少は目安になりそうです。何となく、もっと不便そうな感じがしました。

発展途上国でも首都なら、お金さえ出せば先進国のような便利な生活が出来るかも知れません。が、地方には無理な部分が多いのです。もちろん、不便だろうと人類は代々住んでいるのですから、断水すれば何とかして水を汲んできますし、命に関わることでもありません。治安の悪い首都に住むより命の危険は少ないのかも知れません。

そんな不便な所で駐在したことのある奥様にどうしても聞いておきたかったことがありました。『新月の夜に停電したら、本も読んでられないじゃないですか?そんな日に夫が接待飲みで不在だったりすると、何時間も何して過ごせばいいのでしょう?』私はロウソクの灯りの下でロウソクを自作してみたり、ロウソクの灯りの下でパズルを解いてみたりしますが…やっぱり暇です。

『フテ寝!』この一言で、何か救われた気がしました。退屈で暇でしょうがないのは私に工夫が足りないせいなのかと思っていましたが、やっぱり、どうしようもないみたいです。諦めて寝る以外すべきことはないみたいです。6年生が言うんだから、間違いありません。
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2010年02月05日

駐在妻1年生のショック

首都に来ると、『ああ私は大きな組織に所属していたんだな。』って思います。私のように地方の町に駐在しているのは、日本人会のほんのひと握りの人間だったのです。日本人コミュニティーが出来ているようで、おそらくその中にいくつものグループがあるのでしょう(想像)。

首都で駐在している日本人マダムの皆様とご一緒した時、『地方の暮らしってどうなの?』って聞かれました。公用語がフランス語だとか生水飲めないだとかは同じ国の中のことなので説明は不要ですよね。『停電もひどいし、ネットがつながりません。最近特にひどくなりました。』

地方の停電がひどいということは、首都の日本人会でもニュースとして伝わっていたようです。駐在地は国で最初に停電地獄(電力会社が火力発電に必要な石油代の滞納で石油を入れてもらえなくなったため、計画的に発電をストップする体制になってしまった)を味わった場所ではありませんが、しばらくして同じ目に遭いました。

次々と地方がダウンしていく中、その頃は首都は停電地獄になっていなかったのです。もちろん、発展途上国ですから、ちょっとしたことで停電することはありますが、1時間ぐらいで復旧してくれるのが当たり前という時代でした。遅かれ早かれ首都にも停電地獄がやってくるだろうという予想と警告は皆さんご存知だったようです。

インターネットについては、私は1ヶ月以上連続で自宅から接続できなくなっていました。メールチェックはUSBメモリーに入れたメーラーを主人に預けて、『送受信』してきてもらうことで済ませていました。アナログ接続でもメールのやりとりって時間がかかるなぁってぼやいていたものですが、夫がメールチェックを必ず毎日してくれるとは限らず、もっともっと時間のかかるイベントになってしまいました。

『あら、ずっとつながらないのね。私もそうよ。昨日も今日もつながらなかったもの。』『ほんと最近ネット調子悪いわよね。私なんて3日間連続つながってないのよ。』…違う!違います!と、叫びたくなりました。週に1回以上自宅でネット出来る生活と1ヶ月連続ネット使えない生活は違う…気がします。

日本から来た日本人が同じ国で暮らしているのに…リアルな駐在生活を理解してもらえないことってあるのね…。特に駐在地では先輩マダムがかわいがって下さっていたので、私は無条件に誰にでも親切にしてもらえるような錯覚に陥っていました。同じ国なのに!というショックは、甘えさせて頂いていた分、大きかった気がします。
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2010年01月18日

エコ

現在海外駐在中の方は、日本での流行語に興味ないかも知れませんね。帰国すればセレブ妻から一転、一般人復帰する準備として、多少は情報を仕入れておくことをお勧めします。流行語大賞にはなってないようですが、『エコ』という言葉が流行っているみたいです。昔流行った『省エネ』みたいな感じで、政府が率先して流行らせている模様です。

環境に配慮し、もったいない精神を持って、物を捨てずに大切に使いましょうというキャンペーンみたいなものです。環境に配慮した家電を買った人には、(その金額に応じて?)『エコポイント』という権利が付与されるそうです。『景気対策貢献度』ではなく、『環境に優しい製品をひいきしたご褒美』なのだとか。

現代の日本風に言うならば、ラップを消費せずに繰り返し洗って使う行為は、『エコ』と呼べるでしょう。駐在中の家で使う光熱費は会社負担です。ラップは自費。会社負担の水道代を使って洗い流すことによって自己負担のラップ代をセーブ出来ます。その部分だけ注目すると、『エコ』というより、『エゴ』(わがまま)なのかも?

たぶん、日本政府の推奨している『エコ』は、『エコロジー』(環境)のことであって、露骨に『エコノミー』(経済性)を意味しているのではないと思われます。『お金いっぱい使って納税してちょうだい!』って言うより、『環境に配慮している企業さんを支援してあげて!』って言う方が、いい政治家っぽく聞こえますし。
タグ:海外駐在
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2010年01月12日

婚活する上であまり参考にならない話

最近の日本では、適齢期と自覚する独身の方がパートナーを探すことにつながる行為全般を、『婚活』と書いて、『コンカツ』と呼ぶそうです。日本はどうやら、積極的に活動しないことには入籍につながらない時代に入ったようです。その背景にあるのは、不景気で経済力の落ちた男の子が恋愛や結婚について消極的になっていることが考えられるそうです。そういうパワーの無い男の子たちのことを、『草食男子』と呼ぶのがトレンドらしいです。

将来の夢がお嫁さん!と言ってはばからない女の子はいつの時代にもたくさん居ると思いますが、男の子が全体的に消極的になってしまって困ったことになっているそうですね。悪い既婚者の場合、『プロポーズする勇気のない草食男子』を装って独身になりすましたりして、女性の婚活の邪魔をするので注意して下さい。あ、ちょっとはためになる警告でしたね。

私の時代は…なんて言うとオバサンっぽいですが、敢えて言うならば、私の時代は今と違いました。出会って1年たたないうちにプロポーズで、すぐ結婚しました。全く参考にならない話ですが、海外駐在員になるかも知れない男の子にとっては意味のあるエピソードかも知れません。

主人が私と出会ったのは、アフリカへの長期出張から帰国してきて間もない頃。そして、次期アフリカ駐在員と呼ばれていたようです。前任者の帰国まで1年半ぐらいという時期でした。順調に引き継ぎをするなら、その帰国よりも先に駐在を始める必要があります。

その前に結婚しておけば、『20代のうちに結婚しておく』というノルマ的な物は果たせます。『明日から海外駐在に行くから結婚しておいてくれ』…とは唐突に言えるはずがなく、逆算していくと話が自然ととんとん拍子に進んだ訳です。

本物の草食動物のようにおとなしく過ごし、気にいった女の子が居ても思いを告げることもせずに時間だけたって駐在に行くと…国際結婚という高そうなハードルを越えないことには、駐在中は結婚出来ないでしょう。一時帰国中は多忙なので、日本で勤務している間に婚活しないといけないので、海外駐在を控えている男の子には活動の時間が少ないという覚悟をした方が良いかも知れません。

そんなこんなで何かに押し出されるような感じで手早く私たちは結婚しました。その後、徐々に景気が悪くなり、日本人駐在員の数を減らす方向に向いたため、主人は長らく日本で足止めされました。主人にとっては残念な待機期間でしたが、私にとっては良い期間でした。社会人経験の浅いうちに駐在妻をすると苦労も倍だったと思います。若いうちは元気があって良いですが、人生経験のない若者だと人間関係でつまづきがちです。

私の場合は、先輩マダムが超の付く優しい人だったから、相当無礼な若者だったとしてもかわいがって頂けたとは思いますが。私は運が良かったから熱心な活動をせずとも手早く結婚出来て、私は運が良かったので海外駐在中に人間関係ストレスを感じずに済みました…という自慢でした!ほとんど全ての人にとって参考にならない話で失礼しました。
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2010年01月01日

お正月

明けましておめでとうございます。

若い頃は、365日の中で一番『一人で過ごすと寂しい日』は、12月24日なのだと思っていました。11月から街全体がクリスマスムードを醸し出してくれるので、ありがちな日本の若者のように(あくまでイメージ)、恋人とデートして過ごさないといけないような気がして。

しかし、最も一人だと寂しい日は、お正月かも知れません。キリスト教国と違って日本では、クリスマスだから会社休み…とかにはなりませんし、朝のニュース番組もご飯時の小学生向けアニメ番組も、クリスマスは平常通りです。一人で過ごすことになっても、普通にしていれば良いのです。

お正月が一人の場合、どんな感じなのか。キリスト教国におけるクリスマスのような感じで、1月1日は日本中がお休みムード。会社もお店も閉まってますし、友達も遊んでくれません。テレビも晴れ着姿の芸能人がいつもと違うはしゃぎ方をしている番組ばかりで、見ていても、『なんでこんな物を一人で見てるんだろう』って思ってしまいそう。

だからなのか?駐在員一同が宿舎に集まって新年会を開催します。何日も前から用意しておいたおせち料理…のみならず、当日ギリギリまでかかって主にメイドさんが、形だけお手伝いのパフォーマンスを駐在員夫人がさせて頂いて、『みんなで必死に新年会に参加しています!』ムードを高めます。

広い宿舎が狭く感じられるほど人でいっぱいで気を遣うし、暑い調理場で慣れない料理をして疲れるし、私にとっては気を遣うイベントでした。他の駐在員の皆さんも、この日は完全に絶対参加で、きっと気を遣っておられるのでしょう。それでも、『1月1日に集まる仲間が居るよね』って再認識するのに欠かせない行事です。

普段は全く使わないカラオケ機材を(マメな契約社員さんに出して頂いて)楽しんだり、普段よりよく出るカジノではしゃいだり、準備も大変ですが、『1年で1番大きなイベント』として楽しむことは出来ました。人が多いと疲れますが、そういうみんなで集まるハレの日も必要ですよね。

祝日にわざわざアクセスして頂いたのに、異国情緒のない記事ですみません。今年がみなさんにとって素晴らしい一年となりますように。
タグ:駐在員夫人
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2009年12月18日

留学帰りvs海外駐在員 語学対決

昔、私のツボにはまったテレビCMがありました。ひどい訛りで英語の先生らしきおじさんが、『アイアム、え〜っと。』と英文を読みかけたところ、疑うことを知らない生徒たちが、『アイアム、え〜っと。』と、復唱する…というものです。

その、ひどい訛りにソックリな、お世辞にも上手とは言えない英語で喋り続けるおじさんと同じ会社(貿易会社)で働いていたことがあります。どこの国の方と話していたのか知りませんが、発音が悪くても会話は成立しているようです。

その会社で働いていて気付いたことは、語学学習用CDのような美しい発音で話せない方が、堂々と外国語を話してお仕事してもいいということです。このことは、将来海外駐在に行く可能性のある私に強い勇気と自信を与えました(だからと言って勉強をサボってはいけなかったのですが)。

私の友達にも何人か居ますが、突然会社を辞めて語学留学して帰国してきた人。自信のついた語学を活かして再就職…は、なかなか出来なくて、全然関係ないお仕事に就いていることが多いです。『アイアム、えーっと』…よりよっぽど上手なのに、雇ってもらえないものでしょうか?

発音が悪過ぎて意味が全く通じない私はもちろん、主人も見本CDみたいなネイティブっぽい発音はしておりません。会社を辞めて語学留学してきた人の方がよっぽど綺麗な発音をしているでしょう。主人の勤務先の日本人駐在員で、ネイティブみたいな綺麗な発音で話せる人は、社長だけではないでしょうか(日本語以外を話している姿を見たことがない人も居るので言い切れませんが)。

主人は就職する前に海外に行ったり来たりしていましたが、目的は語学力習得ではありませんでした。だから?発音の節々に日本人臭さのようなものが残っていますが、誰とでも平気で話せる勇気のようなものはしっかり習得してきたようです。

たまに外国語会話の得意な日本人に会うと、『なんでこういう人でなくてこの私が海外駐在することになっちゃったんだろう?』って思います。語学力、とりわけ誰の耳にも明らかな発音に関しては、大きな差を付けて語学留学経験のある方の勝ちです。なのに、なんで?

習得出来てない私が言うのもなんですが、語学力はあくまでツールであって、そのツールを活かして何をどれだけ出来るのか?ということが、お仕事には大切みたいです。ただ、海外で駐在するのに語学力はいくらあっても邪魔になることはありません。語学習得をゴールだと思って油断せずに、コツコツ見に付けていくと良いのでしょう。

私が初めてアフリカに来る時に引率して下さった駐在員夫人の英語がとても上手で、『ほんとにペラペラなんですね!』って言った時のことをずっと覚えています。『駐在員にとっては語学がずっとコンプレックスになるんですよ。私もまだまだです。』と、意外なことを言われました。誰にもペラペラと言われたことのない私ですが(ペラペラじゃないのだから仕方ないです)、『まだまだ』という言葉に込められた気持ちだけは、何となく見えてきた気がします。
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2009年12月17日

感じ悪い海外駐在員?

世界中のド定番の観光名所に行けば、必ずと言っていいほど日本人観光客に会うことでしょう。少なくとも、私が今まで行ってきたようなメジャーな所ではそうでした。アフリカの中で強いて言えば観光名所と言われるような所で出会う日本人は、観光客ではなくて海外駐在員かも知れませんね。

セカセカしていて愛想のない、嫌な印象を受けられたかも知れません。アフリカとなると日本から来るのに1日以上かかりますし、そんな所まで旅行に来る方って時間に余裕のある方が多いと思います。なので、駐在員の感覚とのギャップはなおさら。

東京本社で働いていた頃は、1円単位で残業代が計算されて、労働時間に比例してお給料を頂いていたものですが、海外駐在中は残業代が全く出ません。休日出勤手当ても無しで、元日以外毎日休みなく(休憩時間はあります)働いて当たり前という世界。危険手当を頂けるし、ここでスネても代わってくれそうな人は同じ立場で駐在している人しか居ないので文句も言いません。セカセカと働き続けているのです。

私はタダの専業主婦でしかない暇な駐在員夫人ですが、首都に住んでいる方々は違います。日本人会の付き合いとか、お子さんの学校関係の付き合いとかあるようで、ご多忙そうな駐在員夫人ばかりです。夫は本業で忙しく、妻は付き合いで忙しいのが普通です。

セカセカしている所に、休暇で遊びに来た日本人観光客に対して、同じペースでは付き合えません。特に男性たちは仕事が忙しくて、普段すること以外に余計なことはしたくない感じです。皆さんがお仕事するために存在する宿舎に、ボロっちい格好で手土産すら無く、『日本人ならタダでご飯食べさせてくれるって噂を聞いたからわざわざ来ましたー』って来られたら、邪険にされて当たり前だと、少なくともこちらは思っています。

そんなこともあって、『仕事で来てる人って感じ悪い!』って言う人も多いと思います。難破船視察にかこつけて観光名所にやってきた私たちは、本当に休暇のために来たので気持ちにも時間にも余裕がありました。たまたま出会った日本人観光客夫婦が感じよくて旅慣れた方々で、楽しくお話し出来ました。

『観光コースから外れていると思いますが、○○という町に来ることがあれば、是非こちらを訪ねて下さいね。色々ご案内出来る所もありますので。』…という親しげな挨拶と共に、連絡先を渡したり、旅に役立ちそうな何か(思い浮かばないけど)を渡したり、すべきだったのかも?出来ればそうしたいと思わせるような相手でした。

観光名所を発つ飛行機に一緒に乗りました。出会った観光客夫婦は首都のホテルに泊まって観光を続けるのだとか。私たちは乗り換え時間の少ない乗り継ぎで駐在地に戻ります。そのチケットの発券がおかしなことになっていて、空港のカウンターに行って事情を説明して発券し直してもらわなくてはならないという状況で、気持ちにも時間にも余裕がなくなってしまいました。

久しぶりに、『ちゃんとした日本人と知り合う』というイベントを楽しめたのに、別れ際が、『じゃ、すみません、私たちは乗り換えなので、さようなら〜』で、さっさと乗り換え客専用口へ消えてしまいました。長話を聞いて頂いたのにすみません、余裕がなくて。せめてお別れの挨拶ぐらいきちんとしてからでも間に合ったのにな、と、後悔しております。
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2009年12月04日

難破視察

私は、『365日以上休みなく働き続けている』って言いますが、主人は否定します。『1月1日だけは全然働かなかったよ』って。駐在員夫人にとってはお正月こそが1年で一番気を遣う日なんですけど。

お体の具合が悪くなって一年で二度帰国された方もおられました。だいたい11ヶ月ぐらい働いたら帰国休暇の話が出ているようです。主人の場合は、停電地獄が始まったり激動の時期だったこともあって、帰れなくなってしまいました(私も…)。

それも仕事だから仕方ないのかな?と、思っていたのですが、先輩駐在員のみなさんが、『あまりにもかわいそうだなぁ』って、気を利かせて下さいました。『奥さん連れて国内旅行して来いよ。』

ちょう良い?タイミングで、会社の荷物を積んだコンテナ船が難破したそうです。金銭的な補償は保険に入っているので受けられるみたいですが、『現場に放置されたコンテナの様子を見てくる』っていうお仕事を頂きました。

防犯上、メイドさんにはギリギリにならないと家を留守にすることを教えません。気付かれないように準備します。それは慣れたから大丈夫ですが、あとは主人不在の間の仕事のことです。

出張でやむを得ず留守にする時と同様、残る駐在員の皆さんに引き継いでお願いしていきます。『視察』ということになっていますが、ほぼ100%個人の旅行です。本当に申し訳ないですが、仕事に穴をあける訳にはいかないので、きちんとお願いしておきました。

みなさんのご協力のお陰で、休暇のような旅行をすることが出来ます。出張同行の時と違ってホテルでお腹すかせながら一人留守番するようなこともなく、楽しめます。気付かれないように準備したつもりでしたが、ウキウキした顔だったかも知れません。
タグ:駐在員夫人
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2009年12月02日

帰国リバウンド

帰国する日本人駐在員の交代の日本人一家が来られました。若手と違って海外駐在慣れしているので、即戦力になります。言葉も使えますし、現地の生活習慣を知っているので、溶け込むのも早いはずです。そして、発展途上国駐在中ならではの変形ルールも覚えている…はず…だったのに。

『ゴミは自分で捨てればいいのに、前任者から引き継いだ荷物の中に、すごく期限の過ぎた食材がいっぱいあったの。』と、交代で来た駐在員の奥様は、ややご立腹でした。日本の主婦の感覚では、期限の切れた食材なんて反則技ですか?

アフリカでは、和食用の材料なんてありがたいものですが。私は一瞬、『何て罰当たりな!』って思って、怒ることがおかしいかのように感じました。私の立場で、『でも、ありがたいことじゃないですか!』って意見することは出来ず、『ふーん』と『へーえ』の間ぐらいのリアクションにしておきましたが。

多分、前回アフリカで駐在していた時は、駐在妻独自のルールに則っていたのでしょう。でも、しばらく日本で暮らしているうちに、感覚が普通の日本人にリバウンドしてしまったようです(悪いことのように言う?)。帰国すれば日本人の感覚を取り戻すのだということを見て安心すべきだったのかも知れませんが、『アフリカルールを忘れるなんて!』って驚いてしまった私は、アフリカ中毒真っ只中だったのでしょう。

『郷に入らば郷に従え』を、出入国の数だけ切り替えます。アフリカから飛行機で日本に帰国するとかなりの確率で風邪をひくとも聞きます。体が気候の急な変化について行けないのと同様、文化の急激な変化に心がついて行けなくなることもあるかも知れませんね。ベテラン経験者でも、戻りたての頃は苦労しそうです。
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2009年12月01日

主婦から主婦へのプレゼント

最低限、『ありがとう』と『ごめんなさい』は言えなくちゃいけないとは思いますが。海外駐在中は、『だって私、外国人だからよくわからないもん!』って言ってだいたい多めに見てもらっています。日本では日本の主婦として求められる暗黙の了解みたいなものを遵守するように心がけております。

『よろしくお願いします…』とか、『ご迷惑をおかけしました…』みたいな挨拶には、何か一品持参しますよね。タオルでも洗剤でもお菓子でも何でも構いませんが(或いは、細かいルールがあるのか?)、あからさまな安物は失礼に当たります。全然汚れの落ちない洗剤なんてもらってしまうと、捨てたら悪いけど使うたびにイライラするし…で、せっかくプレゼントしたのに自分の印象が悪くなるからです。手ぶらでは失礼過ぎることもあるし、あまりお金は使いたくないし、半端に使うと失礼になるし?難しい!

『田舎からたくさん送ってもらいました。』って農作物を近所の人に配る時は、『お手伝いして頂けますか?』って疑問形にするのが正解らしいです。最高級品を買って食べる習慣の人にはただの迷惑かも知れませんし、『タダでもらえれば何でも嬉しいんでしょ?』って貧乏根性丸出しの価値観を他人に押し付けてはいけません。

何が何でも絶対に守るべきは、期限です。特に主婦は賞味期限にも消費期限にもシビアな目を持っているものです。過ぎているのは論外。明日で期限切れになるものを同じ人に大量に渡しても嫌がられます。私は気にせず食べる派ですが、本気で気にする人も居ると思います。『私なら平気だからあなただって平気だから試してみて!』って押し付けるのは傲慢です。

…という日本の主婦必見のルールは知らないこともありません。けど、駐在員夫人同士、期限なんてお構いなしにやりとりしています。物資が入手出来ない環境に居ると、期限とか鮮度よりも、『珍しいものが手中にある』ということが重要になってくるからです。日本に居る時とは違うルールでお付き合いしているということを、海外駐在中でも、頭の片隅に入れておいた方が良いかも知れません。
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2009年11月26日

駐在地でのいじめについて

伝説としては時々聞きます。『○○さんは一世帯駐在員だったから苦労したのだそうだ』っぽい話を。私のように恵まれた駐在妻は珍しいでしょうから、優しい上に頼りになる先輩マダムのような方の居ない海外駐在なんて、想像するだけでも恐ろしい…。日本人の居ない世界で何でも自力で解決していかなくてはならないのは、よく知らないけど大変そうです。

日本人が集まっても、余計に大変になることがあるのだそうです。人間関係というか、いじめの問題ですね。持論(もしかしたらどこかで聞きかじったのかも?)では、『幸せな人は意地悪なんてしない』ものだと思い込んでおります。不幸な人の全員が意地悪という訳ではありませんが、八つ当たりしたくなってしまいがちということは理解頂けると思います。

日本に居るより不便な生活をしている訳ですから、日本で出会う日本人よりも海外駐在中の日本人はストレスを抱えているものと思われます。『私だけはストレス解消法をよく知っているから平気よ!』って新人駐在妻がウキウキしていると、それだけで妬みの対象となり、いじめられる可能性だってあるのです。…ま、男の人にはわからない話かも知れませんが、日本で暮らしたことのある女性ならわかるでしょう。

外国で暮らすということは外国の文化を受け入れるための努力も必要です。それプラス、日本に居る時よりもより高度の気遣いをもって日本人会の皆さんと接する必要があります。社交スキルを上げるチャンスと思って頑張るしかないのかも?

『私の時はもっとひどく苛められてきたんだから、これぐらいしたって構わないわ!』という思想の女性が多いことは否めません。ただ、私の先輩マダムのように、相当ストレスを受けていても誰にも八つ当たりせずにみんなに優しく接することの出来る人もおられます(少数派かも知れませんが)。

なかなか経験することのないような生活をすると、何年もたってから思い出すことが何度もあるでしょう。その時に、『ただでさえ憂鬱な駐在生活だったのに、あの時あの人にあんな意地悪をされた!』と、繰り返し思い出される人になるのは賢明ではありません。『先輩マダムのお陰でつらい状況を何度も乗り越えられたなぁ!』って思い出し方をされるような駐在妻になりたいものですね。

残念ながら、新入りマダムは先輩マダムを選べません(お互い様ですが)。私のように出会い運のいい人ばかりでもないと思います。外国語の勉強も大事、家族の健康管理も大事、異文化を受け入れる努力も必要ですが…日本人社会で嫌われないために常に用心することも大切かも知れません(私は全く用心してませんでしたが)。

ねたまれないようにすること、何か迷惑をかけたら即座にきちんと謝ること、目に見えない『順位』が日本人社会の中で決まっているはずなので、それを無視しないように気を遣うこと。全然気にしてこなかった私が言うのもなんですが、それだけ気にしておけば、いじめの対象にはなりにくいような気がします。

たとえ意地悪な人であろうと、『祖国を離れて面倒な生活を強いられている先輩』であることには違いないのですから、尊敬の念は表明しておいた方が良いでしょうね。脅すようなことを書いてしまってすみません。海外でも国内でも、転勤で引っ越す時は期待と不安でいっぱいになりますよね。そんな感じです。

どうしようもなくなったら、行き詰る前に逃げ出すという選択肢があることも、忘れないで下さいね。皆様の良い出会い運を祈っております。
タグ:駐在妻
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2009年11月25日

逃げ道はありますか

生まれ育った気候が違うせいでしょうか?日本人の気質はえてして湿潤なのでカラッと晴れ続きになれません。桜が舞い散るだけで億通りの歌が作れそうな勢いの、繊細な神経を持ち合わせているものです(アフリカの陽気な人たちと比べてみれば…)。

ガラス細工のような傷つきやすい私たちも…外国から見れば、単に『暗い』だけかも知れませんね。こういう生まれながらの気質のようなものを根本的に変えてしまうのは難しいものです。そこは自覚しておいた方が良いでしょう。

全く青空の見えない雨季、いたるところにカビが生え、停電続きで先進国から持ってきた娯楽アイテム(テレビゲームであったり、コンピューターであったり)を使えない日が続いていると、うんざりするものです。既に愚痴を聞いてもらうためのメールも使えなくなってしまったりすれば、はけ口もなくなります(※あまり停電が続くとプロバイダのサーバーコンピューターも落ちるそうです。余りの頼りなさに泣けてしまうのは先進国から来た駐在員だけなのでしょうけど)。

赴任したての時点では、パスポートを預けたまま、なかなか居住者としての長期滞在許可証のようなものが発行されず、下手すればビザの期限が切れてオーバーステイ状態になってしまうかも知れません。インフレ率等の計算を誤って現金が不足する状態が続くなら、出国するための書類が揃ったとしても航空券が買えなくなるかも知れません(※首都にある航空会社まで行けばクレジットカードが使えるとは思います)。

赴任したてでどうしても書類が揃わない時は仕方ないですが、そういう時期を過ぎた時、『帰ろうと思えばいつでも帰れる』状態にしておく方が良いと思います。逃げ場のない状況には違いないのですが、自分が本気で帰りたいと思えば発展途上国から抜け出すことが出来る…そう思うだけでも心の余裕が出来、逃げ道があるというだけでストレスに負けずに済むかも知れません。

『家族は離れて住むものじゃない』っていう価値観と、いつまでたっても慣れないハードな海外生活に、心が押しつぶされそうになることもあるかも知れません。夫の辞令に必ず従ってついて行くということも大切ですが、自分自身の命や心の健康も大切。無理だと思ったら好きな時に帰国してもいい…ような気がする…多分。

次から次へとぶつけられる困難に、毎回全身で立ち向かわなくてはならない訳じゃないってことを、頭の片隅にでも入れておくと良いですね。よけたり逃げたりするのもアリです。要領よく生きていきましょうよ。(自費にならざるを得ませんが)自主的なリフレッシュ帰国休暇の取得、推奨しています。
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2009年11月21日

ジョーク

アフリカの日本人駐在員の中で最もジョークのセンスが優れているのではないかと言われているのが実は…社長の奥様でした!夫の上司の奥様をお笑い芸人みたいに言うのも気がひけますが、頭の回転の早さ故か、ちょっとしたひとことがウィットに富んでいて面白いです(別にひょうきんキャラってこともないけれど)。

そんなギャグのセンスを見習いたいけどうまくいかない…って悩んでいる駐在員夫人もおられました。一応、ひょうきんキャラ。日本に住んでいる年数よりもアフリカにいる年数の方が長くなってしまったので、冗談の感性が少し日本人離れしてしまったのかも知れません。

私がわがまま言って大量に買った物をお店のおばちゃんたちが包んでくれていた時。ぐるぐる巻きにしたひもの一部をおばあちゃんが押さえていて、それをナタみたいな包丁みたいな刃物でおばちゃんが切ろうとしていました。

おっと!手がすべり、もうちょっとでおばあちゃんの頭に包丁が当たりそうになってしまいました。危なかったー!みんなシーンとしていたところ、その駐在員夫人は言いました。

『あなたダメよ〜♪いくらママが大好きだからって、ナイフで割って2倍に出来るものじゃないんだから☆』おばちゃんとおばあちゃんは笑っていましたが、私は全然笑えませんでした。これってアフリカンジョーク?!他人のギャグにダメ出ししておいて、あの場面でみんなを笑わせられるジョークの例を出してみろって言われても、思い浮かびませんけどね。
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2009年11月05日

経費精算

時代はだんだん便利になっていると実感出来ます。発展途上国でさえ携帯電話は普及しています。外国人駐在員なら持ってて当然でしょう。先進国の子女も携帯電話をアフリカで持ち歩いています。

その昔、携帯電話も普及していなくて電子メールも使われなかった時代、テレックスという伝達手段があったそうです(私は見たことがありません)。文字数が増えると通信費がかさむとかで、ビジネスの世界で略語が流行していたそうです。『ヨロオネ』と言えば、『よろしくお願いいたします』って丁寧に言っていることとみなされたそうです。

主人が入社した頃は、テレックスの名残で略語だけが残っていました。まだ個人宅で電子メールを使う人が少なかった時代、遠距離恋愛中の若いカップルの通信手段は国際電話。彼氏が海外駐在すると大変な時代でした(通信費の問題は電子メールやらスカイプやらで解決出来るようになったとは言え、今も大変は大変ですが)。

当時はまだ私と出会っていなくて、(本人いわく)遠距離恋愛の経験がなかった主人は、そういう意味では青二才だったのでしょう。『アフリカ駐在地から、やたら発信されている会社でもないこの電話番号って何なんでしょうね?』って大きな声で言ってしまっていたのだそうです。のちに奥様となる彼女さん宅への電話だったと思われます(失礼しました…)。

因果応報と言うか何と言うか。時が過ぎて元青二才にもかわいい後輩が出来、先輩として仕事を教える立場になりました。『金券ショップでチケット買ってきた時の旅費精算書の書き方は、俺の真似して覚えろよ。』親切丁寧に教えたつもりでしたが、それがあだになりました。『この欄って、さっき教えてもらった通りに、実際払った額と違う額を書き込むんですよねー』『…あってるけど、もうちょっと小さい声で言ってくれないかな?』

電子メールのない時代の国際電話代の精算をどうしてたのかについては触れてはいけません。相変わらずエアメールの到着率は50%と頼りないですが、電子メールは(電話回線がつながりさえすれば)ほぼ確実に届きます。いい時代です。ところで、アフリカではアナログのダイヤルアップ接続が当たり前なので、重たいメールの送受信だとかなりの電話代がかかります。その電話代は会社の経費で負担してもらっているようですが、あまり触れないで下さいね。
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2009年11月04日

勘違いおじさんと勘違いおばさん

駐在マダムたちは、『おばちゃん』と呼ばれようが、『おーい』と呼ばれようが、常に誰からも、『奥様』って呼ばれている…気になっております。根拠はないけど、私たちって尊敬されるべき存在…のはず…たぶん

いえ、本当は気付いてます。勘違いって。カタコト程度もフランス語を話せない私ですら、『マダム』と呼ぶ場合にそこまで尊敬の意味をこめないことがあることぐらいは知ってます。もっと勉強してきた先輩マダムたちだって当然ご存知でしょう。

男性駐在員のみなさんはお優しいので、『勘違いするな』って言いません…女性たちには。同性には厳しいようで、度を越えた方には、『勘違いし過ぎ!』って言ってるみたいですね。

『あの店なら俺の名前を出せば全部やっといてくれるから、任せとけ!』って言われた時には、私も必死に笑いをこらえてました。名前を出すとか出さないとかの問題ではなく、お金を出してたら仕事してくれるお店だったはずです。それが商売ですから。

でも、気持ちはわかります。海外で生活するって大変です。現地の人には外国人を尊敬する理由なんてありません。『現地語が全然わからない上にフランス語まで下手くそ!』って笑われています。尊敬されるどころか、馬鹿にされていることは、言葉がわからなくても空気でわかります。

だからこそ、『私はみんなから恐れ多いと敬われていて、尊敬されている存在なんだ!』って思い込むことでバランスを取りたいのです。幸い、言葉がよくわかりませんので、何を言われても、『あら、また誉められたわ。』って勘違いすることも可能です。
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2009年11月01日

国際人か日本人か

子供が居ないのに教育を語らせて頂きます。無責任な発言ですが、ご容赦下さい。

日本人学校のあるような国に駐在したことがないので、その様子はよくわかりません。日本企業の駐在員の子弟が生徒のほぼ全員なのかな、と想像しております。友達とは日本語で話して、現地の言葉を外国語として学習するのではないかなと…。

アフリカでも、首都まで来れば日本人の子弟が通うような学校はあります。ただし、日本人の数が揃わないので、アメリカンスクールになります。友達とは英語で話しますが、日本人同士なら日本語で会話出来ます。子供達がお互いの家を行き来するので、家族ぐるみ(少なくともお母さんは必須)のお付き合いになるのでしょう。

そこに通うメリットとは何か?フランス語圏なのに英語が上手になります。日本語の通じる友達が出来ます。日本人会に知り合いが増えます。日本人社会に浸かることになるので、日本の常識を忘れにくくなるでしょう。そして、発展途上国の生活という不便を味わいつつ、日本人社会特有の気遣いを続けることになります。

それが日本人の気質なので仕方ないことだと思いますが、日本人独特の感性を保つことになるので、あまりお子さんが国際化しなくなる可能性もあります。どこに行っても日本人ということです。駐在中もずっと、外国人として過ごすことになります。

そこに通わずに、普通の学校(フランス語圏ではリセ)に通うのも自由です(お金はいりますが)。フランス語圏の場合、フランス語を普段から使いますから生活は便利になるはずです。日本人は滅多に居なくてフランス人が多いのでフランス語会話のネイティブになれます。日本人社会に浸からないので(フランス寄りの)国際人になれます。

日本に帰国してからどんな日本人に育てたいのかをイメージすると答えが出てくると思います。いずれにしても、『帰国子女』と呼ばれますが、日本人学校(…がなかったからアメリカンスクール)に通っていたと言えば、帰国子女仲間から、『僕も私もそうだった』って言われることでしょう。それが駐在員の子弟の多数派だからです。

少数派と呼ばれる帰国子女仲間の中でも、『あったけどそういう学校には通わなかった』って言うと、変わり者扱いされそうなのが、リセなり現地ならではの学校に通っていた子弟です。日本人社会に浸かって来なかったので日本ならではのわかりづらい気遣いにウンザリしてしまうかも知れません。ただ、閉鎖的な日本人という殻の向こう側に居る国際人になるチャンスは手に入れることが出来ます。

駐在の辞令が出た途端、ついて行くか日本に残るかを決めて、ついて行くとしてどこに通わせるのかも考えなければならないのですね。もっとも、あんまりお子さんが小さい場合は、せっかく覚えた外国語の記憶が全部とんでしまうそうなので、駐在している自宅から通いやすい所で構わないような気はします。
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2009年10月31日

とんでる帰国者たち

たとえ海外駐在中であっても、日本に無事帰ってからのことも考えておく方が良いと思います。外国での暮らしに慣れなければなりませんし、観光で来ている訳ではないのですからご主人たちはしっかり仕事をして来なければなりません。日本の法律によらずに商取引している相手との外国語での交渉は決して楽ではないと思います。

それはそれは、大変な苦労だったはずです。が、他人から見れば、どうでも良いことになります。一般に、日本人はあくせく働いていて他人のことに構う余裕がないものです。海外でどんな困難を乗り越えてきたのか…なんて、近所のおばさんが聞きたがる訳でもないでしょう。外国では、『外国人がいるー』って遠慮なく現地の子供達に指さされてきた駐在員たちも、日本に帰ればただの人です。ただ無難に過ごしていることだけを望まれます。

…にも関わらず、無難に徹することの出来ない帰国者が多いのも事実。幾多の困難を乗り越え、無理と言われた事業を成功させたビジネスマンの底力…を、遠慮なく近所の隣人に発揮されても困ります。日本では、徹底した合理主義はあまり歓迎されません。悪いことをする前から、『すみません…』と頭を下げて謝る文化です。世界基準を知ってしまった者から見れば変な慣習ですが、日本では全ての日本人に期待される常識です。

海外駐在で出て行ったり戻って来たりする人の多い会社の社宅に住んでいると、時々、とんでる帰国者に出会います。当事者はもちろん『そういう人』に慣れてますが、駐在のない部署の人に言わせてみれば、『同胞人とは思えない』言動に驚かれます。『そういう人も居る会社に勤めているんだから、慣れてもらって当然』って思ってしまうのか、無意識なのか…。

一応、社宅には所定のルールがあって、そのルールを自分の時だけ変更してもらおうという人は、なかなか居ません。…海外駐在帰りの人以外は。既存のルールを特別に変更してもらう交渉力はビジネスマンの能力の証…かも知れませんが、『無難な隣人』の範疇からは遠のいていきます。

社宅にはちょっとしか住まないから?挨拶も無しにガヤガヤと引越してきて、挨拶も無しにガヤガヤと出て行く一家(騒がしい世代のお子さんあり)。『これだから海外帰りの奴らは…』って言われてしまいます。海外基準ではおかしな文化であるにせよ、日本に戻ってきたら日本人として求められる言動をとりたいものです。
タグ:海外駐在
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2009年10月28日

社宅の落とし穴

メリットのある社宅生活ですが、特に発展途上国に駐在する可能性がある場合は、気をつけるべきポイントがあります。

国内転勤であっても、お子さんが受験に合格して通っている私学を辞めなくてはお父さんの転勤に付いて行けない場合、お父さんが単身赴任ということになりがち。『いいのよ、うちはオール公立主義だから。』ってご家庭もあると思いますが、転勤先が発展途上国の場合は要注意です。

国によっては、外国人が通えるような学校のない地域もあります。そこに一家揃ってついて行く場合、お母さんが子供達の先生となって勉強を教えることになります。首都には日本人学校…がなくてもアメリカンスクールがあることが多いと思います。日本人なら原則日本人学校、なければアメリカンスクールに通わせるのが普通みたいです。この部分については、別な機会に触れたいと思います。

色々な事情があって、ご主人の転勤について行かない場合に、落とし穴に注意した方が良さそうです。働いているのはご主人なので、ご主人が住む所については、勤務先が面倒を見てくれると考えて大丈夫でしょう。妻や子供の住む所についてはどうでしょうか?

自費でなら社宅に住み続けても良いとする企業(例えば、家族揃ってなら3万円の家賃が、単身赴任中の留守家庭の場合が10万円になるなど)もあれば、ご主人の単身赴任中の住まいも留守家庭の住まいも両方とも社宅価格の家賃になる企業もあります。海外には持って行けない家財道具をそのまま置いておきたいという理由で、社宅の一室を誰も住まないまま社宅価格で借り続けることの出来る企業もあります。

気をつけるべきは、働いている社員が住まないなら家族も出て行かなくてはならないとする企業があることです。文字通り路頭に迷います。主人の駐在地は、時々治安が悪化して妻子が途中で帰されるようなところですが、私は家族は極力離れ離れにならずに一緒に住むべきだと考えているので当然ついてきました(歴代マダムたちも、治安が良い時期は迷わずついてきたので先例に従っただけですが)。

お子さんの教育問題がからむと、そう理想論ばかりうたってられないのでしょうね。アフリカの辺境地で数年間お母さんだけに勉強を教わるという期間があっても良いものかどうか。家族がバラバラになって一般的な教育を日本で受けるのが正解なのかどうか。誰もが従うべき『絶対の正解』はないと思いますし、辞令がある度に駐在員の家族がぶつかる悩みなのでしょう。
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2009年10月24日

心配になった時

何の根拠もなく突然不安になって仕方がない時、どうすれば居てもたってもいられない気持ちを静めることが出来るのか…は、知りません。まずは落ち着いてみることから?でしょうか。何かがきっかけで心配になるということは、海外駐在していると起こり得ます。

私が当然新聞を読んでなくて、現地語をほとんど理解出来ないのでラジオを聴いてなくて、フランス語が苦手で自宅に衛星放送も入れてないのでテレビのニュースも見ていないということを、メイドさんはよく知っています。ネットつなぎ放題でもないので、最新ニュースのチェックはしていません。だから、メイドさんは、よっぽどの報道があれば朝一番で私に教えてやらなくっちゃ!と、義務感を持っているようです。

全く区別がつかないので今まで日本は中国の一部だと思われていたような感じですが、私がかなり否定するので、中国から独立したのか?別扱いすべきらしいことはわかったようです。ただ、『あのへん』って認識されているようで、『台風が上陸して大変なことになっているらしい』っていう報道が、日本とあまり接点がなかったりすることもありました。

メイドさんが、『あのへん』の報道を話してくれる時は、いつも、『たぶん、トーキョー?みたいな地名でした』って言います。『東京が特に台風の被害を受ける前に、日本国内の違う所が被害に遭うのが地理的には自然な気がするなぁ。』とは思いますが、そこで議論はしません。『あら大変!ありがとう。』ってお礼を言って、私は実家に電話をします。

ネットはなかなかつながらなくて余計にイライラしますし、つながる率の高い電話が一番いいです。質問にも答えてくれます。『台風でそっち大変なんだって?』って言うと、『台湾が大変らしいわ。』って言われたこともありました。台湾のどこのへんがトーキョーに聞こえたのかはわかりませんが、知人の家がどうこうしたとかいうことはなさそう。『さっきはありがとう。実家は何とか大丈夫だったみたい。』と、メイドさんにお礼を言います。

『トーキョーで大きな事故があって、何十人も大怪我をしているらしい。』って言われた時は、駐在前に働いていた東京の会社の人たちのことが頭をよぎりました。その時も実家に電話してみると、興奮しながら母が教えてくれました。

『本当に大変なことになってるのよ。けが人が多すぎて○市とか△市とかにまで搬送されてて、今のところ何十人も亡くなってることがわかってるけど、まだ救出されていない人がいっぱい居るって!』○市も△市も大阪府じゃないですか。大阪で働いている友達を心配したので、もっと質問を。『どこで何時ごろ起きた事故なの?』

その場所でその時刻なら私の知り合いはそこに居ないであろうことは予想出来ましたが、一軒ずつ確認はとれません。たぶん大丈夫とは思いましたが。『ありがとう。大変なことになってるみたいだけど、私の実家は無事だったわ。』日本でよっぽどの事故があった時は、こんな感じでいつも最初にメイドさんに教えられます。

かつてアメリカで、『同時多発テロ』と呼ばれることになる、ハイジャックされた飛行機が高層ビルに突っ込むという事件がありました。その時、主人はアフリカ出張中でした。主人の携帯に実家のお母さんがすぐに電話したのだそうです。『大変、大変!アメリカで、最初に片方のビルに飛行機が突っ込んで、しばらくしたらもう一個のビルにも飛行機が突っ込んで、ビルが両方とも崩れたよ!』

事実に違いないのですが、あまりに突飛なことを言われて、主人はお母さんがボケたのではないかと心配してしまったのだそうです。私からも同じ連絡があったので、『お母さんは正気だったのか!』って(不謹慎ですが)安心したのだとか。『えっ、本当?!』って思うような噂を聞けば、すぐ自分から日本に電話してみて誰かに確認するのが良いと思います。
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2009年10月23日

心配

地震はほとんどないのだそうです。だからと言って油断して頭の上に何かが落ちてくるかも知れないような収納方法はしておりません。駐在員の家は広いので。現地の人は、地面が揺れるなんて経験をしたことがないと思います。震度3ぐらいでも怖がられるでしょう。強い台風が直撃して大きな被害を受けることがあるので、天災は一応警戒していますが。地震は何の前触れもなく突然来るので怖いですよね。

日本は地震が多いので、離れていても、親戚や友達のことが心配です(先方は、発展途上国なんて物騒な所に居る私たちを心配してくれているそうですが)。『震災』と呼ばれるレベルの大きなものだと、世界中で報道されるでしょうから、何か聞くでしょう。それがなければ安全と思うことにしております。

その時、私は出張で上京していた主人についてきていて、首都のホテルに宿泊していました。最高級ホテルではありませんが、国内で2番目ぐらいに高級と呼ばれるホテルです。最高級ホテルはホテルの中で何でも済ませられる代わりに徒歩で遊びに行けない立地ですが、2番手のホテルは、徒歩で食事に出るなどして楽しめます。

そうしてウロウロしていると、大使館職員さんと偶然会いました。『あっ、ちょうど良かった。そちらの会社には連絡しましたが、沿岸部では津波に気をつけて頂きたいんです。』アフリカではないけど、遠くで地震があったそうで、津波が来るかも知れないとのこと。同じ会社の方々が今、船の上に居るはずです。

何の構えもせずに(どうするのか知らないけど)航海していると、船がひっくり返るかも知れません。船の上では携帯電話も圏外になるようで、つながりませんでした。誰か無線を!早く安全な所に避難して、早く無事だと伝えて…。首都では何も出来ずに心配なまま過ごしました。こうしている間に波が来るかも知れない。とても心配していましたが、首都に居る私たちに無事を伝える連絡は入りませんでした。

昔、台風が来た時は、何隻か船がひっくり返って、多くの方の命が奪われました。日本の台風のように何日も前から進路が予想出来る訳ではなく、去ったと思った台風が急に引き返してくることがよくあるのだそうです。我が家に居る門番は当時、会社の門番を担当していたとかで、台風が去ってから、会社関係者のご遺体を海上で探す役をしたことがあると言っていました。つらい仕事だったそうです。

フランス語が下手なもの同士の会話ながら、悲惨な現場をその時に思い浮かべました。また同じ光景を繰り返したくない…と思いつつ、祈りつつ、何も出来ず。主人の携帯電話は全然鳴りませんでしたが、私たちはみんなの無事を知ることが出来ました。報道によると、国内に来た津波の高さは一番高い所で15cm、会社関係の方が航行していた所は3cm程度だったそうです。

身内が物騒な国に駐在しているご実家の心配な気持ちってこんな感じなのかも知れませんね。主人のお母さんが骨折した時には、『心配されるから絶対に田舎のおばあちゃんに言っちゃダメよ!』って口止めされました。その影響を強く受けているようで、主人は実家に心配されるようなことを全く言いませんし、あたかもアフリカが楽園であるかのような誇大表現をしています(『虫が沸いて散々な生活です』っぽいメールを頻繁に送って私が否定してきましたが)。

電気が来なくて不便だとか、シロアリ大量発生で苦労したとか、愚痴をこぼすのは、そういう相手も居ないとストレスが貯まるでしょうから仕方ないでしょう(甘えすぎですか?)。だとしても、危険が迫っていると悟られるようなことは、実家には言わない方が良いかも知れませんね。言ったところで助けてもらえるものでもなし、心配をかけるだけです。心配なのに何も出来なくてやきもきする気持ちは、あまり人に味わわせてはいけないと思いました。
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2009年10月21日

国内出張と上京の話

1年以上日本から離れて暮らせば、帰国後確実に『どこか日本人離れしてる人』って言われることは覚悟して来ました。外国の香り漂う人になってしまうのは仕方ないとして、極力、その度合いは薄めたいと思いました。もともと閉鎖的な島国ですから、日本では、『どこか違う人』を受け入れる覚悟が出来ている人が少ないのです。元駐在員というレッテルを隠し、判で押したように他人と区別のつかない日本人として、目立たぬように暮らしていきたい…。

体がこれだけ離れているのに日本のことのみ考えていられるはずはありません。ブロードバンド時代(…って今時言いません?)に入ってだんだん数の減ってきたメルマガを購読して、日本の最新情報を仕入れつつ、アフリカでの生活にもなじむようにしてきました。外国人駐在員を寛容に受け入れてくれる町ですが、現地ルールも覚える方が、より受け入れられるように思います。

日本で絶対に使わない単語も覚えます。日本で使えば意味の変わってしまう言葉も使います。そして、『ウチ』という言葉が当然にアフリカで借り上げてもらっている一軒家を意味するようになり、『こっち』がアフリカ、『あっち』が日本になります。

私の出身地では、どこか地方在住であることを卑屈になって強調しなくてはならない気のする単語、『上京』を、使いません。『東京に行ってくる』って言うのが普通です。おそらく、『上京』という言葉を使う地方も日本に多数あるのでしょうが、私は絶対に使いませんでした。…アフリカに来るまでは。

首都から飛行機で1時間ぐらい、車で半日ぐらい(時期によっては道路が寸断されていてイカダで川渡しをされたりするため、時間がもっとかかります)かかる、地方にいると、違和感なく、『上京』という言葉を使うようになりました。だって地方から都会に出て来るんですから、当然、おのぼりさんですよ。私の出身地が東京と比べて遅れているという感覚が全くないので、『上京する』っていう言い方は合わないと思いますが、発展途上ぶりが誰の目にも明らかな地方から、都会化されて誰の目にも物騒だとわかる首都に出てくるのは、『上京』でしかありません。

こうして、駐在するまで絶対に使わなかった『上京』という単語を、違和感なく使うようになりました。自分が変わったということには気付かずに。日本に住む友達に、『国内出張について行くからしばらくこの町を離れるのよ。』ってメールしました。すると、『国内に出張して来られるの?是非会いましょう!』って返事が。来られる?英語でいうところの、『come』ってことですか?

私はパソコンの前でしばらく首をかしげてしまいました。そうやすやすと出国出来ないって説明してきたのに、そもそも国内って書いたのに?日本に居る人にとっては、『国内』と言えば、北海道から沖縄までの範囲のみを意味します。私もその感覚を持ってきたつもりでしたが、いつのまにか、『アフリカの国内』のみを意味する単語になってしまいました。駐在中は、感覚がズレていても大して困りません。『出国』した時のことを『帰国』した時と言える頃には、スパッと元の感覚に戻れるのが理想です。
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2009年10月18日

うめぼし

主人が先に駐在して、荷造りを済ませた私は実家で待機してましたが(一人では行けないから、引率者待ち)、その間に、主人の実家がご馳走に呼んで下さったり、金銭面でも、駐在してからの託送品の買出しでも、あらゆる面でお世話になっております。

それで十分お世話になっていると思っていましたが、主人は、『それでも実家でないと出来ないプレゼントをお願いする』っていうストーリーを貫きたかったようです。主人のお父さんは定年退職してから畑仕事をするようになって、梅干しをたくさん作るようになったみたいなので、『その梅干しをどうしても食べたいなぁ』って甘えることになりました。

主人が出発したあと、主人のお母さんに、『何か手伝えることがあったら言ってね。』って言われたので、私は主人の言いつけを守りました。『お父さんの手作り梅干しをアフリカでも食べたいです。』すると、すぐに言われました。『梅干しなんていくらでも買えるでしょ。もっとほかにないの?』ストーリー展開として、梅干しのお願いを拒否されることを予想していなかったため、私は一瞬固まってしまいました。『梅干し以外はありません。』

微妙な空気のまま、私が上京していよいよ駐在する日程が決まりました。『空港まで見送りに行くわよ。』と、ありがたいお言葉を頂きましたが、東京本社に寄ってアフリカまで持って行くべき物を預かってからの出発になるので、地方から国際便で出国する訳ではありません。『いえ、新幹線で前日に上京して、東京で一泊してから出国です。』『困ったわ、その日は予定が入っているから見送れないわ。』『ちゃんと説明してなくてすみません。でも、見送りなくても大丈夫ですから。』

私の実家の方が主人の実家より東京から遠い所にあります。私が乗車した新幹線が出発後約30分したら、主人の実家近くの駅に2分間ほど停車します。そのわずかな時間に見送りをするために、主人のお姉さん一家が両親代行としてわざわざ新幹線のホームまで来て下さるとのことです。そこで私は一旦降りてきました。『コレ、渡すように言われてるのよ。』と、2分間のうちに、お餞別を頂きました。わざわざ買ってきて頂いた高級な梅干でした。

主人は、『たくさんもらったことがあるもの=常に在庫いっぱいで困っているもの』って思っているようですが、農作物の場合、例外があるのかも知れません。前回たまたまたくさん梅がとれたのでたくさん梅干しを作ったからたくさんくれたけど、今はそんなに在庫がないのでは?

ホント、いくらでも買えるもの、何かの勘違いがあったみたいで、ギリギリになってわざわざ買って届けて頂くような段取りになってしまったようで、すみませんでした。到着してすぐに、主人は喜んで頂いていましたよ(結局、お父さんの作ったものでなくても良かった…と?)。
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2009年10月06日

海の向こうでの立場

アフリカに到着した時点…からちょっと遡っても構いませんが、『おそらく私の人生で一番苦労した時期』であると自分でわかっていた時期がありました。

引越し作業と大量の物資の買出しという力仕事を男手無しで毎日して、勉強を全くしてこなかったせいでチンプンカンプンなのに一人でフランス語の公文書と格闘(頑張ったのに使い物にならなかったらしく、主人の上司が見かねて時間外勤務で最初からやり直して下さいました)。100文字程度で書ける内容ですが、私にとっては大変なことでした。実家では一人娘として大事にしてもらっていたので、この手の苦労をしたことがなかったのです。

私の肉体的な疲労と精神的なストレスで爆発寸前だった時に、愚痴を手加減せずに主人に向けたことで、最大限に遠距離大喧嘩した状態のまま渡航となりました。駐在地到着後も気まずい雰囲気がしばらく続きましたが、『私、未だかつてこんなに苦労したこと一度もなかったわ。』って言うと、こう言われたものです。『その手の苦労をここでは絶対にしないことは約束出来る。』

その言葉に偽りはありませんでした。断水しかねない状況(幸い、我が家に限ってはあまり影響なし)や停電しっぱなしの状況で厳しめの家事遂行は、メイドさんがほとんどしてくれます。日本のように水や電力が安定供給される所ではメイドさんを雇ってもらえない立場だったのに。メイドさんのお陰でかなり助かっています。

また、重たい家具を動かすような場合は、自宅でなら門番を、会社でなら従業員を、複数呼べるので、一声かければ用は済みます。男手のありがたさはよく知っております。アフリカで駐在している限り、私は腰を痛めずに済みます。

日本の狭い社宅で引越し荷物を箱詰めしていると、部屋がダンボールだらけになります。梱包作業するスペースを確保したいので荷造りの済んだ荷物(船便・航空便・国内倉庫預けに分別)は奥へ片付けなければなりませんでした。押入れの天袋に重たい荷物を上げると(当然?)腰を痛めてしまいましたが、それは別の部屋を借りるなどの知恵の無い私には避けられない作業でした。

アフリカでは家が広いので、物を広げ放題に広げても、ゆったりと暮らすスペースがたっぷり残っています。そのまま放っておけば良いだろうと思っていましたが、綺麗好きで働き者のメイドさんは、だらしなく広がった荷物放置は許せなかったようです。電子ピアノの箱のような緩衝材のつまった物はそのままの状態で奥へ。引越し業者さんの規格品ダンボールは大きさ別に畳んで綺麗に並べてくれました。

大物家電類は主人が取り出してすみやかに設置してくれて、主人が片付けなかった箱はすぐにメイドさんが片付けてくれました。あんなに苦労して積めた引越し荷物を解くのに、私は全く苦労をせずに済みました。甘やかされていた実家時代よりもずっと良い立場です。それを経験してみることが出来ただけでも、今後の人生に何か良い影響を及ぼしてくれるような気がします。発展途上国駐在員の妻という珍しい立場になれたことを感謝しています。
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2009年09月29日

マダムの背任

すみません、魔がさしました…。良い駐在妻さんは、絶対に真似しないようにして下さいね。毅然と突っぱねるべきなんですよ、公私混同しないように。

『蚊帳、使ってないなら欲しいです。』メイドさんは直球を投げてきました。本来なら、『これは会社の備品なので、私の意志では処分(譲渡)出来ない。』って言えばいいだけのことでした。なぜか?魔がさしたから。『ええーっと。持って帰っていいわよ。主人にはナイショね。』ダメマダムの見本みたいな発言です。

蚊帳は花嫁のベールより丈が長いようにも思われ、むき出しでは持って帰りづらいでしょう。適当なサイズと丈夫さの袋が見当たらなかったため、適当なサイズのダンボール箱を用意しました。木の枠を斜めに差し込めば両手で抱えられるサイズのダンボールに入ります。あまり大きな箱になると強度が心配でした。それを家事室に置いておきました。

普段は、昼食→私と主人は昼寝→起きて主人が出勤→ベッドメイキングしたあとメイドさんが帰る…という流れだったので、主人が出たあとに堂々とダンボール箱を抱えて帰ってもらう予定でした。ところが、銀行に行くんだったか何だったか、用事は忘れましたが、主人が出勤する時に私がメイドさんを連れて車を出すように言われました。

蚊帳のお持ち帰りを翌日以降にすることも考えられましたが、家事室に用意したダンボール箱の不自然さに主人が気付いた場合、メイドさんがコソ泥をしたように見えてしまいます(まさか私が許可を出しているとは思わないでしょうから)。昼食をとりながら主人の急な予定変更を聞き、私はバレない方法を考えました。

私のフランス語が頼りないので、主人がメイドさんにフランス語で直接説明しました。『俺が会社に行く時にマダムと一緒に出てもらうから、今日は早めに帰る用意をしておくように。』『はい、わかりました。』…って言うほかありませんよね。

昼食後、主人が寝室に向かったあと、私があとから追いかけて付いて行くのが日課です。そのわずかな時間差に、玄関脇に置いてあった車の鍵をとってメイドさんに渡し、蚊帳の入ったダンボール箱に指差して、『車の中へ…』と、言うと、それだけでわかってくれました。

こうして、主人が眠っている間に、メイドさんは私の車の後部座席にダンボール箱を入れて再度鍵をかけ、私がいつも車の鍵を置いている所へ戻しておいたのです。結果、まんまと主人にバレることなく会社の持ち物であるはずの蚊帳を自宅に持ち帰ることに成功しました。

獅子身中の虫、怖いですね(ひとごと?)。こういうことは、してはならないことです。決して真似しないように!
タグ:駐在妻
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2009年09月05日

人を雇う立場

昔は日本でも、ねえやさんという職業の、花嫁修業中のお姉さんが家事を手伝いに来ていて、その家の子は違和感なく暮らしていた時代があったのだそうです。母でも姉でもないねえやさんと、子供たちは良いバランスを保って過ごしていたのだとか(もしかして、今でもそういう職業の方は居るのでしょうか??)。

私はそういう家で育った訳ではないので、自宅の中に他人が居るということには慣れておりません。メイドさんを他人ではなく友達だと思えばリラックス出来ますが、甘やかし過ぎると主人に怒られます。…子供みたいなことを書いてしまいました!お互いの立場を忘れてしまうと、お互いのためになりません。

過剰に緊張せずにベストな状態で働いて欲しいので、怖がらせるような威圧的な態度は取りたくありませんでした。『日本人に甘やかされて文句ばっかり言って、手癖まで悪いメイドさんばっかり押し付けられて困ってるのよ!』と主張する、第三国の駐在員夫人は、メイドさんに対する態度がかなり怖かったです。私はそこまで出来ません…。

今時の日本人駐在員夫人は、特にサラリーマンの妻ということもありますし、人を雇う立場になったことがない人が多いものです。それで甘やかされてしまったメイドさんによって迷惑している人の中に、日本人も居ます。

『今は職がないのか、かわいそうに…。』と、元宿舎のメイドさんを自宅で雇うことにする駐在員が居ますが、最初は微妙にわかるかわからないかの量を、徐々にあからさまに大胆に、物を盗まれていきます。結果、『メイドさんはメイド経験のない若い子でなければならない』ってルールが出来るのですが、もとは良い人材だったのをダメにしてしまうのは、ほかでもない私たちなのかも知れません。

私は味噌汁の作り方も洗濯機の使い方も知らないメイドさんに、家事を全部教えるのが大変だなぁと思いながら、どうやら教えることが私の仕事らしいので、一生懸命教えました。紹介された手癖の悪いメイドさんに暇を出すという嫌な役目を遂行する方が、もっともっとつらかったと思います。嫌な思いをする人を増やさないためにも、現役の初代雇い主がしっかりしなければならないのだと思います。
タグ:駐在員夫人
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2009年09月02日

見切られた?

そもそも最初からそうして欲しかったものです。アフリカに土地勘のない私には、そのおつかいは難易度が高すぎました。お陰でお金も時間も労力も無駄に費やしました。駐在員の妻として必要なことを学ぶ授業料を支払ったとでも思っておけば良いのかも知れませんが。

私には使える枕カバーを買ってくることが不可能だということを証明出来たため、翌日、主人は宿舎のベテランメイドさんに、口頭で用件を伝えました。何と説明したのか?木綿で無難な色合いの、サイズがピッタリ合う枕カバーの洗い替えも含めて、ただちに買ってきてくれたそうです。彼女は、少々のお小遣いをもらって、『これくらい、どうってことありませんよ。』と、私がヘトヘトになっても成し遂げなかったことをいとも簡単にやってみせたのでした。

お陰様で、我が家の枕事情は改善されました。無難なカバーを毎日取り替えることが出来るのですから、気持ちだけでも清潔に過ごせます。2人の使う枕とは別の小さな枕と一緒に、使い道のない、過剰に少女趣味の小さめ枕カバーを戸棚の中にしまっておきました。

フランス語会話力とセンスの良さを(うまく言えないから心の中で)私が高く評価している我が家のメイドさんは、間もなく余っている枕カバーの存在に気づくことになります。正直言って、頭の良い彼女のこと、何か上手に生かす方法を考え出してくれるんじゃないかなぁという期待もありました。
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2009年08月17日

ちゃん付け

新婚時代を日本で過ごしました(ありがち)。ビヤホールやらカラオケやら、あちこち行きました。主人の先輩やその奥様と。『明日は主人の会社の人たちと飲みだからね〜』って話をすると、既婚の友達に驚かれたことがあります。『普通、夫の会社の人たちとそう頻繁に会わないでしょう?』

社内恋愛で奥さんになった人々が社宅に住んでいれば、かなり頻繁に行き来すると思われます。不景気時代入社の主人の世代、社内恋愛にこだわっていると、女子社員の数が絶対に足りません。…男性同士?恋愛観は人の勝手ですが、主人は社外の私を妻として迎えたので、社宅は知らない人だらけで、ほとんど交流はありませんでした。

結婚して間もない頃は世間知らずもいいところだったので、夫の会社の飲み会に妻が同行するのが普通だという認識でした。でも、行ってみると、主人が会社の先輩の奥様のことを下の名前でさん付けで呼んでいるのです。どういうこと?!

海外駐在を通じて本当の意味での家族ぐるみのお付き合いをする部署だから、『○○さんの奥さん』ではなくて、『○子さん』になるのだそうです。奥さんも奥まってはいられないものみたいですね。だから、主人も私も、主人の上司の奥さんも先輩マダムも、下の名前でさん付けします。

駐在中の先輩マダムは私にとって、主人の次又は主人と同じぐらいの頻度で日本語で話す相手なので、いちいち『奥さん』なんて付けません。『近くの他人』かも知れませんが、精神的にかなり近い存在です。人格対人格のお付き合いに、『奥さん』は不要な気がします。

ところで、駐在員全員から私は、下の名前にちゃん付けで呼ばれます。家族ぐるみのお付き合いをしつつも、ここは日本人。年上の方にはさん付け、年下ならちゃん付けとなるルールのようです。この習慣は帰国してからも永遠に残るようで、私から見て大先輩であるさん付けマダムのことを、社内の方々がちゃん付けで呼んでいるのを聞きました。

誰かから初めて『サウンジャさん』って呼ばれる時、私は先輩マダムとなった実感を噛みしめるのかも知れませんね。ごまめ扱いっぽい『ちゃん付け』ポジションが、今のところはお気に入りですが。
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2009年08月15日

儲かってなくても要注意

知り合いが殺人事件の被害者になってしまった。…発展途上国駐在歴が長いと驚かなくなるのかも知れません。しばらく住んでいると、『被害男性はインド人らしい』って言われた時、『さもありなん』って思うようになるとかならないとか。彼らは皆、商売上手らしいので、使用人には金払いよくないから恨まれてた?…と、勝手に推測してしまいます。

そんなに儲かってなさそうな会社の経営者(フランス人)が殺されたと聞いた時には驚きました。旧宗主国はフランス。現地の人はフランス人にもフランス文化にも慣れているはずで、『しばらく我慢していたけど突然こらえきれなくなって殺す』ってことにはなりにくいと思っていました。国籍に関係なく、油断しない方が良さそうです。

アフリカではありませんが、過去に海外駐在事務所を畳んだ時に、日本人駐在員が襲われました。しばらく駐在事務所を置いていたことで地域に雇用創出してくれてありがとう!…とは思ってもらえなかったようで。『この国を見捨てて行くのか?』と、別れ際が修羅場になったような感じでしょうか。

不幸中の幸いで、ボコボコにされて回復に相当時間がかかるぐらいのひどい怪我を負いましたが、何とか死なずに済みました。撤退する時は、まず家族を自然な理由で(旅客機にて)帰国させることにしています。安全確保のためというか、足手まといにならないためと言うか…。

そして、極力、『日本の本社は手を引こうとしている』って気付かれないようにし続けるのが得策と思われます。『なんか経営状態よくないらしい』…って噂も流れないようにしなくては。私の場合は単に準備不足(インフレで物価が上がっていることを認識していなかったため現金が足りなかった)なのですが、お金が苦しい時もバレないように気を遣いました。
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2009年08月13日

飛び入り参加

日本のカラオケボックスでフランス語の歌を歌いたい場合。古めかしいド定番のシャンソンばかり目につくと思いますが、お勧めは、『無造作紳士』。ジェーンバーキンがカワイク歌っています。近年、日本のテレビドラマの主題歌になったとかで、懐メロっぽいく聞こえないはずです。フランス語のタイトルは、L'aquoiboniste、アクアボニストなんて単語がそもそも造語らしく、歌詞も大した意味はありません。

外食している時に、主人に言われました。『アクアボニスト、歌ってきて。話はつけたから。』え?本当?アフリカに不釣り合いな大人しい曲なのに、歌っていいの?主人に背中を押されて、私はお店に作られたステージに上がりました。大好きな曲なのでちょっと嬉しいです。歌うこと自体が久しぶり。

外国人マダムの登場で、来客何十名かほぼ全員が、義理難く拍手してくれました。ステージに居たバンドが前奏を始め、ボーカルの方がマイクを私に渡してくれました。しかし…。『コレ、L'aquoibonisteじゃないわよ!』ボーカルの人が言いました。『コレはA〜(忘れました)の前奏だけど?』『私はL'aquoibonisteしか歌えないのに。』『そんな曲は知りません。』

何だか知らない曲(Aで始まるタイトル)の前奏ばかりが繰り返されます。コーラスの方が私に聞こえるように何か歌って下さったので、その声に合わせて適当に声を出して取り繕いました。『何なんだ、今のは?』というお客さんたちに向かって、観光客が習う『ありがとう』ではない、現地語の、『どうもありがとうございました』という単語を発すると、またまた義理の拍手を浴びました。

以上が、私から主観的に見た経緯。客観的には、次のとおりです。

生演奏の聞けるレストランで、バンド演奏中に突然東洋人の女が乗り込んできた。マイクをもらって歌うかと思ったら、自分の知らない曲だと文句を付けた。諦め悪く舞台に居座り、何やらひどく下手くそな曲を披露して帰って行った。

しばらくの間、客観的に見て自分が何をしてきたのかわからなかった私は、主人にずっと、『フランス語では冠詞を付けてラクアボニストって言うのに、あなた発音を間違えたでしょう!』と、文句を言っていました。私はお客さんたちや、バンドの皆さんに謝るべきだったのに、そのことに気付いたのは何日もたってから。

今更ですが、こんな所からですが…すみませんでした!なぜ主人が私をステージに上げたいなどと思ったのか、理解出来ないままです。私はアドリブで歌を歌うことなんて出来ませんし、そもそも目立つのが好きではありません。『妻が積極的に歌うと場が盛り上がると思った』とのことですが…。下手なのに飛び入り参加、我ながらイタイ…。
タグ:アフリカ
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